ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

「田園」

2010年10月29日 05時30分00秒 | 音楽
 ベートーヴェンの第6番の交響曲で、第5番と同時期の作曲、初演だそうです。全体としてゆったりとした感じでありながら、綿密に作られていると思います。

 各楽章に標題が付いているのが珍しいですね。厳密な意味での標題音楽ではないと聞いたことがありますが、描写もされていますし、標題音楽的であることは確かです。

 全体が5楽章で構成されていて、第3楽章から第5楽章までは切れ目なく演奏されます。
第1楽章の速度記号はAllegro ma non troppoですから、ことさら速くする必要は無いのですが、Allegroで演奏することが多いように感じます。田園の気分に浸るなら、遅めのテンポの方が合っているのではないかと思います。

 第4楽章では、突然起こった嵐と雷鳴がしばらく続き、やがて遠のいて行く様子が描かれ、第5楽章の牧歌的な旋律に続きます。気象学的には、春の寒冷前線の通過を描写しているものと聞いたことがあります。

 第5楽章の第1主題はべートーヴェンにしては優雅な旋律です。田園を知らなかった頃にこの部分を聞いて、とてもきれいな曲だと思った記憶があります。終楽章の後半は長いコーダなのですが、それまでの雰囲気と違って、穏やかで宗教的な感じさえして、その静かな雰囲気もこの曲の魅力の一つと思います。

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コメント (2)
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