いつも僕たちが会場に入るときには、もうすっかりステージも出来上がっている状態まで仕上げて頂いているのですが、
ご存じのように、仕込みやセッティング数日かけて行われ、本番ギリギリまで調整がされています。
本当にとてつもなく多くのスタッフさんが、これまたとてつもない多くの機材を、寸分の狂いもなくセットしてくれ、
そしてショーが行われた後には、またしっかり元通りに仕舞われて、メンテナンスを受けて、次の地へ向かっています。
トラックに積む順番などもきっちりと決められていて、どこにどの機材が仕舞われているかも、しっかり把握されています。
はるか以前、20代の頃ですが、とあるアーティストさんのライブハウスツアーで
「手伝いましょうか?」と言ったら、
「いえ!結構です(笑)。」
と言われたのを覚えていますが、そのあと離れたところから少し見学しましたが、当然、まったく役に立ちませんからね(笑)。
いえ、役に立たないどころか、段どりの分からない人間がウロウロしていたら、ただただ、邪魔なだけとなってしまいますよね。
「大丈夫ですから、早くご飯でも行っちゃってください!また明日よろしくです!(笑)」
と、まあこんな感じで、でも、それが皆さんにとっても一番、仕事がしやすいのですよね。
その後、30歳ころにあるバンドのプロデュースをしたときに、スタッフさんと同じ移動(朝6時くらいの便でしたね)で大阪に乗り込んで、
この時はステージの設営から見学させて頂いたのですが、お昼過ぎにバンドメンバーが入ってくるまで、本当に色々なことが細かく行われていて、
この時も、本当にスタッフさんのプロの仕事を見させてもらえたと思ったのです。
僕たちも気を引き締めてしっかりやらきゃ、こうしてステージを作ってくれている皆さんに申し訳がない、とも思いました。
無事にステージが行われるだけでなく、
お客さんが家路につき、また、スタッフ皆さんが無事にいつも通りにセットを仕舞い、積み込んで(できたら美味しいご飯を食べてもらって)、倉庫に降りて、トラックが空になって駐車場に止まるまでが、コンサートですね。
感謝しかないです。
(写真はある日のバックステージにてです。照明のケースかと思いますが……整然と並べられていて美しいですねえ)
ではー。