言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「ある地方商店街の小さな一歩」<その4>

2011-11-30 10:31:03 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある地方商店街の小さな一歩」<その4>



本田は続けた。

「ちゃんと理由が分かるということはいいことですよね。次に打つ手がそれで分かるじゃないですか。何をすればいいのか」

「ーーーーー」

「分かってるはずですよね、田島さん」

「いや、分からない。頭が悪いもんでねっ!」

「怒ってますね」

「……いや、別にーー」

「ふふ、分りますよ、その顔見れば」

「ーー」

「怒るってことは、まだ脈があるということですね」

「?」

「すみません。ちょっと怒らせてみたかったんです。どれだけ本気なのか」

「………」

「よくこういったこと、相談されるんですよ。でもほとんど私が話すことを聞くだけで、そんなことできないとか、やれるわけないだろう、とか、そんなことしか言わない人が多かったんです。でね、その本気度をちょっとチェックさせていただいたんです。すみません、あやまります」

「別に、あやまってもらわなくても……」

「みなさんそうですけど、相談するということは、だいたいもう自分である程度考えを持っているんです。でも、そのプランを自分だけで実行するのに躊躇しているんです。だからそれを誰かに、やろうって言ってもらいたいんです。背中を押してもらうとかね。もしくは駄目だと。そうして安心したいんですね。違いますか」

「いや、まったくといっていいほど何も考えていません。というより今までいろいろな手を打ってきて、もう次の手を打つアイデアがなくなってきた、ということの方が本当かな」

「そりゃ困った」

「困ったって、それを考えるのがあなたの仕事じゃないの?」

「え? コンサルタントっていうのは、依頼人、クライアントって言いますが、クライアントの考えていることに、ポンッて背中を押すためにいるんです。もしくは、クライアントが考えていることに肉付けをしてから、背中を押すとかね」

「困りましたね。やはり人選が間違っていたのかもしれない。わたしはね、あなたにこの商店街がどうしたら生き残っていけるのか、聞きたかったんですよ」

「ですからまず、ですね。田島さんがこの満天商店街の理事長として、どのようなかたちで生き残ってきたいのか、ある程度頭の中に描いているはずでしょ。
それを聞かせてもらえませんか」

「私も今までのような、昔の仲間がもう一度戻ってきて、お客さんで賑わっているというような商店街を、まあ、漠然と望んでいるというわけではなく、残っていくというのはもうむずかしいということは、よお~く分っているんだ。やはり生き残っていくには、それなりの痛みも必要だろうし、まったく違った形で再生していくのだろうとは考えている」

「そうですよね。今までの形では駄目だから、こういう状況になったのですから」

「そんなことは、どんな偉い学者さんが調べて、データがどうのこうのなんて出してこなくっても、こちらはもっとひしひしと実感として分っているだよ。市でも県でも、結局イベントをするなら補助金を出すとかいうような、形に見えるものでなければ報告書も作成できないから、そんなことにばかり金を出してきた付けが回ってきたんだ」

「それを喜んで、と言うとまあ語弊がありますが、それだったらイベントでお客様を呼ぼうということで、今まではやってこられたわけでしょう?」

「その通りさ!」

「結局行政というのは、だいたい2年でそういった補助金制度というか、このような事業はいったん打ち切りになってしまうことが多いから、継続事業としてはこちらもやれないできたというところもありますよね。後はお前たちでやれって、突き放されても、やれるものとやれないものがありますからねえ」

「まったく。今まで助けてきてもらって悪口いうわけじゃないが、お役所はいいさ、はい援助しましたって実績が残るんだからさ。こちらはたいへんさは、本当はそれからなんだ」

「これからもやはり、大なり小なり行政のバックアップが必要ですから、それはさておいて、今日呼んでいただいた件の本筋を、もっと聞いておきたいですね」

「そうだな。でも聞く気は本当にあるのか。聞くだけ聞いた後で尻込みする、なんてことがあるのなら、最初からそう言ってくれ」

「聞くだけ聞いたら、後は引き受けるしかないでしょ。引き受けないまでも、きちんとアドバイスはしますよ。私だって一応コンサルタントの端くれですから」

「わかった」

満天通り商店街理事長の田島は話し始めた。


                                        つづく



<5>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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お客様そっちのけの醜い争い

2011-11-30 09:42:16 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今日で2011年の11月も終わりですね。
いよいよ最終月の師走に明日から入っていきます。

今朝は久しぶりに朝から日差しが、弱いものですが、窓から入ってきました。
昨日よりも気温が少し下がるということですが、その分日差しがあるので、昨日よりも温かい気もします。
昨夜も一昨日の冷たさよりはずいぶんとましでしたから。


先日近所にあるショッピングセンターへ行って、驚いたことがあります。
その駐車場に、です。

メインの駐車場の真ん中に、以前ならそのまま通路になっていたところに、道路工事などのときに置かれる例の赤いコーンが並べられているんです。
あれ何か工事するのでクルマを止めたのかなと思いながら、迂回したのですが、別にそんなことはありません。

この駐車場、3分の一ぐらいは隣地にある日本一の(と言ってしまえばどこかは明瞭ですが、あえて苦情を言うので名前は出しません)電機店の駐車場らしいんですね。
見た目は隣のショッピングセンターの駐車場とつながったひとつの敷地になっていますので、客の立場から見ると、どこに駐めてもいいはずです。
できた当初はそうして同一敷地ということで仕切りなしになっていたのですが、あるときそのショッピングセンターの一角に大きいパチンコ店が入ったことから俄然駐車場戦争が勃発したようなんです。

