ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

共同製作のヴァイオリン?

2010年11月12日 10時14分18秒 | ヴァイオリン
 Violin webに、弦楽器フェアで、共同製作のヴァイオリンが飛びぬけて鳴っていたとの記事があり、その宮地楽器小金井店さん(東京都武蔵小金井市)のホームページを眺めたら、「共同製作ヴァイオリン誕生秘話」と言う記事が掲載されていました。

 高橋明氏、天野年員氏、菊田浩氏の3氏のいずれも有名な方々の共同製作だそうで、楽器店が弦楽器フェアの話題作りのために企画したもののようです。設計、図面、横板、ネック、ボディの組み立てが高橋氏、裏板とニス塗りが菊田氏、表板とセットアップが天野氏という分担と書いてあります。この方々、工房はそれぞれ構えて居られます。

 ドイツのある量産メーカーのように機械で大半の工程を行なう場合は別として、普通、ヴァイオリンの量産品の製作は、何人かの分業で行なわれると聞きますが、このヴァイオリンは分業で作られたとは言っても、勿論、量産品ではありません。ラベルにどのようにお名前が書かれるのか分かりませんが、珍しいヴァイオリンになります。

 異なる工房どうしの分業だと、パーツどうしがぴったり合うように、いわゆる現物合わせの加工を行うことができませんから、設計図通りの精密加工が必要ですし、組み立てにも普段とは違う御苦労があろうかと思います。

 出来上がったヴァイオリンは良く鳴るそうで、いずれも腕の立つ方だし、同じクレモナで学んだ方々だそうですから、流儀を一致させることは出来るのでしょう。親しい間柄でも、仕事の上ではライバルでもある訳ですから、さぞかし、力がこもったことでしょう。

 共同製作のヴァイオリン、話題性がある珍品ですが、とても興味を覚えます。

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リンツ交響曲とHaydn

2010年11月11日 09時12分31秒 | 音楽
 モーツァルトの第36番の交響曲ですが、この第2楽章のアンダンテがとても気に入っています。とてものびやかで、聴くと大層ゆったりとした気分になれます。リンツは作曲時に滞在した地名だそうです。

 ブルーノ・ワルターがコロンビア交響楽団を指揮した晩年の演奏のCDを専ら聴いています。テンポがかなり遅いですが、こういう演奏も味わいのあるものとして頷けます。もう一つ、クリヴィヌという指揮者の演奏のものも持っていますが、テンポが速目なので、多少、緊張感も生まれて来るような気がします。ワルターとは対照的で、同じ曲の演奏でも違った感じになるものですね。

 実は、ハイドンの交響曲をいろいろ聴いて、リンツの第2楽章が、ハイドンの交響曲第80番の第2楽章のアダージオの曲想と似ていると思っています。旋律は違うのですが、とても澄み切った感じが共通していると思います。このハイドンの交響曲第80番は、私のハイドン交響曲のおすすめナンバーツーでもあります。因みにナンバーワンはこの前ご紹介した第63番です。

 ハイドン、モーツァルトと並べると、ついモーツァルトの方が後の作曲家と思ってしまいますが、活躍した年代はダブっていて、リンツも第80番も同じ頃の作曲ですから、この時代の緩徐楽章としてはこう言う傾向のものが好まれたのでしょうか。比較しながら聴いてみると、ハイドンもモーツァルトも同時代の人だったのだなあという感じがあります。

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フルート協奏曲ニ長調(Mozart)

2010年11月10日 10時03分39秒 | フルート
 かつて、フルートを独習していた私にとって、この曲とバッハの管弦楽組曲第2番は教本のようなものでした。と言って、どちらも、なかなか満足に吹けた訳ではありません。

 この曲のみを収録したランパルの17cmLPレコードが市販されていたので、それを購入して聞いた記憶があります。オーケストラは読響、指揮はグシュルバウアーと言う人でした。ランパルは一時期、非常にもてはやされた人です。

 いかにもフルートの特性を活かした曲と思いますが、実はこれ、オーボエ協奏曲を手直ししたものなのだそうです。そう言えば、フルートソロの最初の部分で、高音のDを4章節連続して吹くのは私にはなかなか難物ですが、オーボエなら楽器に吹き込む息の量が少なくて済むそうですから、よいのかも知れません。

