ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

指揮者を聞く楽しみ

2010年10月15日 06時00分00秒 | 音楽
 ヴァイオリン等を無伴奏で演奏する場合なら勝手に演奏すればよいし、ピアノ伴奏を伴う場合でも、何回か練習すれば、呼吸が合いますから、指揮者の役割って何でしょうか。

 フルートを始めた頃でしたが、小規模な楽団の指揮をしばらくやらせて貰いました。この場合、人によって、曲のとらえ方が異なりますから、弾き始めを揃えるとか、フェルマータの箇所をどれくらい伸ばすか、強弱をどうするか、テンポを速くしたり遅くしたりする程度はどうするかなどを、指揮者が合図する必要があります。簡単な曲であっても、指揮者の曲のとらえ方が反映されます。

 でも、楽譜が同じであれば、テンポや発想記号などに従えば、誰が指揮してもそれほど変わらないのではという気もします。

 モーツァルトの第40番ト短調の第1楽章の冒頭ですが、ワルター指揮コロンビア交響楽団の場合は普通より若干遅目のテンポであるのに対し、フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルの場合は極端に急いだ駆け足の演奏です。

 ワルターのテンポは妥当な範囲のものと思います。また、ワルターの演奏では、第1楽章にルフトパウゼと言う楽譜には無い一瞬の間を置いている箇所があるのも有名ですね。一方、フルトヴェングラーの速さは完全にスピード違反ですが、曲の寂寥感を強調するためなんだそうです。二人の指揮者のこの曲、特に第1楽章に対する考え方、感じ方の違いなのでしょう。

 楽譜に忠実に演奏することが基本という考えもあるし、作曲者の作曲意図を汲み取ることを優先するという考えもあるようです。結局は各人各様でよいのでしょうね。

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする