心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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不思議ね

2015年04月02日 | 母のこと
だんだんわたしが母に近づいてきたのか 母がわたしに近づいてきたのか・・・

診察予定日について疑問があったので 母から病院に問い合わせをしておいてくれと頼まれた。午後だったら 外来も少し落ち着くので午後に連絡してみるねと話していたが。頼まれたことをすっかり忘れていた。二時半頃 母から電話があり、病院に連絡したかという。
はっ!忘れてたよ・・・
「遅くなると 先生がいなくなったりすることもあるから、今 電話しておいてくれないか」
「わかった」
すぐに連絡したら、看護士さんからは 先生と連絡をとってみるので 後で返事しますとのことだった。
携帯番号を知らせたので いつかかってくるかと、その日は身近に携帯を置きつつ返事を待った。

待てど暮らせど 返事は来ない・・・
心配になって母に連絡した。
「あれからずっと待ってるけど まだ来ないのよ」
「あぁ 看護士さんたちは先生が忙しかったりすると聞き出せないからねぇ。会議でもあったら 夜になったりするよ。そのうち連絡あるだろ」
なぁ~んだ そんな感じなのか。緊急じゃなかったら 心配することないか。

結局 次の日の朝 連絡があった。
母に言わせると そういうもんだ という。看護士さんたちは先生に気を使ってなかなかタイミングをつかめないこともあるんだよと。
大変なんだなと思った。

で 何が不思議かというと。次の日の朝 わたしの携帯に呼び出し音。すぐに出ようと思ったが、何度スライドさせても画面が動かない。呼び出し音は鳴っているのに スマホが反応しないのだ。しばらく悪戦苦闘したが、そのうち電話が切れた。病院からだったので 多分昨日の・・・と思い こちらからかけ直してみた。外来を呼んでいただき さきほどの看護士さんが電話口に
「すみません、出なかったので 家の電話にもかけたのですが・・・」
「あっこちらこそ すみません。ちょっとトイレに入っていたもので」
と咄嗟に トイレに入っていたという言葉が出た(嘘も方便だ スマホが変だなんて言い訳にしてはおかしすぎる)

その電話の後、母のところに行った。母に
「病院から電話あってね。大丈夫だって。注射がまだあるなら 延ばしてもいいって」
「良かった 良かった」
「電話があったときに スマホの状態が良くなくて、出れなかったのよ。それで母さんの方にも電話かけたらしいよ」
「あぁそれでかぁ。トイレに入っていたときになんか鳴ってるなぁって思ったけど。まさかお前がこんな朝から電話かけてよこすわけないしと思っていたんだ」
「えっ母さん トイレに入っていたの?」
「そうだよ」
「わたし 看護士さんにトイレに入っていて 電話に出れなかったって言ったんだ」
「なんだ お前もだったのか。二人してトイレに入っていたなんて おかしなこともあるもんだ」
う~ん ちょっと違うんだけど・・・まぁ いいか。説明するのが面倒だ。

で その次の日。
前から母が気にしていた叔母の様子。私も気になっていて 私から電話してみることにした。たまたま家に戻ってきたところにかかったらしく 叔母と話すことが出来た。まだ叔父が亡くなって日が浅いからどうかなと思ったけど、叔母の声が聞けて一安心した。母が心配していたのでと言うと そのうち行くからと言う。電話が終わり、叔母と電話をしたことを今日は早く教えなくちゃって思い、いつもよりずっと早く母のところに行った。
「母さん さっきねー叔母さんと・・・」
母が笑っていた。
「お前がかけたすぐ後に 電話したんだよ。そしたらお前からちょっと前に電話があったって言ってた」
「えーー!!母さんもかけたの!」

わたしは叔母の様子を聞きたいだろうと思って勇んでやってきたが、母が電話したというので ちょっとしょぼん(笑)でも 良かった・・・あれこれ考えて電話をかけるのを控えていた母。何度もかけようとしたり かけてもファックスがどうのこうのって 出るから切ったよ とがっかりしていた母。
9人兄弟で もう残っているのは 母と6歳年下の叔父と10歳年下の叔母だけだ。頻繁に会えるほどの距離でもなし。行くには母はずいぶん体が年老いた。気持ちだけ いつも姉妹の元に飛んでいるのだろう。
夫を亡くしてどんな気持ちでいるだろうかと励ましてあげたいと寄りそってあげたいといつも思っているだろう。
そんな母に届いた妹の声は 少し安心を与えてくれたようだ。

もっと暖かくなって 元気になったら遊びに来てくださいね、叔母さん。

それにしても・・・母とわたしって 考えることや行動することが同じなのね。
まっ親子だから 似ているって言ったら 似ているんだろうけど。不思議ねぇ。