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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】4ー01 寸善尺魔  想定外と負け犬 世の中には良いことは少なく、悪いことばかりが多い

2024-11-26 15:01:00 | 【話材】 ブログでつぶやき

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】4ー01 寸善尺魔  想定外と負け犬 世の中には良いことは少なく、悪いことばかりが多い   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

 第4章 判断力を養いベターな意思決定
 ビジネスだけではなく、日常生活におきましても、私たちから「判断」をするという作業を切り話すことはできません。同じ状況においても、人により判断結果は異なります。例え論理思考で現状や状況分析をキチンとできても、また例え思考力の高い人でも、判断の仕方次第でものごとがうまくいくこともあれば、うまくいかなかったり、さらには悪循環に陥ってしまったりすることもあります。
 四字熟語の中には、私たちが判断に迷わないように、また迷ったときのヒントを与えてくれたりもします。迷ったときに、答を教えてくれるわけではありませんが、解決の糸口が見つかりやすくなったり、解決の時間を短縮してくれたり、よりよい解決策を見出したり、現状が悪化するのを防いでくれたりと、ヒントを与えてくださる時にはそれにより助けられることもあるでしょう。
 4ー01 寸善尺魔  想定外と負け犬
         ~ 世の中には良いことは少なく、悪いことばかりが多い ~


 「寸善尺魔(すんぜんしゃくま)」の「寸」も「尺」も日本の昔の尺貫法に基づく長さを計測する単位です。一尺は約三十cm、一寸は、その十分の一の長さです。
 サラリーマン時代に、輸出入業務を担当していました。商品は当時船便で送ることが多く、運賃計算は、重量ではなく体積を基準に算定するのが一般的でした。輸出梱包は安価な商品ほど割高となり、そのコストは馬鹿にならないほど響いてきます。従いまして輸出価格を決めるのに梱包された状態での商品の体積がどのくらいなのかを算出する必要がありました。
 一尺は、約一フィートでしたので、尺貫法のメジャーを用いて、何尺何寸かを計測して、その単位をフィートに単純に置き換えるだけで、換算計算を省略しました。多少の誤差はありますが、それをもとに体積計算ができます。その数値に、単位当たりの運賃をかけ算して運賃や梱包料金を算出しました。基本単位が一キュービックフィートとなっていました。これを尺貫法では「一才(いっさい)」と呼んでいて、「○才なので××円の運賃が単価に加算される」などと計算していました。
 余談になりましたが、「寸善」とは、「”善”の大きさは一寸ほどでしかない」ということから「良いことは小さい」という意味で、「寸前」と表示されています。それに対して、「尺魔」、すなわち「魔」の大きさは「寸」より大きい「尺」という単位で表されていますので「寸善」が一寸であるのに対して、「尺魔」は一尺もあるとなります。
 すなわち「善は一寸ほどの大きさに過ぎず、魔(悪)は善の一寸に対して一尺ほどもある」という意味で、「世の中には良いことは少なく、悪いことばかりが多い」という意味で使われます。
 私の知人で、彼の知人の債務保証をしたがために、自分自身も自己破産宣告をせざるを得なくなりました。ところが、強い人で、雌伏十年、その間、自己充電期間として、「晴耕雨読(せいこううどく)」をしました。晴れた日には田はなたを耕し、雨が降ると読書を楽しむという、世間の煩わしさから離れ、心穏やかな生活を続けました。その結果、自分の生きる道として、自分と同じように債務保証で苦しむ人達に心の潤いを与えることははじめました。
「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」というのは、この人のためにあるような四字熟語です。中国の春秋時代に、呉の王である夫差(ふさ)が戦いで死んでしまった父親の仇討ちのために、牧野上に臥して、苦い肝を嘗めて、報復の志を忘れないようにしたという故事があります。(四字熟語辞典)このことから転じて「目的を達成するために、苦心惨憺してチャンスを待ち続ける」という意味で使われます。
「堅忍不抜(けんにんふばつ)」、すなわち「強固な意志を持って耐え、何があってもくじけて諦めない」でやってきた結果、雌伏が雄飛に変化する「捲土重来(けんどちょうらい)」をやり遂げたのです。「捲土」とは、土煙が巻き上がるような厳しさ、「重来」は「再来」と同じ意味です。すなわち「捲土重来」とは「一度は、敗者となった人が、再び勢力を盛り返して巻き返す」ことを指します。「堅忍」は「意志強固に耐える」、「不抜」は「」固くて抜けない」という意味です。類語に「志操堅固(しそうけんご)」という四字熟語があります。
 確かに世の中は、我々が思うようには行かないことが多いです。「こうありたい」と思っても、その実現には色々な障害や問題が立ちはだかります。これは企業経営においても同じことです。リスクマネジメントというのは、これから起こるだろう障害を予測して、事前に手を打つことの重要性が説かれています。
 福島第一原子力発電所問題で表面化しましたが、「想定外」という言葉はしばしば使われてきました。それだからといって「人知が及ばぬこと」と諦めてはならず、「自分の力が至らなかった」と解釈し、謙虚に受け止めるべきです。
 「想定外」で、世の人だけではなく、自分自身を納得させてしまっては、成長の原動力を失うことになります。
 想定のレベルが高ければ、その様な障害が訪れてくることを予測できるかも知れないのです。否、できるだけそれも含めて想定すべきです。これが経営であり、経営者や経営コンサルタントの為すべきことであり、その能力の高さということになります。
 口で言うは易しいですが、その実行は困難であることを私も認めますが、負け犬で終わりたくないですね。因みに、本来このような意味ですが、誤用されて「良いことには、とかく邪悪が入りやすい」という意味で使う人がいます。
 このように言葉の誤用は、近年目立ちます。例えば「悪循環」という言葉に対して「好循環」という言葉が使われていますが、私は「好循環」ではなく「善循環」という言葉を用います。
 「大小」とか「寒暖」など、反対の意味を表す表現を私たちはしばしば用います。「悪」という漢字の反対の意味を含む表現は何でしょうか?大半の人が「善悪」という熟語に思い当たるでしょう。従って、「悪循環」に対して「善循環」というべきだと考えます。
 ただし、「好悪(こうお)」とう言葉もありますので、「悪」の反対を表す漢字に「好」を充てることは間違いではありません。従って「好循環」という言葉は間違いではないのですが、上記の通り、正しい語感を持てば「善循環」の方がどちらかと言えば良いと言えると考えています。
 ある面では、これは感覚の問題ですが、近年、語感のずれが軽視されているように思えます。例えば、ストッキングをはいていない脚のことを「生足」というのを聞きます。「生爪を剥がす」や「生首」などの例に見れますように、人間の身体の一部に関する表現として「生」という字はあまり良いニュアンスを持っていません。それを「生野菜」などの「生」とう字の誤用から「生足」などいう言葉が生まれてしまうのでしょう。
「鳥肌が立つ」という言葉も、ゾッとするような恐ろしげな体験をしたときに用いる表現です。それが昨今では、良い意味の時にも「鳥肌が立つ」という表現が用いられることがあります。語感が正常であれば、それもおかしいと感じるはずです。
 語感というものさしからずれた感覚で、言葉を選択するからこのようなことが起こってしまいます。
 企業経営において、いくつかの選択肢がある場合に、どれを選ぶべきかを考えるとき、判断に困ったら、「原点は何か」「どちらが一般的か」などと判断基準を装幀した上で判断しますと、より良い選択ができることが多いです。
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【経営コンサルタントのお勧め図書】 明るい未来を語る国家戦略 日本を守る 強く豊かに

2024-11-26 12:21:00 | 【経営】 経営コンサルタントの本棚

本  【経営コンサルタントのお勧め図書】 明るい未来を語る国家戦略 日本を守る 強く豊かに 

経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。
 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。
 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。
 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。
【 注 】
 今月は、図版ファイルのページ数が多いためにリンク付きURLにて掲載しています。
本
■    今月のおすすめ

   『「日本を守る 強く豊かに」―次世代の日本を築くための政策を訴えるー』

(高市 早苗著 ワック文庫)


 

出版社 ‏ : ‎ ワック   新書 ‏ : ‎ 232ページ
発売日 ‏ : ‎ 2024/9/21
ISBN-10 ‏ : ‎ 4898319076
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4898319079

 