電気店の駐車場にまで明らかにパチンコ店の客とわかる人が近くなので、駐車するようになったのですね。
ある日、業を煮やしたのか、電機店の駐車場に、赤いコーンに「ここは○○電機の駐車場です」と書いた紙を貼ったものがたくさん置かれました。

あまりにも露骨な感じです。パチンコ店の客はここにクルマを駐めるなということですね。
日本一の店なのに度量が小さいなあ」とわたしは感じました。

どうぞどうぞ自由に止めてください、という度量はないのでしょうか。
パチンコ店に行っているお客は○○電機のお客にはならないのでしょうか。

パチンコで儲けたときに、もしかしたらその電機店で、そのお金で何か買ってくれるということもないではないでしょう。
もっと広い度量で黙認すればいいのに、とわたしは思いましたし、結局考えることは“店側の一方的な都合”でしかないのだなあとがっかりしました。

もしかしたら、ある大きなセールをその電器店が行った場合、逆にパチンコ店の駐車場までお客様のクルマが占拠する事態だってないとは言えません。
そうなったらどうするんでしょうか。
隣同士でたかが駐車場のことで、お客様そっちのけで喧嘩なんかしていたってしょうがないでしょうに。

それよりもお隣同士のよしみで、両店でお客様が交流できるようなイベントを行った方が、よほど売り上げアップにつながるんじゃないかとも思います。

さて、それからやっと一番最初に書いたとる善の赤いコーンに戻るわけなんですが、この赤いコーンこそ意味が判らないんです。
何のためにそこに置かれて、お客様のクルマの通行の邪魔をしているのか。

これも多分ショッピングセンター内の量販店などの駐車場の縄張り争いなんでしょうか。
ばからしくって話になりません。


お客様の便宜を少しでも図らなければならない店同士が、ただ自分たちの都合だけを一方的にお客様に押しつけているという、本当にバカバカしい光景。
こんなことでこの各店の思惑が行き交うショッピングセンターが成り立っていくんでしょうか。

結局、流通業=お客様を相手にする仕事が何もわかっていないディベロッパーが運営しているからなんでしょうね。
自分たちの都合が先に立ち、お客様そっちのけで争っているという、程度の低さがわかる縮図になっています。

お客様のために、自分たちがいったいなにをすれば喜んでもらえるのかを、もう一度関係者は根本的に考え直さないといけないようですね。


それでは今日はこれで。
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「読み聞かせ」という言葉

2011-11-29 09:04:29 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日よりは今朝の方がまだちょっと冷たさが緩い感じですが、昨日、冷たさの中でも暖房を我慢していたら、ちょっと鼻風邪を引いてしまったようで、昨夜から時おり4回以上のくしゃみが続いています。鼻水も留りません。
それともいつものアレルギー? でも今頃のアレルゲンといったら何だろう?

今日で302日連続のこのブログですが、毎日のテーマは決まっているわけではありません。
もちろん明日はこれを書こうと思い、テーマだけをメモしている場合もありますが、ほとんどはそのときになって頭に思い浮かぶものを書いています。
でもそれでも調子の悪いときは何も頭の中にテーマが降りてきません。
そんなときはどうするか。
以前のメルマガの草稿を見直していき、この時期に合ったテーマを再度掘り下ろしていくことにしています。

ということで、ということではないのですが、メルマガを見直したわけではありませんが、思ったことがあります。

それで今日は、ちょっと言葉の話をしたいと思います。

新聞を呼んでいて気づいたのですが、よくこの言葉が出てくるんですね。言葉というより、なんというんですか、すでに普通名詞としてたいていの人には認識されてるという言葉です。

それは「読み聞かせ」という言葉です。

わたしはこの言葉が大嫌い、なんです。
なにを偉そうに、といつもいます。
あなたはそう思いませんか。

“お前たちに、わたしが読んでやるんだから、ちゃんと聞け”というようなニュアンスが、この言葉にはあると思うんです。
大人の子どもに対する優位性のある態度というか、教師が生徒に、教室の中で使うようなぞんざいさが多分に含まれているような言葉だとは思えませんか。

もっといい言葉に言い直してほしいものだと思います。

どんな言葉がいいでしょうか。
読んでいる者も、聞いている者も両方がその物語で何かのヒントを得ることができるという、何かそんなニュアンスのある言葉に言い換えたいなあと思います。
あなたならどんな言葉がいいと思いますか?
たとえば「読み語り」とか、「聞き読み」とか。ちょっとダメか。



それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか<34>「34.“やさしい”にさよならを」

2011-11-28 10:35:27 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第34回目です。

1.35.“やさしい”にさよならを


いわく
 「地球にやさしい」
 「環境にやさしい」
 「人にやさしい」
 「動物にやさしい」
 「植物にやさしい」
 「やさしい、やさしい、やさしい、…………」
ああ、もう聞き飽きた。
もう、見飽きた、読み飽きた。

まさか、あなたは今でもこの言葉を使っているということはないでしょうね。もうやめておきましょう、今こんなに陳腐化された言葉はないと思います。
まあとても便利な言葉だから、便利にたくさん使われてきたのでしょうね。

便利な言葉にはそれなりに、リスクがあります。
それは、すぐに陳腐化するということ。
なぜすぐに陳腐化してしまうのでしょう。
それは、実態を説明していないからです。

地球にやさしいって、いったいどういうことなのでしょう。それを理論的に説明して初めて生きてくる言葉ですよね。
また、本当にやさしいと思いますか。やさしいとうたっていると、最近ではなんだかとてもうさん臭そうな匂いまでします。

