ナンバンギセル;南蛮煙管(ハマウツボ科)花言葉は、物おもい。ススキ.サトウキビ、ショウガ属などに寄生する。葉緑素がなく、花茎ハは1~数本ずつカタマつて地上に伸び、先端に長さ1.5~3cmの筒型で淡紅色の花が一つ咲く。ほとんどの茎は、ごく短くて地中に隠れ、葉は三角形の鱗(うろこ)のような葉がいくつかあるだけ、花は横向きのやや後ろ向きかげんの花。もの思いに沈む佳人のさまに見立てたところから、また花の形がパイプを思わせるので南蛮煙管の名もある。「をばながもとのおもいぐさ」と万葉集に詠われている。ナンバンギセルは花冠淡紅紫色長さ3~5㎝、裂片は全緑。その縁に細かな歯牙がある。「穂すすきにむらさきにじむ 思ひ草 石原ハ束」「思草思いの丈をつくすらむ 堀口星眠」「なんばんきせる空の奧処を恋ひゐたる 河野タ希女」「なんばんきせる芒を親と思ひしか 長谷川久々子」「オロシアに政変なんばんきせる咲く 浜 明史」「なんばんきせる頬杖をつき損じ 柿本タ映」「紅さして尾花の下の思ひ草 深谷雄大」「日の崖に南蛮煙管羅宇伸ばす 斎藤朗笛」「なんばんぎせるまで風の道七曲がり 坂本宮尾」「思い草おもひ尽くせしさまに枯れ 彦根伊波穂」「精神に利く湯なんばんきせる咲く 岡田 鉄」「向き合も背くもなんばんきせるかな 河合寿子」「波の音とどく寺領の思ひ草 青柳はじめ」。この花を詠んだ句は大変多いい。愚生の出るところではなさそうだ。(今朝の天気予報は台風の影響もあり、全行的に雨とのこと。庭の水まきの必要なのんびり暮らせそうだ。ケイスケ)