本

■    総裁選で高い評価を得た、著者の明るい未来の国家戦略をみる(はじめに)
 今月のおすすめ本は、次の首相を決める自由民主党の総裁選において、決選投票で敗れたものの、第1回投票ではトップに立った、著者・高市早苗の国家戦略についての著書です。
 今回の総裁選の候補者9人の中で、日本の未来を俯瞰的に語っていたのは、著者、高市早苗です。著者が画く日本の未来を、紹介本から見てみましょう。紹介本と併せて、紹介本の集約版である、2024年9月9日に著者が総裁選の出馬表明に当たり発表した、政策集も見てみましょう。
(著者の出馬表明に当たり発表した政策集は以下URLを参照下さい。)
  https://sosaisen.sanae.gr.jp/policycontent/#policy
 ところで、私達コンサルタントは、経営戦略策定に於いて、PEST(Politics、Economy、Society、Technology)分析を行います。著者の示す政策は、今後の日本企業の経営に、良い意味で、大きな影響をもたらすことは間違いありません。その様な意味において、PEST分析の視点から、著者の政策を見てみたいと思います。
 著者の政策・国家戦略を、より正しく理解するために、著者の国家戦略を、マネジメントの基本である、「理念、ビジョン、戦略、戦術」に纏めてみました。以下URLの〔図1〕を参照下さい。
  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20241126-1takaichi.pdf

 纏めてみて、著者の国家戦略は素晴らしいことが解ります。理念、ビジョン、戦略、戦術が「エコシステム」的に繋がっており、政策の実現性は極めて高いと期待できます。総裁選に立候補した他の8名の候補者の方々で理念、ビジョン、戦略、戦術を体系的に示せたのは著者だけでした。
 著者のこの素晴らしい国家戦略は6つPOLICY(分野戦略;実行計画)として表現されています。『①大胆な「危機管理投資」と「成長投資」で「安全・安心」の確保と「強い経済」を実現』『②「全世代の安心感」を、日本の活力に』『③「防衛力」と「外交力」の強化で、日本を守る』『④「令和の省庁再編」に挑戦する』『⑤今を生きる日本人と次世代への責任を果たす』『⑥信頼される自民党、強い自民党へ』の6つです。(詳細は〔図1〕を参照ください。)
 6つのPOLICYの中の<POLICY1>『大胆な「危機管理投資」と「成長投資」で「安全・安心」の確保と「強い経済」を実現』政策から、「危機管理投資」と「成長投資」について次項で見てみましょう。
本
■    明るい日本の未来を築く、「危機管理投資」と「成長投資」
 著者の考えは、「危機管理投資」と「成長投資」に国家が積極的に投資を行い、経済安全保障を確保しながら、同時に、経済を活性化させ、強い日本を創り上げる好循環を創出しようとの発想です。その好循環における、スタートライン的な位置づけである、「危機管理投資(PLAN1~PLAN5)」と「成長投資(PLAN6)」に焦点を当ててみましょう。
 詳細は、〔図1〕のP4~P6の『「POLICY1」を達成するための「戦術・行動計画;PLAN1~PLAN6」』を参照下さい。
 

【食糧安全保障の確立(PLAN1)】
 著者は、日本の食料自給率は、カロリーベースで38%であり、世界の食料需要増加とサプライチェーン・リスクを考えると、農林水産業・食品産業を成長産業に発展させ、安定的に安全な食料を確保出来る様にする必要があると主張します。
 対応政策として、中山間地域も含め全ての田畑をフル活用できる環境作りのために、耕作放棄地解消対策、新規就農者支援、鳥獣被害対策などを講じ、持続的な食料供給の仕組みの導入を提言します。
 また、天候に左右されず、自然災害に強く、閉鎖した工場や学校・空き店舗・宇宙でも農作物の生産が可能な、従来型の5倍の生産性を誇るモジュール型の「完全閉鎖型植物工場」や、気候変動に影響されずに水産物を供給する「陸上養殖」の普及に向けて、高額な初期投資に対して、国による支援の強化を提言します。
 

【エネルギー・資源安全保障の強化(PLAN2)】
 著者は、日本のエネルギー自給率は、12.6%で、データセンター等の増加による電力消費量の急増は、大きな懸念事項であり、米・カナダ等でさえ対応策を打っていると指摘します。日本においても、特別高圧の電力を「安定的に」「安価に」供給できる対策を講じなければ、日本の立地競争力は弱くなり、円高で海外に転出した企業の国内回帰も困難になると指摘します。
 この、エネルギー安全保障への対応として、2020年代後半に向けては、軽水炉に比べ、小型化による安全性と経済性の向上が期待されるSMR(小型モジュール炉)や、高温ガス炉など「次世代革新炉」に関する取組を支援し、2030年代に向けては、「核融合炉(ウランとプルトニウムが不要で、高レベル放射性廃棄物が出ない高効率発電設備)」の実装を、着実に推進すべしと提言します。
 また、様々な産業に欠かせない重要鉱物については、国際情勢や地政学リスクに左右されない「国産資源開発」についても積極的な投資が必要であると指摘します。
 この、資源安全保障については、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で取り組んできた南鳥島海域のレアアース泥の、探査・採鉱・ 揚泥・製錬まで一連で行うシステム技術の開発を急ぎ、また、日本のEEZ及び公海における海底熱水性硫化物鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガンノジュールについて、採鉱・揚鉱、選鉱・製錬、等の取組を推進すべしと提言します。(南鳥島とEEZについては下記URLの〔図2〕「海洋における危機管理投資と宇宙における成長投資」を参照ください。)
 URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20241126-2takaichi.pdf

