こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
薄い雲が全体に残っていますが、晴れています。
北風が少し強いようで、まあ真冬に近い天候ですね。
昨日は曇りがちで、風も強くて寒い一日でした。
特に陽が陰るにつれて本格的な寒さになりました。
最後の真冬なんでしょうか。
もう明日から弥生、3月ですからね。
昨日、一昨日あたりからやっぱりやってきました、例のやつがっ!
まだ目にまでは来てないんですけど、やはり時おりは痒くなり、鼻は昨日からグスグス。
つまったり、つまったり………。
鼻水攻撃はまだなんですけど。
今年は昨年の約1.5倍の花粉量ということで、このひと月ばかりはきついでしょうね。
さて、本題です。
「知ってたけど、自分のは違うと思った」
この言葉は、あるニュースの特集の中で流された、還付金詐欺でATMからお金を振り込む直前に、あやしいなと思った銀行の人からかろうじて止められることができた人が語った感想です。
その“知っていた”のは、還付金詐欺があるということなんですね。
しかし自分の例はそれじゃないと思ったそうなんですね。
人は往々にして、自分は違うという思いがあります。
その同じニュースの中でだったか違うチャンネルのニュースだったか、崖崩れで登山が禁止されているのにも関わらず、張られた禁止ロープをかいくぐって、ある有名な景色を見にいく人が絶えないというものがありました。
その人たちの言い分は、「自分は大丈夫だから」で、「自己責任で行きますので」という言葉でした。
しかし、そこで遭難したら、その行政担当自治体の税金の中から救助のお金が出るわけです。
実際に足を滑らせて数メートル下まで転落した人を救助するシーンもありましたが、自分勝手な、さらにはその自治体の人間ではない人たちになぜ血税を投じなければならないのか、ものすごい矛盾と憤りを感じました。
「自分は違う。遭難なんてしないから」と、何の根拠もない自信をもつその人たちの傲慢さ。
上記の「還付金詐欺は知っていたけど、自分のは違うと思った」と言う、これも何の根拠もない“自分は大丈夫だ”という変な自信は、商売にもいえることがあります。
「いや売れないのは、自分のところのせいじゃないんだ。景気が悪いからだ」と、これも根拠がありそうで、検証してみたら全然関係のない問題が浮かび上がってくる、“自分は違う”という意識。
上記の例とはちょっと違うニュアンスもありますが、根元は同じです。
結局逃げているわけですね。
その場だけは逃げて、次にやっても来ない僥倖=好景気を、これも何の根拠もなく、待ちわびる。
自分のせいじゃないから、自分で動くことはしない。
そういったお店が今シャッターを閉めているわけですね。
もちろんシャッターを閉じるにあたっては、そんな理由ではないお店もあるでしょうが、少しはそういった人まかせにしたことはなかったでしょうか。
今不振のお店には、その理由が必ずあります。
それも不景気のせいだけではないものが絶対にあります。
それを見つけ出すには?
さて、『ある商店街の小さな一歩』の第6回目です。
どうぞ。
本田は続けた。
「ちゃんと理由が分かるということはいいことですよね。次に打つ手がそれで分かるじゃないですか。何をすればいいのか」
「………」
「分かってるはずですよね、田島さん」
「いや、分からない。頭が悪いもんでねっ!」
「怒ってますね」
本田は微笑んだ。
「……いや、別にーー」
「ふふ、分りますよ、その顔見れば」
「ーー」
「怒るってことは、まだ脈があるということですね」
「?」
「すみません。ちょっと怒らせてみたかったんです。どれだけ本気なのか」
「………?」
「よくこういったこと、相談されるんですよ。でもほとんど私が話すことを聞くだけで、そんなことできないとか、やれるわけないだろう、とか、そんなことしか言わない人が多かったんです。でね、その本気度をちょっとチェックさせていただいたんです。すみません、あやまります」
と言って本田は頭を下げた。
「別に、あやまってもらわなくても……」
「みなさんそうですけど、相談するということは、だいたいもう自分である程度考えを持っているんです。でも、そのプランを自分だけで実行するのに躊躇しているんです。だからそれを誰かに、やろうって言ってもらいたいんです。背中を押してもらうとかね。もしくは駄目だと。そうして安心したいんですね。違いますか」
「いや、まったくといっていいほど何も考えていません。というより今までいろいろな手を打ってきて、もう次の手を打つアイデアがなくなってきた、ということの方が本当かなーーー」
「そりゃ困った」
「困ったって、それを考えるのがあなたの仕事じゃないの?」
「え? コンサルタントっていうのは、依頼人、クライアントって言いますが、クライアントの考えていることに、ポンッて背中を押すためにいるんです。もしくは、クライアントが考えていることに肉付けをしてから、背中を押すとかね」
「困りましたね。やはり人選が間違っていたのかもしれない。わたしはね、あなたにこの商店街がどうしたら生き残っていけるのか、聞きたかったんですよ」
「ですからまず、ですね。田島さんがこの満天商店街の理事長として、どのようなかたちで生き残っていきたいのか、ある程度頭の中に描いているはずでしょ。それを聞かせてほしいんです」
続く
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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