【花はサクラタデより小さく、全開せずに半開】
タデ科イヌタデ属の多年草で、全国各地の湿地や休耕田、溜め池などの水辺に生える。朝鮮半島の南部や中国、台湾にも分布する。名前は草姿が近縁のサクラタデで似て、花が白いことから。サクラタデはタデ科の中では大きめの淡紅色の花を付ける。その花の色や形がサクラに似ているとして命名された。
花期は8~11月頃。草丈は50~100cmで、茎の上部がよく枝分かれし細長い穂状の花序に多くの小花を付ける。花穂の先は垂れ下がることが多い。花弁のように見えるのは萼(がく)で深く5つに裂ける。花は株により雄しべが雌しべより長く花被から突き出る短花柱花と、雌しべのほうが長く柱頭が花被から突き出す長花柱花がある。花によって雌しべや雄しべの長さが異なるこうした性質は〝異形花柱性〟と呼ばれる。
シロバナサクラタデを近縁のサクラタデと比べると、花被の長さが3~4mmと短く花が一回り小さい(サクラタデ=5~7mm)、花は全開せず半開(同=平開する)、多いと5本ほどに枝分かれし花序枝が多い(同=1~2本)といった違いがある。少々紛らわしいが、サクラタデにも白花を付けるものがある。こちらは「シロバナハナサクラタデ」と呼ばれている。