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【あたりまえ経営のすすめ】2部管理編1章08 若い部下に仕事を任せるときの巧遅拙速

2024-12-02 12:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

■【あたりまえ経営のすすめ】2部管理編1章08 若い部下に仕事を任せるときの巧遅拙速  

 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。

 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。

 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。

 管理職も、“真”のプロ管理職にならなければなりません。

 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。

 エセプロの多くは、「あたり前のことが、あたり前にできる」ということを軽視しています。

 「今の時代、最新の経営理論に基づく経営が重要である」と「あたり前」を蔑視をしている人もいるほどです。

 では、「あたり前」とは、なんでしょうか?

 「“真”のあたり前」を知らずして、あたり前を軽視して欲しくないですね。

 あたり前は、その辺に転がっているのではなく、「あたり前は創るもの」です。

 1970年代から、半世紀近くの経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

メモ

■ 2部 【管理編】 プロの管理職のあり方

 本シリーズは、経営士・コンサルタントなどの経営専門業・士業の先生方を対象として、第1部の【経営編】をお送りしてきました。しかし、その内容は、視点を変えれば経営者・管理職のためのお話でもあります。ビジネス界においては、フレキシブルな視点の持ち方をできる人が高く評価されるのです。

 筆者は、経営コンサルタントという仕事柄、しばしば管理職研修も実施してきました。その時に、必ずといって問うことは、「管理とは何でしょうか?」ということです。

 管理職の皆さんは、よく勉強していて、私より立派な回答が返ってきます。

 「では、それをどの様に実務に活かしていらっしゃいますか」と問いますと、期待するような回答が返ってきません。

 難しいことを勉強しすぎているのではないでしょうか。知識と実務が乖離していますと、せっかくの知識が知恵として活かせません。

 管理職として、「あたりまえ」なことが、実務で行われているのかどうか、謙虚に自分自身を見ることも大切なのではないでしょうか。

 管理職は、「管理とは何か」「温かい管理」を正しく理解しなければ、部下からも、上司からも、社会からも正しく評価されません。

  温かい管理とは
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/8b7833c2ebc019660a3813e9dedbf92f

 ここでは、管理職なら誰もが知っているようなことを整理してみました。

 知識としてはご存知のことでしょうが、それを実務に活かすにはどうしたらよいのかを考えてくださる契機となると幸いです。

 

■ 第2部1章 リーダーシップあるプロの管理職の発想と行動 

 “真”のプロは、“真”の管理ができなければなりません。“真”の管理は、「温かい管理」が基本です。
 「管理」の基本について、考えてみましょう。

■2-08 若い部下に仕事を任せるときの巧遅拙速
 管理職にとって、若い部下を相手にする場合に「拙速巧遅」というジレンマに襲われることが多いです。部下に仕事を指示した場合に、自力で、期限までに、所定の仕上がりで、完成するのが基本です。
 一般的には、スピードを優先させますと「質」が悪くなり、質を重視すると時間がかかってしまいます。その両者を求め、時間と質に固執し、高い完成度を求めますと、部下が潰れてしまうこともあります。

 若手とベテランでは、時間と質の取組方が異なります。ここでは、私の経験から、経験が浅い若手の部下の場合についてお話します。若手には、「期限」を優先させるように指示してきました。お客様との約束を励行することの重要性を、身に滲みつけることを優先したからです。
 指示を出す場合には、目的と納期を明確にすることが基本です。若手の場合には、「How To」を重視した指示の出し方をします。やり方が解らない場合が多いですので、部下の資質によっては手取り足取りに近いやり方をしなければなりません。
 まずは、仕事を覚えさせ、納期までに完了させることを基本とします。完了した仕事の完成度が低い場合には、修正ややり直しなどが必要となりますので、最終期限までのゆとり時間が必要です。
 指示を出したら、できるだけ早期に着手させます。指示したときに、方法論だけではなく、ポイントなども話しますが、「ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線」にありますように、優秀な人材であっても、時間経過と共に、それが薄れ、忘れ去られてしまう可能性があるからです。
 指示を出す場合には、他の業務との優先度を予め管理職として確認しておく必要があります。そして、何を優先すべきかを考えさせ、その上で、管理職としての考えに基づいて、何を優先すべきかを、その理由も明確にして指示を出します。若手にとっては優先度の決め方が身についていないことが多いからです。

