

一夜明けましたが、まだフワフワと夢の中にいるような感覚です。
少しだけ省みますと、一回戦は、99%敗北を覚悟した試合でした。
一回戦、先鋒から大将まで重量級が揃い、絶対的大将を有する強豪道場。
何回シュミレーションしても勝ち方が浮かばず、大将まで1-1の内容負けで、絶体絶命の状況に追い込まれましたが祥万がやってくれました。
2.3回戦も接戦で、対戦するどのチームからも、絶対に二見の前2人をとめてやる!という強い気持ちが伝わってきて、先鋒を務める蓮はかなり厳しい戦いを強いられました。
準々決勝は、超重量3人を要する道場で、こちらとしては、まさかの引き分けが中堅まで続き、更には、副将がたった一度だけ下がって受けた技で有効を奪われてしまい0-1で大将戦へ。
しかし、大将の祥万が本戦で勝利して勝ち点が並び、続く、代表戦を指導2で辛くも勝利。
そして、準決勝は昨年、全国3位の立役者である強力な2枚看板を有する常勝道場、決勝戦は我々が戦前から優勝に一番近いだろうと予想していた一切の隙のない昨年度準優勝道場でした。
準決勝では先鋒が分けられてしまいましたが、次鋒、中堅が勝利し、副将が1月の試合で秒殺された相手選手との対戦をボロボロになりながらも優勢負けでしのいで2-1で勝利。
そして、決勝戦は先鋒、次鋒が連勝し、頭に優勝がチラついたところで、中堅がまさかの巻き返しを受け、副将、大将に鉄板2枚を要する相手道場の底力に逆転負けもあると思っていた矢先、副将の慎巴が初めて見せる動きで指導2を奪い、優勝を決めてくれました。
あの華奢で鈍臭く、メンバーで一番ポカの多い慎巴が・・あの我が子の次に雷を落としてきた慎巴が・・と考えると言葉が詰まり、試合後は握手しか出来ませんでした。
この度は、大晟達6年生と道場の主力である4年生達の活躍に押され、いつもダメ出しばかりしている5年生の副将、大将が、しっかりと『意地』を見せてくれたと思います。
よく頑張ってくれました。
みんなありがとう。
一夜明けて、いろんな思いが込み上げてきました。
いかにして子供達の意識を高めることが出来るか、より良い環境に出来ないかと西へ東へと奔走し、その途中には様々な障害、雑音もありました。
しかしながら、いろんな方々と出会い、協力を得ながらこれまでやってきたこと、また、明らかに実力差がある選手相手にボロボロになって戦う選手の姿を見て、あらためて努力することの素晴らしさ、子供の可能性に感動しました。
そして、様々な方々からお祝いのメールを頂きましたが、試合後に、準決勝で対戦させて頂いた社柔道少年団の中村先生から全国に向けて、熱い激励のお電話を頂き、更に、決勝戦終了直後にも、対戦させて頂いた、将祥柔道館の時吉先生から合宿へのお誘いを頂くなど、兵庫県の少年柔道を代表する先生方の偉大さには、ただただ敬意を払うと同時に、強豪道場の由縁たるものを再認識させて頂きました。
このような素晴らしい先生、保護者、関係者の皆様と出会い、試合や練習を通じて本当にたくさんのことを学ばせて頂けたと思います。
そこで学んだことは、柔道の指導だけに限りません。
ここでは書き切れませんが、柔道だけに限らず、自分達が学ばせて貰ったことを子供達に伝えていけたらなと思います。
本当にありがとうございました。
