車の給油でガソリンスタンドに立ち寄るとガソリン価格がまた一段と安くなっていた。一消費者としてはありがたいことだけど、これほど急激な価格変動はたいがいの場合、大きな弊害を引き起こすものだ。国際的な原油価格の下落がこの先どこまでいくのか。ロシア経済もかなり不安定な状態になってきた。
日本はエネルギー自給率がわずか6%の資源貧国。貿易赤字を膨らませて燃料資源国への国益の流出も食い止めないと国家は衰退する一方だ。
スピード感のある安全確認作業を行って、安全確認ができた原発のいち早い再稼働が望まれる。太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーもいいけれど、人間がコントロールできないお天道様まかせ、風まかせの発電に多くを頼ることはできない。設備稼働率も低い。現在のところ、ベースロード電源として原発に勝るものはものはないと考えている。もちろん将来的に原発を廃絶に向かわせる方向性とスケジュールは多いに議論し、検討すればいいことだ。
太陽光発電の固定買取価格は2014年度、10kW以上が32円(税抜き)まで下がった。40円(税抜き)からスタートした買取制度だったけど、8円下がった。再生可能エネルギーの普及という一定の政策目標は達成できたと考えていいのだろう。消費者が負担しうる買電価格への価格転嫁は限界に達しつつある。
2011.3.11東北大震災から4年。そろそろ冷静さを取り戻して総合的に判断した経済合理性と安定性のある国家の長期的なエネルギー政策を期待している。