 

【「現在と未来の生命」を守る『令和の国土強靭化計画』(PLAN3)】
 首都直下地震で855兆円、南海トラフ地震で1541兆円。土木学会が試算した被害額です。著者は、このような甚大な被害額を念頭に、「事前防災」と「事後防災」強化の必要性を強調します。また、気候変動による自然災害も激甚化しており、「現在と未来の生命」を守ることが何よりも大切とします。
 これらを踏まえ、現行の『防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策』は令和7年度までなので、防災科学の知見も活用し、気候リスク管理も含めた有効な後継計画の策定を提言します。
 また、集合住宅の老朽化対策に着手するとともに、全国に900万戸以上ある空き家対応は、防災・防犯上の課題とし、都市再生機構(UR)を中心に、街作りと併せて「買取り」「改築」「管理・売却の代行」を一体的に行える制度の構築を提言します。
 

【サイバーセキュリティ対策の強化(PLAN4)】
 著者は、国民の生命、金融資産、個人情報などを守り抜くために、サイバー防衛力を世界最高水準に引き上げていくことを掲げます。同時に、高度なセキュリティとアフターケアを備えた製品・サービスの開発を促進し、国内や友好国に展開することによって、経済力の強化も期待できるとします。
 具体的には、「能動的サイバー防御(ACD;Active Cyber Defense)」を可能にするための法制度整備を急ぐとともに、「復旧(レジリエンス)方針」の策定を提言します。高度なサイバー攻撃に対応するAIを用いた技術、衛星量子暗号通信、耐量子暗号技術などの研究開発を加速するとともに、早急な人材育成を提言します。加えて、昨今の情報戦では、偽情報やサイバープロパガンダによる認知領域への攻撃が重大な脅威となっており、国民を守るための法制度整備とともに、偽情報を検知・分析・評価する技術の開発の促進を提言します。
 

【健康医療安全保障の構築(PLAN5)】
 著者は、経済安全保障担当大臣として、原材料の殆どを海外に依存していた抗菌性物質製剤を「特定重要物資」に指定し、国産化に向けた取組を始めました。また、科学技術政策担当大臣として、AMED(日本医療研究開発機構)による「創薬力の強化」「治療方法の研究」「医療機器開発」などに取り組んできました。ワクチンや医薬品の開発・生産は、海外情勢に左右されてはならず、安全保障に関わる課題であり、原材料・生産ノウハウ・人材を国内で完結できる体制の構築を提言します。
 

【成長投資の強化(PLAN6)】
 著者は、日本に強みがある多くの技術の社会実装とともに、勝ち筋となる産業分野につき国際競争力強化と、人材育成に資する国の戦略的支援の構築を提言します。
 具体的には、全固体蓄電池、産業用機械・ロボット、積層造形技術、マテリアル、電磁波、電子顕微鏡、核磁気共鳴装置、超電導、宇宙(スペースデブリ除去・軌道上サービス・測位衛星・SAR衛星・ロケット等)、コンテンツ関連を含むクリエイティブ産業などの分野につき、更なる国際競争力強化と人材育成に資する国の戦略的支援の強化を提言します。
 加えて、新たな技術領域(6G=Beyond 5G、生成AI、データプライバシー、自動運転、フォーメーションフライト衛星通信など)において、安心・安全・信頼性を確立しながら活用を進めるために、必要な法制度と環境の整備を提言します。
 更には、「量子技術イノベーション」を進め、量子計測、量子シミュレーションなどの技術領域への国の支援を提言します。(SAR衛星については下記URLの〔図2〕「海洋における危機管理投資と宇宙における成長投資」を参照ください。)
URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20241126-2takaichi.pdf

