
大晟が小学校を卒業しました。
あいにくの雨となりましたが、小学校最後の時間をどのように過ごしたのかな?
男臭く、しみじみとした雰囲気や目立つことも苦手なので、きっと、
卒業式や言うても、どうせ中学で会えるやろ
なんてことを言って早々と帰ったのでしょうね。

卒業式には行けませんでしたが、大晟との小学校生活の思い出を回顧してみました。
やっぱり柔道中心の話になりますが、私なりの思い出ベスト3を挙げれば、まずは5.6年時の体重別予選です。
5年時に予選では勝利するも本戦で敗れての準優勝、そして、6年時には一段とパワーアップした山内君相手に挑むもこれまた準優勝に終わりましたが、兄貴の時と同様全国大会に向けて悔いなく努力しました。
次はやはり、6年時に日整の兵庫県代表で全国大会に出場させて貰ったことで、最後の最後で神様にご褒美を貰った気がしました。
そして、私自身の一番の思い出は、4年生の時に出場した北九州西日本大会での準優勝です。
多くの試合に出場させて頂いた中、なぜこの大会だと疑問に思われる方もおられますでしょうが、この大会が一番大晟らしい試合を見せてくれた大会だったと思います。
前年に初出場し、大悟が奇跡の優勝をさせて貰った大会だったのですが、この大会で大晟は柔道人生初の入賞を逃しました。
その一年後の大会へ挑む気持ちは、私の想像を超え、無差別という厳しい中、根性で決勝まで勝ち上がり、最後は斎藤君に押さえ込まれてしまいましたが、この大会で見せた大晟の『意地』は、以後の私の指導に大きく影響を及ぼしたのです。
人が生きていく中で、必ず壁や挫折はおとずれます。
そんな時に自らを奮い立たせるのは、
『くそっ!やってやる!負けるか!』
という『意地』しかないと思います。
妬みや僻みが横行し、『あかんたれ』な大人が増えた世の中、子供達にはしっかりと『意地』を持った人間に育って欲しいとの願いから、練習中に投げかける言葉は大きく変わったと思います。
華麗な技なんて一切ない大晟ではありましたが、どれだけ体格差があろうが、どんな選手であろうが、絶対に気持ちが折れることのない姿はまさにチームの精神的支柱で、後輩達をよく育ててくれたと思います。
大晟よ、これまでよく『男の意地』を見せてきたな。
これから体が出来てきて、技術が身につけば柔道も変わってくる。
卒業おめでとう、そして、ありがとう。
もっともっとええ男になってけよ。
