心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

すっかり秋

2012年10月13日 | ほんのすこし
いつになったら稲刈りするんだろうねぇ・・・なんて言っていたのが あっという間に どこへいってもこんな状態に。
週末になれば あちこちで稲刈りの様子が。残っているたわわな稲は ほとんどないって感じです。
昨日 お墓参りに行ってきましたが、帰り路 裏を通ったら まだ刈っていない田んぼがありました。でも その稲は母からすると、「短い」のだそうです。普通は実ると稲が重さで首をかしげるのですが、その田んぼの稲は しゃきっと立っていて、別の品種じゃないか?と話していました。周りが 刈られた状態の中で その何枚かの田んぼだけが金色に光っていて とても綺麗でした。

金色に光る・・・絵の具で塗った色ではなく 自然界に生まれた色の美しさってありますよね。その色は 絵の具の色には近づけないものがあるような気がします。そしてその色に近づきたくて 何かをしている そんな気がします。自然界もそうですし、ココロの中にあるものもそうです。
なかなかこれでいい!と思える納得できるものを作り出すことはできませんが、ある日 なんだかとても作りたくなったり 描きたくなったり・・・そういう気持ちに駆られるのは悪くないなと思っています。
でも ずっとそういう気持ちが湧いてきませんでした。まるでわたしのココロの中は空洞?みたいな気分で。

でも そんな中でも この冒頭の温泉に行くと見ることのできる風景だけは行ったらなるべく写すようにしていました。母も好きです。この右側にある一本の樹。向こうにある二つの小山。手前に広がる田んぼ。その全部がいいなといつも話していました。何カ月も母は大好きな温泉を我慢しているので わたしが行ったらパシャッと写してきては 見せています。日々変化する空の様子 夕暮れでも日によって全然違う様子、これが自然の中にいるってことなんだなと痛感しています。

最近 何冊か本を買いました。読書の秋!ですものね♪
宮部みゆきさんの新作『ソロモンの偽証』全3巻。1と2は書店で。3巻目は未発売だったのでamazonに予約していました。久々の宮部ワールドに圧倒されつつ読んでいます。そして 宮本輝さんの『水のかたち』上下巻 『木に学べ』西岡常一著、『悩む力』(続編も)姜尚中著 『ローマ法王に米を食べさせた男』高野誠鮮著・・・などなど。

書店よりamazonでの購入が多いかもしれません。読みたい本ばかり多くて 読むのが追い付かない状態ですが、以前よりじっくり読む機会が増えているので、この秋は読書!になりそうです。

もうひとつ秋といえば食欲の秋!
果物はあまり食べないのですが、昨日お墓に持っていく果物を準備していたときに つまみ食い(笑)、かおり という梨をを旬采館で買ってきたのですが、そのまさしく香りの良さにびっくりしました。以前にも食べたことがあったのですが、そのときよりももっとインパクトありました。果物 美味しくなりましたねぇ。
昨日は弟の四十九日でしたので 来てくださった方に手料理を出しました。前日から仕込んでいた野菜たっぷりのスープ、母のおはぎ 炊き込みご飯 牡蠣が大好きだというお客様でしたので 大きな牡蠣フライを。ネギとワカメ キュウリ やりイカのぬた などなど。お墓参りの帰りにお昼を食べていただきながら 昔話に花が咲きました。

お客様を自宅に送ると、叔母が
「これで○子ちゃんもひとりになったわねぇ・・・」と言いました。
ん?ひとり?まだ母はいるよって思ったのですが、意味がわかりました。叔母たち世代は兄弟が多いので だんだんひとりになっていくという気持ちがあるのですね。ふたり兄弟だったわたしにとっては これが最初で最後のこと。本当にこの世に兄弟はひとりもいなくなってしまったんだなと そのとき強く感じました。
相談する相手も 憎まれ口をたたく相手も もういないんだ・・・そう思ったら なぜもっと話をしなかったんだろうって後悔がふつふつと沸いてきました。

今 当たり前に過ごしているように見えるかもしれないけど、これから先 どうなるかわからないのが人生。後であのときもっと優しくしておけば良かったとか もっと大事にしてあげればよかったとか、もっと感謝の気持ちを言葉に出しておけばよかったとか そういう前向きなことを頭の中で思うだけではなしに行動に移していくことが どんなに大切なことかを身に沁みて感じる毎日。
弟のことで感じたことを 今度は母たちのために悔いのないように生きていこうと思っているところです。