く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ウメバチソウ(梅鉢草)> 菅原道真の「梅鉢紋」になぞらえて

2019年10月06日 | 花の四季

【花茎の先に白梅に似た清楚な5弁花を上向きに】

 ニシキギ科(旧ユキノシタ科)ウメバチソウ属(パルナッシア属)の多年草。日本やアジア東北部、北米など北半球に広く分布する。日当たりのいい湿地、渓流沿い、草原など、やや冷涼で湿り気のある場所を好む。学名の「palustris(パルストリス)」(種小名)も「沼地に生える」を意味する。

 草丈は15~30cm。8~10月頃、花茎の先に白い5弁花を1輪ずつ上向きに付ける。花径は2~2.5cmほど。雄しべ10本のうち5本は「仮雄蕊(かゆうずい)」と呼ばれ、退化して花粉を作らない。変種に草丈や花が小ぶりな伊豆七島産の「イズノシマ(またはコウヅ)ウメバチソウ」、屋久島産の「ヤクシマウメバチソウ」などがあり、盆栽用の山野草として人気を集めている。

 和名は梅の花をかたどった家紋「梅鉢紋」に花の形が似ていることから。梅鉢紋は学問の神様として有名な菅原道真の菅原氏が使っていた家紋で、道真を祀る太宰府天満宮(福岡県太宰府市)の神紋としても知られる。戦国大名前田利家も「加賀梅鉢紋」を家紋としていた。「けんめいに今年も其処に咲いている ウメバチソウよけなげな花よ」(鳥海昭子)

コメント (2)
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