本
■    総裁選1回目投票でトップの著者の国家戦略に期待。(むすび)
 著者の国家戦略には多くの党員の共鳴があり、総裁選の第1回目の投票では、181票(党員票109、議員票72)と2位の石破氏の154票(党員票108、議員票46)を大きく引き離し、トップになりました。しかし、国家戦略の優劣より、私利私欲や権力争い色の強い決選投票では、残念ながら逆転され、著者は、総理にはなれませんでした。
 しかし、これだけの支持を得た著者の卓越した国家戦略は、今後の国家運営に影響を与え続けるものと思っています。著者の国家戦略を理解し、将来実現されることを期待し、希望をもって、国家運営を注視していきましょう。

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【酒井 闊プロフィール】
 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。  企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。
【 注 】  著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。
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【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  第三者による事業承継に士業の力を活用 3614-4b26

2024-11-26 10:21:00 | 【経営】 経営情報一般

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  第三者による事業承継に士業の力を活用 3614-4b26

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■   第三者による事業承継に士業の力を活用3614-4b26
 東京都事業承継・引継ぎ支援センターは、2022年度の相談実績をまとめた。 新規相談社数は973社(前年度比 2.9%減)。そのうち譲渡(売り)の新規 相談件数が448件(同21.1%増)と大幅に伸び史上最高の水準となった。 譲受(買い)は506件(同17.2%減)だった。成約件数は78件(同9.3%減) だった。

 東京都事業承継・引継ぎ支援センター統括責任者のY氏は「いよいよ 待ったなしで、事業承継を考えなければならない時期が到来している。譲渡 相談の経営者のうち80歳以上が11%という状況で、後継者がいない中小企業 が多い現状を実感する」と売り案件が増加する背景を説明する。

 一方で買い 案件が減少している要因は「ウエブサイトでマッチングを行うプラット フォーマーの利用が増えてきている。こちらのセンターに相談しなくても プラットフォーマーを活用して企業を探す動きが増えている」とみている。

 やはり課題は、売りたい側の企業の要望をどう実現させていくか。高齢で ネット利用にも不慣れ、譲渡となれば売却交渉をめぐり、さまざまな面倒ごと が待ち受ける。Y氏は「士業の方も含めて、どのようにサポートしていくか が重要」と指摘する。特に、士業については、中小企業の経営者の場合、税理士とは日常的に接点が多いが、弁護士となるとどうしても敷居が高いと敬遠し がちだ。ただ、「相手企業との交渉や金融機関との交渉等で、弁護士の力が必要なケースも増えている。中小企業経営者が使いやすい仕組みづくりに取り 組んでいきたい」とし、同センターと東京の弁護士会とが連携する体制を構築 していく考えだ。

 同時に税理士や中小企業診断士など、中小企業に身近な士業の人たちに、 「M&Aの分野に、今まで以上に具体的に踏み込んでほしい」と要望する。 経営者が第三者への事業承継に踏み出す決断をするには、自身の年齢問題だけ でなく、周囲からの「そろそろ後継者問題を考えましょう」という後押しが 重要。士業や取引先金融機関が経営者の背中を押すことで、1社でも多くの 企業が後継者を見つけ、「大事な事業」を続けていける取り組みをさらに進めて いきたい。

【 コメント 】
 事業承継問題は深刻です。私も相談を受けることが多いです。
 しかし、その時になってから慌てても、なかなかよい〃結婚相手〃は見つかりません。
 平素から、われわれコンサルタント・士業は、中堅・中小企業の経営者に、そのアドバイスをすべきです。とりわけ、企業との関係が密な税理士や社労士の先生は、機会あるごとに、それを行い、それとともに専門家に相談すべきことを提案すべきです。
 事業承継を事前から準備することにより、株の処分などをはじめ、税金対策の手も打つことができます。
 事業承継は、上述のように弁護士の先生が適しているでしょう。しかし、弁護士料は、中小企業には負担が大きすぎることが多いです。資格に固執せず、専門の先生や経験のある人達を利用すべきです。
 まだまだ、コンサルタント・士業の先生方のアプローチ不足は否めないような気がします。
  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 11月25日 ◇金型産業 ◇ウォーキングの方法7 かかと落としで骨密度を上げる ◇浄土式庭園

2024-11-26 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 11月25日 ◇金型産業 ◇ウォーキングの方法7 かかと落としで骨密度を上げる ◇浄土式庭園  

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

11月25日

 セブン&アイを、カナダのクシュタールが買収するニュースが流れた後、その対抗策として創業家の伊藤家からMBO(経営陣による買収)の提案で、非上場化を検討しているそうです。

