ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

バロック音楽を聞く楽しみ

2010年10月14日 06時00分00秒 | 音楽
 バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディの作品で好みのものを挙げて見ます。

 バッハは、この人一人で一つのジャンルと言えるくらい、多様な作品があります。全4曲の管弦楽組曲、この中には、フルートが活躍する第2番、G線上のアリアの原曲を含む第3番があります。交響曲の無い時代ですから、これが管弦楽曲の代表でしょうか。

 幾つかのカンタータ、その一つ、第147番には「主よ、人の望みの喜びよ」があります。ピアノやヴァイオリンの曲にもなっていますが、原曲は管弦楽とコーラスで演奏されます。カンタータには、バッハがオルガニストだった教会に信者を来させるための音楽という意味合いあったそうです。

 他には、ブランデンブルク協奏曲、ヴァイオリン協奏曲1番、2番、さらには2つのヴァイオリンのための協奏曲、他にもオルガンや器楽のための曲が多数あります。平均率の第1曲の冒頭部分は、グノーがアヴェ・マリアの伴奏に使っていますが、単独で聞いても素晴らしいものです。ヴァイオリンの無伴奏パルティータやチェロの無伴奏組曲も、それぞれの楽器の重要レパートリーとして知られており、テレビコマーシャルなどにも使われます。

 ヘンデルの作品としては、メサイア(と言ってもハレルヤコーラス)、水上の音楽、王宮の花火の音楽、それにフルートソナタ、歌曲のオンブラマイフ、凱旋行進曲(ユダス・マカベウス中の1曲)などがよく知られています。このうち、水上の音楽は特に好んで聞き、クリザンダー版の長いものも好きですが、華やかなハーティ版も好きです。ハーティ版の終曲のアレグロ・デチーソは、長崎でオルゴールを買う時に見つけて購入したことがありました。オルゴールらしくない曲です。この他、フルートソナタも有名です。ヘンデルの作品は、バッハのものと比較すると、堅苦しさがないため、親しみやすいと思います。

 「四季」で有名なヴィヴァルディは、バロックの中でも堅苦しさが無く、明るく、自由闊達な雰囲気がして楽しめます。「四季」を含む和声法とインベンションの試み、調和の霊感などの合奏協奏曲と言うのでしょうか、他にもいろいろな器楽の協奏曲、珍しいピッコロやファゴット、マンドリンなどの協奏曲もあります。作品3の6のヴァイオリン協奏曲イ短調は鈴木教本などにもあり、私のようなアマチュアには、ここを越えるのがなかなかに難儀な曲です。ヴィヴァルディには、似た感じの曲が多いと言う印象が有りますが、バッハ並みかそれ以上の多作の割に駄作は少ないので、どれを聞いても外れということはなさそうです。

 ヴィヴァルディは、自身が居た修道院が当時経営していた孤児院の財政難を救うために、孤児達の楽団を組織させ、収入を得たとの逸話があります。今、こういう音楽団体があれば、補助金が貰えるよう応援してあげたいものです。孤児達の楽団のレベルはなかなか高かったようですね。

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