 管理職として、経験の浅い部下の行動パターンを知っておくことが重要です。
 経験が浅いために判断力が充分に備わっていないことが多いです。経験が浅いと仕事がスムーズに進まなくなることも多く、質を重視した指示を出しますと悩んでしまいます。悩みを抱え込んでしまって、他の人に質問したり、相談したりすることすら思いつかないこともあります。管理の一貫として、時々、中間チェックを入れることはいうまでもありません。
 中には、悩んだ末に、あきらめてしまう部下さえいます。その観点からも中間チェックは必要であり、それを怠ると精神的な病気になったり、退職したりということも起こりかねません。若手部下への配慮は、若手育成の基本であることを常に認識していることが必要です。

 若手の中には、「嫌な仕事を〃やらされている〃」という捉え方をするものもいます。そのような社員は、「上司のいじめ」と考えることもあります。その結果、上述のように代謝に繋がったりしてしまいかねません。
 目的・趣旨をキチンと理解させることにより、このような若手社員を少なくしていくことが肝要です。


【 注 】(【Wikipedia】)
 忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)は、記憶の中でも特に中期記憶(長期記憶)の忘却を表す曲線。特に心理学者のヘルマン・エビングハウスによるものが有名です。

<次号に続く>

 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月1日 ◇光陰矢のごとし ◇ さざれ石とは 君が代の作詞・作曲者は?

2024-12-02 12:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月1日 ◇光陰矢のごとし ◇ さざれ石とは 君が代の作詞・作曲者は? 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

12月1日

 2024年12月2日より、紙の健康保険証の発行が中止になります。誤解・無理解から心配されたり、マイナンバーカード申請を急いだりする人が多いそうです。
 新規発行が停止されるだけで、従来の保険証は、期限付きではありますが、そのまま利用できます。期限が来る前に、資格確認書が自治体から送付されますので、受診できなくなるわけではありません。
 岸田政権下で、河野元ディジタル相がマイナ保険証の義務化を唱えたりした後遺症です。

 ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。

 その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。

君が代の作詞・作曲者をご存知ですか?

   この記事は、以前にも当ブログで紹介しましたが、

    ここに改めましてご紹介します。 

 君が代は、日本国の国歌であることは、日本国民としては、考え方が異なる人もいるようですが、当然知っているはずです。

 この歌の主旨は、「天皇の治世を奉祝する」歌です。

  君が代は
  千代に八千代に
  さざれ石の
  いわおとなりて
  こけのむすまで

 その意味は、よくわからないと思っている人も多いと思います。

 日本語がわからないときには、英語を通じて理解すると良いです。

【Wikipedia】に、バジル・ホール・チェンバレンの英訳が出ていましたので、紹介します。

  A thousand years of happy life be thine!
  Live on, my Lord, till what are pebbles now,
  By age united, to great rocks shall grow,
  Whose venerable sides the moss doth line.

  汝(なんじ)の治世が幸せな数千年であるように
  われらが主よ、治めつづけたまえ、今は小石であるものが
  時代を経て、あつまりて大いなる岩となり
  神さびたその側面に苔が生(は)える日まで

 英訳を和訳した日本語から、生の賛歌であり、平穏な世の中が永く続くことを願っている歌であると解しています。


 因みに「さざれ石」は、日本全国処々に見られます。

 小石が集まって、岩となったものです。

 自宅からは、日枝神社が最も近いところにあります。


 歌詞は10世紀初めに編纂された『古今和歌集』の短歌の一つで、詠み人知らずです。

 しかし、実際には作曲者が誰であるのか、研究者の間では特定できているようです。

 詠み人知らずとした方が、なんとなく日本人受けするような気もします。

 作曲は、林廣守、奥好義で、1880年(明治13年)に曲が付けられました。

  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/08c09de1ae7a672e12952cc8be907deb

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 「光陰矢のごとし」もう、12月なのですね C01

  光陰矢のごとし

  少年老いやすく

  学なり難し

  一寸の光陰

  軽んずべからず

 南宋の儒者である朱熹の詩句が出典です。私が12才になった誕生日に、母が私に寄せてくれた言葉です。

 歳を重ねるにつれ、時間経過が早くなります。一方で、歳を取ってしまうと時計の廻り方が遅くなります。 人により、時間の長さの感じ方が異なるのですね。

 「歳暮」とは、「歳(年)の暮れ」、すなわち年末という意味で「せいぼ」と読むのが一般的ですが、「さいぼ」とも読みます。

 一年の終わりを表し、12月の季語でもあり、時には比喩的に「老年期」を意味することもあります。その意味では、私も「人生の歳暮」期に何年も前から入っていることになります。

 年末はお歳暮の季節でもあります。すなわち「歳暮」「お歳暮」という言葉は、現代では贈答品とか年末の贈り物の習慣を指すようになりました。

 言葉というのは、変化するものですが、もともとの意味が薄れることが寂しく感じるのは私だけでしょうか。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

  >> もっと見る


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db
 

 

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