 ニ長調と言う調性、ヴァイオリンの場合には弾き易い調性です。フルートの場合でも、シャープが二つですから難しいという程ではありませんけれど、何でニ長調なのか疑問に思ったことがありました。多分、昔のフルートはD管だったことによるのでしょう。

 第2楽章はゆったりとしていますが、前後の第1、第3楽章はフルートにとっては、指の運びが忙しい曲です。オーボエの曲だったかどうかは別として、フルートの協奏曲としてはとてもポピュラーで、この作曲家の一面である、澄んだ美しさを備えた名曲と思います。

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「ウィリアム・テル」序曲

2010年11月09日 05時47分04秒 | 音楽
 序曲と言うからには歌劇があるのですが、本体の歌劇はほとんど上演されないらしく、序曲だけが独立してしばしば演奏され、とても有名です。

 「夜明け」、「嵐」、「牧歌」、「スイス軍の行進」の4部構成で、「夜明け」と「嵐」は楽譜上も切れ目が無く、「嵐」、「牧歌」、「スイス軍の行進」のそれぞれの間は、楽譜上は切れているものの、実際には休みなく演奏されます。まるで交響詩みたいですね。

 「夜明け」はチェロの5重奏で始まり、その後、5重奏以外のチェロとコントラバス、部分的にティンパニが加わる珍しい演奏形式のものです。「嵐」は田園交響曲の第4楽章と並ぶ、優れた嵐の描写の音楽として知られています。トロンボーン、チェロ、コントラバスの奏者は苦労しそうです。「牧歌」はイングリッシュホルンとフルートが交互に演奏したのち、イングリッシュホルンの旋律に重ねられるフルートのオブリガートが特徴で、フルート好きにはたまらない部分です。最後の「スイス軍の行進」はいかにも明るく勇ましい曲で、いろいろな場面で良く使われています。

 全体として、各楽器には負担の多そうな曲で、私のフルート、ピッコロ、ヴァイオリンの腕では弾けそうもありません。コントラバスもかなり大変そうです。

 これだけ凝った序曲を作るロッシーニは大したものです。ただ、序曲を聞いただけで、疲れてしまいそうですね。しかもこのオペラ、上演するととても長いらしいです。

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ピアノで楽しむバッハ

2010年11月08日 09時03分18秒 | 音楽
 バッハと言うと、どうしても堅苦しいイメージがありますが、個々には旋律が美しい親しみやすい曲もあります。オリジナルのものはオルガン、オーケストラ、チェンバロなど、いろいろな楽器、演奏様式で演奏されますが、バッハを手軽に演奏しようとするなら、ピアノで演奏するのが一番でしょう。オルガニストでもあったシュヴァイツァーも、ランバレネに熱帯仕様のピアノを持参したと聞きますから、バッハを演奏したことと思います。

 「主よ人の望みの喜びよ」はあまりにも有名ですが、もともとはカンタータの中のコラールで、オーケストラとコーラスで演奏される曲です。ピアノ単独やピアノ伴奏によりヴァイオリンやフルート等でも演奏されることがあります。私はこの曲を初めて聴いたのがピアノの演奏だったため、ピアノ曲だとばかり思っていました。

 「シチリアーノ」も、元はフルートソナタの一部なのですが、この楽章が単独で演奏されたり、果てはピアノ独奏で演奏されることもあって、よく知られています。私はフルートを趣味で吹きますが、この曲も、ピアノの曲と思っていました。

 少々古いのですが、日本でもファンの多かったドイツのピアニストのウィルヘルム・ケンプの「ケンプ/バッハを弾く」というタイトルのCDがあり、バッハの曲をメインに13曲ほどが収録されています。ケンプはオルガニストでもあったので、バッハには造詣が深い人です。

 偶然、このケンプの「バッハ ピアノのための十の作品」(全音楽譜出版社)という楽譜集を見付けて購入しました。上述のケンプのCDのうちのバッハの10曲と同じものです。

 「主よ人の望みの喜びよ」はピアニストのマイラ・ヘスの編曲が有名で、楽譜が市販されていますが、ケンプの編曲のものもしばしば使われます。手許にあるリパッティのCD中のシチリアーノはケンプの編曲によるものです。

 私が気に入っているのは、CDでは「」キリストよ、われ汝に呼ばわる」、楽譜集では「イエスよ、私は主の名を呼ぶ」となっているBWV639のコラール前奏曲で、少々暗めですが、まるで古典派のピアノソナタの緩徐楽章が始まるような感じのある、落ち着いた深みのある曲と思います。

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