 クシュタールは提案を拒否された場合、敵対的買収にも踏み切る可能性を示唆し、態度を変えてきているようです。

 伊藤忠が乗り出してきたとも言われ、状況が微妙になっていますね。

 朝の気温が大幅に下がってきました。

 早朝ウォーキングも、真っ暗なうちからのスタートです。

 今朝の早朝ウォーキングで、自分でどの様にやっているのか反復してみました。

 

◆2章 ウォーキングの方法
 早朝ウォーキングといいましても、ただ漫然と歩いているのではもったいないです。効果的な歩き方で、結果として”一層”健康に結び付けることができると考えます。
 それをマーケティング・ミックスになぞらえて「ウォーキング・ミックス」という言葉を作りました。
 すなわち、いろいろな歩き方を組み合わせると効果が高まるという考え方です。
 ここでは、ウォーキングの種類といいますか、いろいろな歩き方を紹介します。
 それらを適切に組み合わせることにより、ウォーキングの効果を高めていただきたいです。
【 注 】

 ここで紹介する情報は、自分で思考したり、入手したりした情報をもとに、ご紹介します。

 それが皆様にも良い方法であるとは限りませんので、皆様ご自身のご判断で参考にしてくださるようお願いします。

7)かかと落としで骨密度を上げる
「骨粗鬆症」といいますと、高齢者がかかる病気というイメージが強いです。ところが、若年骨粗鬆症という言葉を聞いたことがあります。ダイエットなどで食事に気を遣っている人が、栄養バランスを崩して、陥ったりすることが多いようです。
 運動不足でも、骨密度が低下してしまうようです。これを補う効果的な方法が「かかと落とし」運動です。
 かかと落としというのは、立った状態で、両かかとを上げ、ドスンと落とすだけのことです。落とし方がドスンという強い感じでないと効果は半減してしまいますので、裸足とか、硬い履き物を履きますと効果が高いようです。
 骨粗鬆症に効果があるだけではなく、ふくらはぎの「ポンピング効果」を促進します。
 ふくらはぎは、「第二の心臓」とも呼ばれるそうです。血が足の方に落ちて、むくみ状態のときに、静脈から、心臓への血液環流をスムーズにするため、心臓と同じように弁が活動します。
 ふくらはぎなど、脚の下部の静脈に弁がついていて、静脈瘤の逆流を防止しています。
 かかと落としの刺激が、静脈瘤を助けますので、循環器系の病気予防に効果があります。心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系の病気が、成人病・生活習慣病といわれるほど、若年化してきて、もはや、高齢者の病気ではなくなってきています。
 私は、街を歩いているときに、交通信号待ち状態になったり、起立している状態で手持ち無沙汰になったりしたときに、かかと落としをするようにしています。
 その気になれば、意外と回数を消化でき、効果が上がっていると思います。

■【今日のおすすめ】

 【日本庭園を知って楽しむ】4-02 自然風景式庭園 - 浄土式庭園概説

 庭園めぐりを趣味にしてから数年が経過しています。
 しかし、庭園に関する知識が乏しいですと、せっかく訪れても楽しみが半減されているのではないかと考え、一念発起して、日本庭園に関して学び始めました。
 それをご紹介するといいますより、自分のために記述し、それをお裾分けします。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  日本産業を支えてきた金型 b25

 日本産業を支えてきた金型工業ですが、今日では中国などに技術流出が起こり、苦境に陥っています。しかし、精密さを要求される用途の金型の場合には、日本の匠の技術が活きてきます。

 1957(昭和32)年11月25日に、日本金型工業会が設立され、それを記念して日本金型工業会が1974(昭和49)年に、この日を「金型の日」として制定しました。

 同工業会のサイトによりますと、金型とは、「材料の組成または流動性の性質を利用して、材料を成形加工して製品を得るための、主として金属材料を用いて作った型の総称」とあります。

 その例として自動車のボディーを上げています。ボディーは金属板をプレス加工によって形にしています。

 これは、金属板という材料ですが、材料が樹脂のような場合もあります。射出成形といってペレットという材料を膨らませて形を作るペットボトルなどに利用することができます。

 同工業会のサイトは、専門的で、素人には少々解りにくいのですが、日本の産業を支えてきた技術だけに、サイト訪問をすることをお薦めします。

 今後、中国を始め、日本の金型技術者が流出した国々が日本に追いつく日は遠くないかもしれません。

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