こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その13)
「今さら店のメニューをひねっても、肉の産地を変えるとか、そんなことぐらいです。
このあたりではまだ例のないことは何かないかと考えて、私が考えたものです。
このお土産メニューでいいのは、今まで縁のなかったお客様にもアピールできるということです。
お店の一角を改造して、カツを揚げるところを見せながら販売するんです。
やってみませんか?」
「………」
「最初は、店内で試食用として皆さんに提供します。良かったらお土産にどうぞと言うんです。
お土産に買っていただくとなると、その分客単価がアップするわけですよ。
そうして、店の一角で揚げるということは、食事客以外にも商品を販売できるということで、客数アップにもつながります」
「うまくいけばねえ………」
「まあそれはあなた次第ですけどね。
それにもうひとつ提案があるんですが、いいですか?」
「え? またとんでもないことをーーー?」
「いえ、まったく当たり前なことです。
お客様にメニュー内容をよく知ってもらうというか、今まで口にしていないメニューにも手を伸ばしてもらえるようなアイデアです」
「それなら聞きたいですね」
「でしょ? あの、ですね。お客様がひと通り注文されたらですね、注文品以外にもう一品、1人前もいらないほんの一切れでもいいので、頼まなかった品の中から、ぜひこの品を召し上がっていただきたいという商品を、『どうぞ今日のご試食品です』と言って、注文の品と一緒に持っていくんです。
そうして今まで頼まなかったような商品の味を知ってもらうと、じゃあ次回来たときに頼んでみようかと思ってもらえることにもなり、気に入ったらもしかしたら、その場で追加で頼まれるかもしれないじゃないですか」
「それは、いいですね!」
「あの店は、必ず試食用にもう一品出してくれるという評判がつけば、それも客数アップにもつながりますよね」
「なるほど」
「というところが本日のご提案内容です。いかがでしょうか?」
「まあ納得できかねるところもありますが、おおむね面白いですね」
「どこが納得できないですか?」
「例のメンチカツとかビフカツ、………ですね。やっぱり焼肉屋としてはすごく抵抗があります」
「なるほど、抵抗、ねえ。その抵抗が強いほど、私は成功率が高いなあと読んでいます。やってみましょうよ」
「ええまあ、みんなと相談して」
「あ~あ、みんなと相談すると絶対ダメという意見が強いですよ。
基本的に、働いている人は変わるのはいやだというように保守的ですから。
今と違うことはしたくないんです、人間は。
変わることには、それこそ誰にでも抵抗があります。
ルーティンワークで動いていれば楽なんですから。
でも変わらなくちゃ、じり貧ですよ。
お客様だって飽きてきますからね、メニューには」
「そんなもんですか?」
「そんなもんです、よ。
ここを変えたいと言うと、絶対に何かしら文句を言う人はいます」
「たしかに」
「だから、改革というものは、トップダウンでやるべきなんです。
みんなの意見を聞いているうちに、遅くなってしまいますよ」
「分かりました。やってみます。せっかく高いお金を払って、来てもらって、いい提案を受けたんですから」
「高いお金って、ねえ、梶本さん」
「ああ、これは失礼。そんなに高くはないですよね」
「高くないです。絶対に。
それで売上が上がれば、さらに高くはないことになりますから」
「ハハハハ!」
本当に心から笑えるのはいつになるだろうと思いながら、本田は帰途についた。
当分はこちらから電話をかけたり、そっと出かけてみたりしてフォローしなければ、なかなか難しいだろうと考えながら。
おわり
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その13)
「今さら店のメニューをひねっても、肉の産地を変えるとか、そんなことぐらいです。
このあたりではまだ例のないことは何かないかと考えて、私が考えたものです。
このお土産メニューでいいのは、今まで縁のなかったお客様にもアピールできるということです。
お店の一角を改造して、カツを揚げるところを見せながら販売するんです。
やってみませんか?」
「………」
「最初は、店内で試食用として皆さんに提供します。良かったらお土産にどうぞと言うんです。
お土産に買っていただくとなると、その分客単価がアップするわけですよ。
そうして、店の一角で揚げるということは、食事客以外にも商品を販売できるということで、客数アップにもつながります」
「うまくいけばねえ………」
「まあそれはあなた次第ですけどね。
それにもうひとつ提案があるんですが、いいですか?」
「え? またとんでもないことをーーー?」
「いえ、まったく当たり前なことです。
お客様にメニュー内容をよく知ってもらうというか、今まで口にしていないメニューにも手を伸ばしてもらえるようなアイデアです」
「それなら聞きたいですね」
「でしょ? あの、ですね。お客様がひと通り注文されたらですね、注文品以外にもう一品、1人前もいらないほんの一切れでもいいので、頼まなかった品の中から、ぜひこの品を召し上がっていただきたいという商品を、『どうぞ今日のご試食品です』と言って、注文の品と一緒に持っていくんです。
そうして今まで頼まなかったような商品の味を知ってもらうと、じゃあ次回来たときに頼んでみようかと思ってもらえることにもなり、気に入ったらもしかしたら、その場で追加で頼まれるかもしれないじゃないですか」
「それは、いいですね!」
「あの店は、必ず試食用にもう一品出してくれるという評判がつけば、それも客数アップにもつながりますよね」
「なるほど」
「というところが本日のご提案内容です。いかがでしょうか?」
「まあ納得できかねるところもありますが、おおむね面白いですね」
「どこが納得できないですか?」
「例のメンチカツとかビフカツ、………ですね。やっぱり焼肉屋としてはすごく抵抗があります」
「なるほど、抵抗、ねえ。その抵抗が強いほど、私は成功率が高いなあと読んでいます。やってみましょうよ」
「ええまあ、みんなと相談して」
「あ~あ、みんなと相談すると絶対ダメという意見が強いですよ。
基本的に、働いている人は変わるのはいやだというように保守的ですから。
今と違うことはしたくないんです、人間は。
変わることには、それこそ誰にでも抵抗があります。
ルーティンワークで動いていれば楽なんですから。
でも変わらなくちゃ、じり貧ですよ。
お客様だって飽きてきますからね、メニューには」
「そんなもんですか?」
「そんなもんです、よ。
ここを変えたいと言うと、絶対に何かしら文句を言う人はいます」
「たしかに」
「だから、改革というものは、トップダウンでやるべきなんです。
みんなの意見を聞いているうちに、遅くなってしまいますよ」
「分かりました。やってみます。せっかく高いお金を払って、来てもらって、いい提案を受けたんですから」
「高いお金って、ねえ、梶本さん」
「ああ、これは失礼。そんなに高くはないですよね」
「高くないです。絶対に。
それで売上が上がれば、さらに高くはないことになりますから」
「ハハハハ!」
本当に心から笑えるのはいつになるだろうと思いながら、本田は帰途についた。
当分はこちらから電話をかけたり、そっと出かけてみたりしてフォローしなければ、なかなか難しいだろうと考えながら。
おわり
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)