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【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業6章 苦悩 6 便りのないのは良い便り?

2024-11-29 12:05:00 | 【小説風】竹根好助のコンサルタント起業

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業6章 苦悩 6 便りのないのは良い便り?  

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。慣れないニューヨークを中心としたアメリカでのビジネスですが、時として折れそうになってしまいます。そのようなときに、若い竹根の支えとなってくれるのが、本社で竹根をフォローしてくれるかほりで、実務支援だけではなく、存在の有り難さに感謝を竹根です。

◆6章 苦悩
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
 しかし、問題は、そんなに簡単なものではなく、苦悩する竹根です。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆6-6 便りのないのは良い便り?
 想定もしていなかったかほりの態度に、戸惑うどころか、天にも昇る心地の竹根であった。神田明神で、商売繁盛につきあってくれたかほりとのひとときであった。
 あっという間に東京でのそれからの三日間が過ぎた。四日が仕事始めで、忙しいスケジュールが始まった。かほりと二人だけで会う時間はなかった。
 寒さの厳しいニューヨークに戻ってからは、スケジュールに追われた。滞在中に打ち合わせをしたオフィス家具のノックダウン・ビジネスは順調に進んだ。統計器のビジネスは、竹根には無関係に、本社の統計器担当者と直接やりとりをしているので、推移を見守るだけである。時々、儀礼的に担当者に竹根から電話をしたり、近くに行く時には必ず顔を合わすようにした。
 ビジネスが進展するにつれ、駐在員事務所という現状が問題になってきた。ケント光学の北野原社長がアメリカに来たとき、ソーホー科学機器で言われた「在庫は充分あるのか?」という入札に即対応できる体制が必要である。すなわち今までのように駐在員事務所として連絡係程度のやり方では済まなくなってきたのである。ニューヨーク事務所が、信用状を開いて、本社から輸入をして、在庫を持つというアメリカ企業と同じやり方をこちらがしないと、大きな発展をするためには、今までのやり方ではやりにくくなってきた。
 幸い、竹根が通っているマンハッタン大学大学院の受講科目の中にニューヨーク州ビジネス法が含まれている。それを勉強するうちに、竹根が推進しようとしているビジネスは、ニューヨーク法人でないとできないことがわかってきた。
 竹根の次の提案は、福田商事のニューヨーク駐在員事務所をニューヨーク法人に格上げすることである。法律書や教科書、参考書を読みあさった。竹根の速読力はこの期間に極端に改善された。英語の斜め読みはできないと一般的には言われているが、日本語の斜め読みほどではないが、竹根には英語でも斜め読みができるようになってきた。入ってくる情報量が増えると、それを報告するレポートが増え、ペンだこはカチカチに固まってきた。
 昼間は時間に追われているし、夜は大学院に通う。その予習復習などをサボると、とたんに授業について行けなくなるので、必死である。帰ってくるのが十一時頃になる。それからが竹根の時間であるが、昨年の暮れまでは、寂しい帰宅であった。今はかほりに手紙を書く楽しみが増えた。毎晩、かほりに手紙を書いた。
 ところが、かほりからは全然返事がない。正月の初デート、その事実を考えれば、着実に二人の関係は進展しているはずだ。はじめは、忙しくて手紙を書く時間もないのだろうと自分にいいきかせていたが、どうもおかしい。
 おかしいと思い始めると、胃が痛むようになってきた。「恋をすると食事も喉を通らない」ということをよく聞くが、食欲はあまりないけど、食べることはできる。
 そんな日が何日か続くと、昼間の仕事の方もつらく思えるようになってきた。現地法人化に関する提案も一段落し、返事待ちの状態である。いつしか本社に書くレポートのページ数も少なくなってしまったような気もする。手紙は毎晩書き続けた。返事が来ないことへの恨み言は、絶対に書いてはいけないと自分に言い聞かせた。
  <続く>

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 11月28日 ◇「四度の滝」の異名を持つ袋田の滝 ◇行政改革

2024-11-29 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 11月28日 ◇「四度の滝」の異名を持つ袋田の滝 ◇行政改革 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

  私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

11月28日

 コーヒー豆が値上がりしている旨を、しばらく前にお伝えしました。

 一番の理由は、ブラジルなどの生産国において、近年、気候変動の影響で不作が続いていることです。

 それに加え、ブラジルの農家が付加価値農作物に転換していることも背景にあるようです。

 「スターバックスのコーヒー500円(???)」という時代が来たら、私も含め、困る人が多いですね。<笑い>

 2023年11月、「JAXAの中枢コンピュータがハッキング」

 後を絶たないこのような、信じられないニュースに愕然としました。

 それも異常事態に気がつくのに、時間がかかっていることも多いに問題です。

 その他重要施設や民間企業までもが餌食になっています。

 マイナンバーは、政府が言っているように本当に大丈夫なのでしょうか?

 コンピュータ・セキュリティに対する懸念が更に膨らんでしまいました。

 ちょっと空き時間ができましたので、気分転換に写真集を開いてみました。

 庭園めぐりの旅を始めてからはまだ日が浅いですが、それ以前に撮りためた名所旧跡・寺社仏閣の写真は、全国各地の漫遊結果です。

 

 日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」です。大岩壁を四段に流れることから、別名「四度の滝」とも呼ばれています。四季折々の顔を見せることから、テレビや雑誌ではしばしば紹介されますので、ほとんどの方がご存知でしょう。

 高さは120mもあり、幅も73mとその壮大さを誇っています。

 西行法師がこの地を訪れた時に、「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したと言われています。

  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/ibaraki/fukurodanotaki.htm

 

 

 

■【今日のおすすめ】

 【お節介焼き情報】 一芸に秀でる者は多芸に通ず

 東大元総長の故茅誠司先生の名言です。

 そうありたいと思っても、凡人の私には不可能なのかも知れません。

 ただ、下手の横好きで、いろいろなことに関心を持ち、手をつけたりしてきました。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 省庁を始めお役所やその部署の数はなぜ減らせないのでしょうか? b28

 税関(Customs)は、国際的な物流の管理に関与する機関で、海外から貨物が入ってくる空港や港には必ずおかれています。

 私たちには、あまり税関とは馴染みがありません。

 空港で出入国検査の時に、一定の基準以上の物品の持ち込みには税金がかけられます。

 しかし、これは人間の出入国に関する管理ですので、それは法務省入国管理局が担当しています。

 お役所は、専門が複雑に分かれていますので、それぞれの専門で担当部署や管轄官庁が必要となります。

 お役人を多数抱えることにより、国民の失業率を下げる役割をしています。

 その分、国民は税金という形で、お役人の給与を間接的に払っているのです。

 お役所の数やお役人の数を減らすことにより、ムダな出費を大きく減らすことができます。

 これをピーターの法則(他の意味合いもあります)と言います。

 お役所の数を増やすと、それに伴い、お役人の数が増え、結果として税金の持ち出しに繋がります。

 とろこが、お役人根性と言いますか、お役所は部署を減らすことには消極的です。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

  >> もっと見る

 

■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

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