【メキシコ原産の帰化植物、〝生態系被害防止外来種リスト〟に掲載】
キク科ムカシヨモギ属(エリゲロン属)の多年草。原産地はメキシコ~ベネズエラの高地で、茎が匍匐し地面を這うように広がっていく。草丈は10~20cmほど。花期は5~11月頃と長く、径2cm前後の小花を次々に付ける。真ん中の筒状花は黄色、周りの舌状花は白だが、咲き進むにつれて舌状花が次第に赤みを帯びて淡紅色に変化していく。仲間のムカシヨモギ属にはアズマギク(東菊)や北米原産のハルジオン(春紫苑)、ヒメジョオン(姫女苑)などがある。
学名「エリゲロン・カルビンスキアヌス」。エリゲロンはギリシャ語の「早い」と「老人」に由来、種小名はドイツの植物収集家カルビンスキー男爵(1780~1855)の名前に因む。和名ペラペラヨメナは葉が薄っぺらくて花姿がシオン属のヨメナ(嫁菜)に似ていることから。「ゲンペイコギク(源平小菊)」「ムキュウギク(無休菊)」といった別名もある。前者は花びらの色の変化を源平の白旗・赤旗に見立てたもの。後者は春から秋まで休みなく長く咲き続けることによる。属名から「エリゲロン」とも呼ばれる。英名は「メキシカン・デージー」。
ペラペラヨメナは繁殖力が旺盛で、今ではヨーロッパやアフリカ、アジアなど世界各地に広く侵入している。日本には初め観賞用やグラウンドカバーなど緑化用として導入されたが、関東以西では今や野生化。このため環境省は生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるとして「生態系被害防止外来種リスト」の中で、ヒメジョオンなどとともに防除・遺棄・導入・逸出防止などの普及啓発対策が必要な〝総合対策外来種〟の一つに指定している。