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【心 de 経営】 美しい日本語再入門 104 意見を通したいときの一言 6-127-4a04

2024-10-04 00:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】 美しい日本語再入門 104 意見を通したいときの一言 6-127-4a04 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 わたくしなりに「美しい日本語とは何か」ということを常に考えるようにしています。ここでは、わたくしの模索をご紹介することによって、わたくし自身の日本語の能力を高めていきたいと考えています。
 文法的に間違えていたり、社会的通念に反するようなことを、意図せずにお伝えしたりすることもあるかもしれません。その点をご容赦くださり、読者の皆様の判断で参考にしたり、時には反面教師として利用したりしてくだされば幸いです。
■104 意見を通したいときの一言 6-127-4a04 
 話をしているときに、自分の意見を言うのは必要なことですが、ただ主張するだけで、人の意見を聴こうとしない人がいます。そのような人は、自分の意見を他の人に押しつけてくることが多いです。
 会議の席などでは、独演会のようにひとりでしゃべり続ける人もいます。とりわけ、役職者の場合には、パワハラといっても過言ではないほどのこともあります。
 他の人の意見に対して、割り込みをしたい時には、どうしたら良いのでしょうか。
 たとえ、相手が上司であっても、言っていることに正当性があるように見えても、私は、毅然とした態度で、「課長、本日の議題は○○ですので、その担当である私にもひと言時間をいただけませんか」と声をかけるようにしてきました。
 中には、機嫌を損ねる上司もいますが、大半の上司は、その発言直後の他の出席者の空気も読んでくれて、発言の機会を与えてくれます。
 そして、自分の意見を簡単に話して、「私の言いたいのは、先ほど、課長もおっしゃっていましたが、この一点です。皆さんのご意見もお聞かせ願えませんでしょうか」と、独演会にストップをかける方向に、会議の流れを変えて行きます。
 この時には、「今話したことは、私としては絶対に譲れません」などと言ってしまっては、話し合いの余地がありません。参加者が、取り付く島もないという観点では、先ほどの課長さんとおなじことをしてしまっていることになります。
 ましてや、自分の意見を述べたあとで、「私の考えで行きましょう」などと、独りよがりの姿勢では、他の人の賛同は得にくいでしょう。
 話を切り出すときには、毅然とした態度と、参加者に対する配慮を忘れないことです。また、話の流れが、本題とずれたりした場合には、その流れを戻すことも肝要です。
 意見を言ったあと、自分の考えを押しつけるような発言も厳に慎むべきです。
 

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