3連休が終わった。喪に服していたので、どこにも遠出をせず、弔問客の対応をしたり、礼状を書いたりして過ごした。
ご近所の方がおばあちゃんに熟した柿を届けて下さった。熟した柿はばあちゃんの大好物。食べやすいように皮を剥き、切り分けてあった。近年、ばあちゃんは年相応に歯が抜け落ちて、固い食べ物はまったく受けつけなくなっている。熟した柿を見てばあちゃんは嬉しそうだった。いつものように、ばあちゃんは娘が先に逝ってしまった愚痴を聞いてもらっていた。89歳になるばあちゃんの様子を気遣うご近所の人の親切がありがたい。愚痴を人に聞いてもらうことで、ばあちゃんのやるせない気持ちが少しは癒されるはず。
夕方、オン・デマンド・ビデオで『Autumn In NewYork』を見る。単純なストーリーなのに何度観ても飽きない。リチャード・ギアはあまりにも格好よく、ウィノナ・ライダーは初々しい仕草と情熱的な表情で魅了する。そしてこの映画を観るたびに思い出す。この映画の舞台となっているCentral Parkを歩いてみたくて、カミさんと冬にニューヨークに行く予定をたてたことがある。でもカミさんの体調が芳しくなくて、直前になってすべてキャンセルした。またいつか元気になったら一緒に行こうって言ったのに、叶わぬ夢に終わってしまった。そんなこともあって、Central Parkを遥か遠くに感じながら映画の美しい映像を眺めた。