地球にやさしいと会社のスローガンにまでしていた企業が、公害を撒き散らしていたという現実などがどんどん露呈してきています。

それでもまだ遅れた企業は使いたがります。
「うちは環境にやさしい商品を作っているんだよ。だから環境にやさしいってところ、強調してもらいたいんだよね」
こんな依頼があったら、どうします。断れないですよね。大手ではないですから。吹けば飛ぶようなプロダクションです、ほとんどが。

しょうがないから、まず、クライアントの意向に合ったものを、1案作ります。
そしてもう2案。こちらからの提案として、傾向を変えて作りましょう。
はなから「やさしい」をまったく無視するというわけにはいかないでしょう。
後の2案で、いかにその「やさしい」のが陳腐なのかを判ってもらえるような、もしくは“やさしい”に関係のない、まったく違った視点で考えた企画案を提出しましょう。

そして、後の2案のうちのひとつに決定されるように、リードしていきましょう。

実際はとても難しいと思います。
「“やさしい”がいいんだよ、うちの広告は」と、言われます。
そうしたら、その“やさしい”には、実態がないということを、遠回りにでも説得すべきです。

面と向かって「やさしい」は陳腐であるとは言えません。相手を侮辱することになりますからね。
それでも、“やさしい”に決まってしまったら。しょうがないですよ。それは企業の姿勢がそれまでなんですから。
新しいクライアントを探しながら、ゆっくりとそこから離れていきましょう。
いずれそういった企業はじり貧になってしまいますから。

それとも、あなたはまだ「やさしい」には商品価値があると思いますか。
一応コピーライターと名乗っているのであれば、「やさしい」という言葉を使うことに抵抗感があるのが、まじめな、本当のコピーライターではないでしょうか。

コピーライターなら、「やさしい」に変わる言葉や表現を模索して、新しい表現を提案するべきだと思います。


「やさしい」と同じように、もう使い古されてしまって、陳腐に感じられる言葉は他にもたくさん溢れています。“ふれあい”とか、ゴマンとあります。
そんな言葉たちは、あなたなりの表現方法で、新しい言い回しに変えていくべきです。
それがコピーライターの仕事でもあると思います。
またそれを楽しいと感じないのなら、コピーライターを名乗っている資格はありませんよね。

流行語になるような陳腐な、ギャグめいた言葉や文章ではなく、それが新しい次代の文化となり得るような、素晴らしい言葉を創造していってください。
 
<35>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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今流行しているものから次を見るということ

2011-11-28 08:43:48 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝から曇っていて、風はないのですが、冷たさが身にしみてきます。
薄い雲を通して太陽がぼ~とした明るさで、自分はここにいるよと、かすかに主張しています。
予報では雨は降らないようですが、いっそのこと降ってくれた方がいいかも。

昨夜は宵のうちはサッカーにかじりついていました。
何とか終了間際に決勝点が入り、ロンドンオリンピックへの道を明るくしました。
次のアウエーでのシリアに勝てばもう決まりでしょう。


私的なことですが、昨日でこのブログの連続記録が300日になりました。
自分でもよく300日も続いたなあと思います。
やはりその一番の理由は、数は少ないとはいえ、毎回100人前後の人がこれを読んでくれているという、無言の励ましではないかと思っています。
コメントを期待しているんですが、よこしてくれ出る人は少なく、ちょっと寂しい気もしますが、まあそれも贅沢なことです。

これからも次は400日、500日連続を目指して、皆さんにいいアイデア、ちょっとしたビジネス上の気づき、励まし、叱咤激励などをお届けしていきますので、これからもよろしくお願いします。

さて昨日は薄曇りが続き、肌寒い一日でありました。
外に出ている観葉植物を中に入れたり、室内では換気扇を洗ったり、冷蔵庫内を掃除したりと、年末に向けての大掃除を少しずつ進めています。来週あたり、ぽかぽかと日が射すようでしたら、窓を洗おうかなと思っています。

昨日は特急「日本海」の廃止ということから、北海道旅行のことをちょっと書きましたが、まだあの当時は「津軽海峡冬景色」という歌は存在していなかったのですが、北海道旅行のことを思い出すと、すぐに口をついてくるのはどういうわけでしょう?

わたしが北海道旅行したときに現地のユースホステルで教えてもらったのは、その2、3年後に流行した「知床旅情」です。
まだ加藤登紀子さんが歌い出す前のことでしたので、聞いたのは森繁久彌さんの原曲でした。

想い出というものは、歌によって倍加されていきます。
北海道の歌として今でも口をついて出てくるのは、吉田拓郎さんの「襟裳岬」ですね。

あの歌も現地を旅行したことがあるので、その歌われている風景がそのまま浮かんでくるので、余計にじ~んとくるわけです。

「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと~」という歌詞が「津軽海峡冬景色」の中にありますが、それもまたあのときは真夜中でまったく見ることができなかったのですが、何だか見たような気にもなってくるんですね。
「息で曇る窓のガラス吹いて見たけど~」も、そのまま何か自分がその仕草をあたかもしているようにリアルに思ってしまいます。
歌に歌われる現地を知っているということは、想い出をさらに鮮明にしてくれ、記憶を倍加させてくれる作用が必ずあります。
ご当地ソングというものがはやるというのも、うなづけますね。


これをビジネスで考えてみてはいかがでしょうか。

昨日は、日本各地の“ゆるキャラ”が羽生市に集まって人気投票をしていましたが、今度はご当地ソンググランプリなんかも、どこかが手を挙げてやってみても、やり方によっては、古いようで新しい町おこしになる可能性もあります。

いかがですか。

アイデアに詰まったら、ちょっと前の過去に戻って探る、というのも、アイデア創出のひとつのセオリーです。


それでは今日はこれで。
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特急「日本海」が消える!

2011-11-27 09:38:54 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今日一日は薄曇りからの出発です。
ですから冷たさをいちだんと感じる今朝です。
晴れるんでしょうか。

数日前のニュースで、寝台特急「日本海」が廃止されることが決まったと言っていました。

わたしはこの列車に3回乗ったことがあります。
一度目は高校3年の夏ですから、もう40年以上も前のことです。当時はまだ急行だったように記憶しています。

自分で時刻表を調べて乗ったわけではなく、姉に連れられて黒四ダムに行ったときに大阪から乗りました。

その後2回は、北海道を旅行したときにまずこの列車に乗って青森まで行きました。
大阪から青森まで、現在では特急なので15時間ほどで行けるそうですが、その当時は夜10時半頃の出発で、青森に着いたのも夜中でした。その間約24時間、丸1日「日本海」に乗っていたわけですね。お尻も痛くなりました。

青森で降りると、その感慨に耽ることもなく、そのまま構内を歩いてすぐに青函連絡船に乗り込みます。
函館に着くのが夜中。函館にとどまらずにすぐに札幌行きの列車に乗ります。
うろ覚えで間違っているかもしれませんが、長万部辺りで夜があけたような覚えがあります。

大学の4年間の中で、そうして2回北海道旅行をしましたが、その最初にはこの「日本海」にお世話になったわけです。

北海道旅行でよく憶えているのが二つあります。
ひとつは駅で夜明かしをするつもりで稚内に夜着く列車に乗り、いざベンチで、と思ったらすぐに追い出され、シャッターを閉められてしまいました。
しかたがないので、駅前の公衆電話ボックスで夜を明かしたことです。

夏休みにアルバイトをして貯めたお金で北海道旅行をするわけで、行くのが8月末になります。稚内駅に着いたときはもう9月に入っていました。北海道の9月の夜中は、こちらでの10月末のような冷たさです。持っていた服を全部からだに巻いて、ボックスの中にいました。
そうして翌日の朝、船で礼文島に向かいました。

もうひとつは、知床半島ですね。

今はどうか知りませんが、その頃人家がある一番北側が岩尾別というところでして、そこのユースホステルに泊まりました。
まだ電気が通っていない頃で、夜はランプの明かりだけでした。

一日目は知床五湖など近くを回り、2日目に、今では相当テレビなどで紹介されたので有名になったカムイワッカ温泉に、ユースホステルで知り合った4人の大学生と一緒に徒歩で向かいました。

片道約20km。今はどうなっているか知りませんが、当時は岩男別以北の林道は関係者以外は通行禁止で、道はありましたが、車は一切通りません。
歩く以外そこに行く手段がなかったのです。

お昼頃着きました。道路の海側を覗くと、そこからカムイワッカの滝オホーツク海に落ちているのが見えます。
その逆の山側の沢を岩伝いに上って行くのです。途中で川に手を入れ湯の温度を測っていきます。
登るに連れて温かくなってきます。川全体が温泉なのです。
適温のところを見つけると裸になって入ります。見ているのは自然と熊(?)以外何もありません。

あの頃一緒に北海道を旅した“カニ族”の皆さん、お元気ですか?

北海道均一周遊切符を手に、約1ヶ月間旅行をしたいい想い出です。
これを書いていると、次々と想い出が広がってきました。
また気が向いたら書いてみようと思います。

今日はビジネスの話はありませんでした。
日曜日ですから、いいですよね。


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「無料」より超安い価格

2011-11-26 09:43:01 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

このところ寒いですねえ。
朝6時過ぎに起きだしても、まだ明かりをつけないと外は薄暗い状態です。
こんな日は、手には指ぬきの毛糸の手袋をはめ、足もとにはちいさなヒーターをつけ、膝掛け毛布を下半身に巻いて、このMacに向かいます。
それでも我慢ならない状況になって始めてエアコンを入れようとがんばっていますが、いつまで保つやら。

昨日は太田へ行ってきました。
最終週なので、木曜日ではなく金曜日にコーディネーターの仕事をしてきました。
何の気まぐれか、電車で行ってきました。
JR両毛線で伊勢崎まで行き、そこで東武に乗り換えです。
行きは9時過ぎなので、空いていましたが、帰りは5時過ぎなので高校生がたくさん乗り込んでいて、結局座れませんでした。
たまにこうして電車に乗るのも気分が変わっていいものです。
でも車ではないので、ホームに立っている時間は寒くて、やはりこういう気まぐれは春とか秋の気温が20度前後の日がいいようです。皆さんはもうコートを着ていましたが、わたしはまだ早いかなと思って着ていきませんでした。


昨日支援先へ出かけた中であったことですが、新規客を集めるために、会費を無料にするのがいいかどうかということがありました。

わたしの答えとしては、会費はきちんといただき、初回だけひとつの料金を驚くような値段でサービスした方がいいのではないかと言いました。

例えば200円ぐらいのものであれば、それを20円とか10円とかにするという具合に、ただではなく、少し料金をいただくのです。
これは無料にするよりもインパクトがあり、購入者もすごい得をしたという感覚がありますが、無料だとそれほど感興が起こらないものなのです。
これは人間の心理的にもこの方が有効という結果が出ているらしいです。
不思議なものです。

「無料」は今世の中に溢れていますが、200円のものが20円という9割引価格はそれほど蔓延しているわけではないので、インパクトが感じられるわけです。

また会員の入会金をサービスにすると、会員になっても、只だったのだからこれからもその店を積極的に利用しようとはあまり思いません。
でも会員料金を払った場合は、積極的にその店の方を利用し、その会員になるときに支払った分を帳消しにしようと考えます。

ちょっと考えてみてください。
忘年会などは皆さん会費ひとりいくらということで支払いますね。で、いざ忘年会が始まると、会費負けしないようにとよく飲み、よく食べたりしませんか?
冗談でこういう人もけっこういますね。「よし、今日は会費負けしないように飲むぞ!」って。
この心理です。

会員になるために支払っていただく会費は、だからきちんと払ってもらった方がいいんです。

それが無料だと、会員になっているという感覚も薄いですし、次年度にさて会費をいくらいくらお願いしますと言っても、お金をとられるんだったらやめようと、会員になってもらえない人だって出てきます。

サービスは他の面で行うべきですね。


それでは今日はこれで。
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あなたの店の10大ニュースは?

2011-11-25 08:46:43 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も寒いですね。
朝のニュースを見ると、小樽の運河付近の映像が出てきました。
もちろん雪に覆われた雪景色です。道も凍っているような感じです。
見るからに寒くなってきます。


昨日はちょっと亡くなった談志さんのことを悪く言ったようです。
もちろん落語家としては、自分の流派を持つほどの才能があったわけで、それはもちろん認めています。
だからこちらにやってきたときはぜひ聞きたいと、行ったわけですから。

でもプロとしてはあの行為が赦せなかったと言うだけです。
それだけ。


さてと、11月もあと1週間もありません。
この時期になると、やはり1年を回顧したくなるのは、どうしてでしょうね。
流行語大賞の対象作品(?)も発表されました。
清水寺で今年一年を表す漢字一文字が発表されるのも歳末の年中行事になりました。
そうして新聞では、世界10大ニュースや国内の10大ニュースも。

ここで自分の10大ニュースを考えてみると、それほど大したものはないですね。
寂しいかぎりです。
でも考えてみれば、一人ひとりではそれほど10個も大きなニュースがあればたいへんです。
たったひとつあってもたいへんですからね。
だから何も大きなニュースがなかったというのは、逆に考えると、とてもいい年だったともいえます。

ところで、ここからはお店の販促のイデアになります。

あなたのお店の10大ニュースは何ですか?
それを従業員同士で出し合い、お店のPOPとして掲示してみてはいかがでしょうか。
もし写真があれば、写真付で。

新メニューが売上一位に!とか、○○さん、お客様に褒められる!とか、面白いものをニュースにして、掲示するんです。
これって、毎月発表していても面白くないですか?
「先月の○○店10大ニュース!」なんて。
それをきっかけにお客様とのコミュニケーションがはかれるようにもなると思います。

さらにはお店のニュースを掲示して、お客様に投票してもらっても面白いですね。
一位に投票したお客様にはプレゼントとか。
これって恒例のイベントにもなりますし、それによってお店のお客様との間がもっと密になります。
やってみませんか。

とりあえずは、まず今年の10代ニュースを掲げることから始めてみましょう。
お客様に面白いと言われたら、成功!です。


それでは今日はこれで。
上記へのご意見やコメントは下記メールまでお願いします。
このブログに載せることはありませんので、忌憚のないご意見、感想をお待ちしています。

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所

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亡くなった人にむち打つつもりはないけど

2011-11-24 09:39:32 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝は朝から北風が強く、晴れてはいるんですが、寒くてしょうがないですね。
天気図を見ると、日本海に筋状の雲が見えます。
これがあると寒いということ、ですね。
窓の外では、例の風の音が聞こえています。


さて、落語家の立川談志さんがなくなりました。
奔放なガキのまま、大人になり切れなかったというような感じの人でしたね、わたしから見れば。

あるとき、わたしはその頃担当していたプロモーターが呼んだ、彼の落語を聴きにいったことがあります。
そのときのことが忘れられません。

一言で言えば「やつはプロじゃない。ただのガキが大人になって年をとっただけのことだ」って思いました。

そのときのことを書きましょう。
死者に鞭を打つつもりはありませんが、ニュースを見ていると、あまりにも持ち上げることばかりで(まあこれは日本人特有のことで、死んでしまえば敵でも何でも賞賛するという特質があります)、見ているのがいやになってきました。


その日、妻と一緒にホールに行きました。
前座でなぜか談志さんの関係者のモダンダンスがあり、そして他にも何かあったようですが、そのあと談志さんの落語が始まりましたが、話し始めてすぐになにを思ったのか、マイクを外してしまいました。

「落語というもんは、こんなマイクを通してやるもんじゃねえ、俺の流儀に反する」というような理屈をこねていました。

その会場は1500人ほども入るバブル時に作られたホールで、その日の客数は800人ぐらいだったようです。
その広い会場ではマイクがないと後ろはなかなか聞こえません。私たちは2階にいたので、ほとんど聞きとることができません。

客席から「マイクを使え!」「聞こえないぞ」という声も上がりました。
当然です。

私たちは談志さんの噺を聞くためにお金を払ってわざわざやってきているんです。
彼は、落語を聞きたければ末広亭のような小屋に聞きに来いというわけらしいです。
じゃあ逆に聞くけれど、本人はどうしてこんな地方公演を引き受けたのか、ということです。

自分の流儀に反するなら、地方のこんな大きなホールでやらなきゃいいじゃないか、と思いませんか。
マイクを使わなくてもいい小さな小屋を選んでやればいいじゃないか、と。
金だけとってやらないというのは流儀に反しないのか、と。

これじゃまるで詐欺です。

その日は客のヤジに負けて、しばらくあとでまたマイクを手元に置いて噺を終えました。

しかし数日後、そのプロモーターに聞くと、翌日の同じ県内の公演では出演さえしないで帰ってしまったということでした。
これってプロじゃないですよね。
調子が悪いようにも見えなかったし、その後も入院したという話もありませんでしたから、ただの気まぐれだったのでしょう。

例えば野球やサッカーの選手が何でもないのに、ただの気まぐれでゲームを休むというようなことがあったら、その選手はプロ失格です。
談志さんは落語を人に聞かせるというプロなんです。
そのプロが自分の気まぐれで噺をしないというのは、まして会場にお客さんを呼んでおきながら、いやだというのは、ただのガキのわがままに過ぎません。

たった一度しかそういうことがなかったという弁解がもしあれば、そのたった1回しか噺を聞くチャンスがなかったお客様には、その“たった1回”、それがすべてなんです。

これを小売業に置き換えてみましょう。
たとえば、自分の店で使えるプリペイドカードを作り、大々的に宣伝して、たくさん購入してもらったあと、これは使えませんというのと同じです。

お客様相手の仕事すべて言い得ることですが、たった1回でも、お客様を不快にさせてしまうと、二度と戻ってはきてくれません。
たとえ店側のミスがそのたった1回でも、そのたまたまの、「たった1回」に立ち会わされたお客様にとっては、それがその店のすべてなんです。

落語家としては一流だったのでしょう。
天才だという声もニュースの中にありました。
でもわたしには、その“たった1回”だけの苦い経験があるので、ただのだだっ子のようにしか思えません。


それでは今日はこれで。
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「ある地方商店街の小さな一歩」<その3>

2011-11-23 09:54:59 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある地方商店街の小さな一歩」<その3>


「はじめまして。本田です」

市内のファミリーレストランで待ち合わせて、田島は本田に会った。

そして自分たちの置かれている立場を説明した。

「だいたいどこも似たり寄ったりですね」

本田はにべもなく答えた。田島は、やはり駄目かと、少しばかり落胆した。

「特別にその商店街のいわゆる“売り”がないところはどこでも、同じような状況です」

本田はさらに話を進めていった。

「まあ都内の商店街はまだ何とか駅前の立地が生かされていますが、逆に地方では駅前と言ったって、電車を利用して職場にいくという人が少なくなってきているので、駅前立地は逆にネックになってきていますね。こちらなんかもその通りですよね」

そんな分析などはいらない。

分析よりも今、これから商店街をどうしようという問題なんだ、と田島は内心腹が立ってきた。

田島の顔つきがだんだんと悪くなるのも見ながら、本田は続けた。

「まあ郊外にファミリーが移り住む傾向が顕著になってきたことも、今の中心商店街の不振の一因ではありますね」

そんなことはとっくに分ってるんだよ。

「おまけに車社会の発達で、公共交通の利用が少なくなり、だんだんと路線も縮小されて、商店街へお客が来にくくなったという物理的なこともありますしね」

ああその通りだよ、あんた。

田島の不満そうな顔を見て本田は少し微笑んだ。

「田島さん。そんな講釈はいらないって顔、されてますね」

「………」

「図星でしょ」

本田はさらに微笑んで、田島に突っ込んだ。

田島は本田のその屈託のない微笑みに、さらにムカムカとしてきた。

「本田さん。その通りだよ。そんなことあんたに言われなくたって分かってる!」

田島の怒りにも本田は軽くいなすように言った。

「じゃあそこまで分ってるのなら、どうして今まで指をくわえてみてきたんですか?」

「いろいろやったよ。イベントをやったり、店の名物を載せたイラストマップを作ったり」

「フ~ん。そうですか。それで効果はあったんですか」

「ああそのときはそれなりに効果はあったさ」

「でもすぐにシュン、と」

本田はもはや田島をからかっているように見えた。

「ああ。効果はほんのちょっとだった」

本田は、それをきくと腕を組み、微笑みを顔に張りつかせたまま、田島をじっと見つめた。

見つめられている田島は見るに耐えずにうつむいてしまった。



「田島さん」

本田の声が頭の上から聞こえた。

「田島さん。上っ面ばっかり繕っても、しょせんその場限りですよね」

「うん?」

「今までやったことって、お金を捨てたようなものじゃないですか。もちろん市とか県の補助金がほとんどでしょうけど」

「ああ。まあ商店街の予算だけじゃ、何をやっても知れてるからな」

「そんな補助金で何かやろうって思うことから考え直さないと、商店街は再生できないですよ、はっきり言って」

「え?」

「だって今まで聞いたところからすると、自助努力というようなこと、全然やっていないように見受けましたけど」

「そりゃあ、自分たちでも何とかなれば、やったさ。でももうそれ以上の危機的状況なんだよ。自助努力の範囲を超えてしまってるだよ」

「今は。ね」

「ああ、もう今は!」

「だから僕に話を聴いてほしいと」

「その通りだ。しかしあんたの今までの話なら、もうどうしようもないって聞こえる」

「そうでしょうね。もうどうしようもない」

「じゃあ、無駄だってわけだ、今日の話は」

本田はまだ微笑みを崩さずに言った。

「そんなことないですよ。それが分ったってことだけでもすごい収穫じゃないですか」

いったいどういうことだ。


                          つづく


<4>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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今年の収穫は?

2011-11-23 09:37:22 | 商店街の再生
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

寒いというよりも冷たさが身にしみます。
朝は特にそうですね。日中になるとポカポカとまさに小春日和というような暖かさがありますが、夕方になると急に冷え込んできます。
昨日ついに石油ストーブを出しました。
でもまだつけませんでした。何とか我慢できましたが、こたつから出ると、寒さがしみてきます。

昨日実家のある和歌山から、みかんと柿が送られてきました。
毎年この時期になると送ってきてくれます。
やっとおいいしいものが手に入る頃なんですね。

みかんは有田(ありだと読みます)みかんが特に美味。
柿は九度山産です。

九度山と言えば、真田幸村が徳川家康によって蟄居させられたところで、高野山の麓にあります。
このみかんと柿は両方とも、和歌山県が日本で1、2を争う収穫高です。
みかんはともかく、柿も収穫量が多いということは、こちらに来てから知りました。

この有田みかんを口にすると、近くで売られているいわゆるおいしいと言われるみかんなどは、うまさの基準が違うんじゃないかと思えるほどのおいしさです。

しかし同じ有田みかんでも、その栽培地によって甘さに差がでます。

とても甘くなるのは、海に向いている山の斜面に成るみかんで、海風と太陽がその甘さを倍加させてくれるのだと、小さい頃に聞いたことがあります。
とにかくみかんと柿が送られてくる頃になると、そろそろ年末だなあという感覚になります。

こちらもそろそろリンゴを送らなくては。


さて、今日は勤労感謝の日。あなたはお休みですか?
昔流にいえば「新嘗祭」ですか。
その年の五穀の豊穣を神に感謝する宮中独自の祭事です。宮中ではとても重要な祭事だそうです。

さてわたしの今年の収穫と言えば、なんといっても太田商工会議所の「商業店舗支援コーディネーター」についたことですね。

このおかげで、今まで知らなかった業種や、知ってはいてもその内部まではそれほど分からなかったところまで、いろいろ知ることができるようになりました。
このコーデョネーターになると、とにかく様々な業種のことを知ることができるといううれしさがありますね。
おつき合いいただいている各お店や会社にそしてその機械を提供していただいた太田商工会議所に感謝しています。

まだまだ未熟なところもありますが、自分なりには、ある程度できてきたんじゃないかなと総括しています。(思い込み?)
これからもまだまだ続いていきますので、自分でも勉強に精を出し、的確なアドバイスをしていこうと考えています。

またこの1年のうちで新しくアドバイスを求めてきたお店や会社もあり、的確なアドバイスや実際的な販促企画も提供できたと自負しています。
今までのクライアントにはさらにアドバイスを適宜行い、新しいクライアントには、その求めてきているものに応じた的確なアドバイスをしていくつもりで、こちらも毎日が勉強ですので、がんばっています。


それでは今日はこれで。
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「何とかならないか」じゃ、ダメ

2011-11-22 09:39:26 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は高崎で行われた「買物弱者対策セミナー」に行ってきました。
その中でのケーススタディ報告で行われた、秩父みやのがわ商店街の取り組みにはとても感心しました。

というよりも、自分が考えていたことがそのままという感じで行われていたからです。
ということは、そういった事例がすでに身近(隣県)にあったということなのに、知らなかったということでもあり、自分の勉強不足を恥じているところです。
でも聞
けば聞くほど前向きな理事長のお話に引き込まれてしまいました。
一度機会があればお話を聞きにいきたいぐらいです。


さて今朝も寒かったですね。
吐く息も日増しに白さが増してきます。

昨日は日中も寒く、セミナー会場ではまだ暖房もなかったので、そこにいる間はまだ人の熱気があってある程度は良かったのですが、外に出ると北風に吹かれまして、風邪気味になってしまいました。



経営などの相談される場合には、だいたい大まかにいって2通りがあります。

ひとつは、「何とかならないか」というものと、もうひとつは「なんとかしたい」ということ。
この二つ、同じようでいて、ぜんぜん違います。
どこが違うと思いますか?

それは前者は、人任せということなんです。
それに対して、後者は自分でなんとかしたいんだけど、どうしたらいいか分からないというものです。

後者のような形で相談が来れば、私たちもどんどんアドバイスできます。
そしてそのアドバイスに対して、そういった人であれば、実践してくれます。

それに対して、前者の相談者のほとんどは、誰かに何かをしてもらいたいわけなんですね。
そういった人たちにどんなに真摯にアドバイスしても、実践しようとはしないんです。

後者の方がこちらの言うことはよく聞いてくれます。
しかし「聞く」だけなんです。

聞いたあと、実践しようとしないか、もしくはちょっとだけ、自分の気に入ったこととか、簡単なことしかやらないんです。
そしてしばらくすると、あれはダメだったと言うわけです。

そして次にまた違うコンサルに頼ったり、セミナーに出て、違う方法を勉強するんですが、それもまともに実践しないで、次から次へと違う方法を求めて“旅から旅への三度笠”じゃないですけど、ちっとも自分のものにしないで、いつまでも他人に頼ってだんだんとしぼんでいくわけです。

コンサルタントだって万能じゃありません。頼めばすべて解決できるというわけにはいきません。
しかしどんなにダメだと思っても、ひとつだけできることはあります。
それは、コンサルのいうことを聞いて、疑問を抱かないでその通り実践してみてほしいんです。実践してみて、実情にどうしてもそぐわないところが出てきたら、また相談して、勧めてほしいんです。
何も実践しないで、次から次へと移っていくということだけはやめてほしいなと思います。
それこそお金の無駄です。

とことんやってみませんか。
そうすることで、見えてくるものが絶対あるわけですから。


それでは今日はこれで。
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コピーライターになりたいか<33>

2011-11-21 10:37:54 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第33回目です。

33.今を見る目、明日を見る目 そして 昨日を見る目

     
生まれついて、というのは、天性でそういう目を持っている人も稀にはいますが、普通はなかなかいません。
あなたの周りにもしいたとしたら、その人はきっと天才です。

ちょっと話は飛びますが、「天才とは99%の努力と1%のひらめきである」とか何とかよくいわれるというか、エジソンが言ったとか、そういう言葉が世の中に流布されていますが、本当はこうではないでしょうか。

99%努力したって、その才能がなければ、それは大成しない

無駄な努力って、結構ありますよね。
いくら努力したって、最終的には、才能がなければ、普通の才人で終わってしまいます。
まあ、仕事としてはそれなりには、いい仕事ができると思いますが。でも、人を感動させるとか、唸らせるといったことはできません。

そして世の中はほとんどは、そう99%の人は、そういった人たちです。
この世の中はそういった人たちがいて、そして1%の本当に才能を持った人がいるだけ、という構図で成り立っているのではないでしょうか。
もちろんこんなことを偉そうにいってるわたしなんか、その99%の中の最たるものですけどね。

かといって、だから努力したって無駄だといっているのではありません。
そんなありきたりの才能しかなくても、やはり人より努力した方が、その分、勝ちです。

努力しただけ、前に行けます。
前に行きましょう。

さて今回のテーマも前にいかなくては。

今回のテーマは『目』です。コピーライターなら必ず持っていたい「目」です。持っていなければ、後天的に身につけなければなりません。

「今を見る目、明日を見る目、そして昨日を見る目」とは、いいかえれば、批評眼とでも言えばいいでしょうか。

批評眼なら、ある程度鍛えることで身につくことができます。

どのように鍛えるか。それはもう『努力』しかありません。

もちろん先にも言ったように、あなたが「天才」であれば、ちょっと努力をするか、まったくしなくても、持つことができるでしょうし、持っているでしょう。
でも天才でないあなたは、やはり努力しましょう。

どのように努力するか。
それはどんなときにでも、どんなものを見ても、見ていても、そのことに対して、自分の考え方を持つということです。

新聞を読んでいるときには、載っているニュースに対して、自分なりの考え方を持つ。それが新聞の論調と同じであってもいいし、まったく違うものでもいいんです。北朝鮮が核実験したということを聞いたら、自分ならそれに対してどのように考えるとか。
テレビのバラエティ番組を見ているときだって、自分なら、あのギャグはこんな風に料理するけどな、という考え方。ビデオや映画を見ているときには、あのシチュエーションなら、自分だったら、こんなシナリオにするとか。
また本を読む場合は、作者の考え方を読むのと同時に、自分なら、ということを常に念頭におきながら読みすすめる。バカなことを書いてやがる、と思ったっていいんです。それは読む人の勝手ですから。

このブログだって、そう。
バカだなこいつ、って、思いながら読んでも、それはあなたの勝手であり、それがあなたの『目』ですから。

とにかく、あらゆるとき、あらゆるものに対して、自分のスタンスを持つということ。
それが批評眼の養成につながっていきます。
その批評眼は、コピーに限らず、営業の仕事にだって、きっと役に立つと思います。

自分が批評眼を持っていると、逆の場合も出てきます。「あ、こんな考え方もあるのか」という思いに気がつくのも、自分が確固とした『目』を持っているからできることです。

そう悟ると、さらに自分の『目』に磨きがかかってきます。
電車に乗っているときは本を読むか、それに飽きたら、社内の乗客のひとりひとりのしぐさを観察してみてください。
車に乗っているときは、ラジオに耳を傾け、それに飽きたら、対向車の人の表情を読みましょう。
そして、ナンバープレートの数字を言葉に置き換える遊びをしてみましょう。
本を読んでいるときは、できるだけその情景を具体的に頭の中で描きましょう。
そんな風に訓練していると、だんだんとあなたの『目』が鋭くなってきます。

いい『目』を養ってください。

その批評眼に則り、自分の仕事をすすめていくのがいいのではないでしょうか。


<34>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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商いを長く続けるということ

2011-11-21 09:31:13 | 商店街の再生
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。



▲あるよく晴れた日、車を駐車して下を見たら木の葉が一枚。
 鮮やかに紅葉した木の葉がどこからか飛んできていました。
 たった一枚しかなかったので、とでも目につきましたので、携帯で撮ってしまいました。


昨日は北風が強いわりにはけっこう昼間は温かくて、よく晴れていましたが、午後2時過ぎに急ににわか雨が降り出し(まあにわか雨は急に降り出す雨のことですが)、大慌てで洗濯物を二人で取り入れました。ほとんど乾いていたので、ここで濡らしてしまうとたいへんですから。

そしてしばらく降ってから止んだのですが、止む少し前に東の空を見ると、うっすらと虹がかかっていました。
今年はあまり虹を見なかったのですが、久方ぶりでちょっと嬉しかったですね。
しばらく2階の東側の窓から虹を二人で見ていました。

けっこう薄かったので、カメラも持ってきたのですが、レンズを通すとほとんど写っていませんでした。こうして考えると、人間の目ってすごいんですね。

そして今朝。
寒くなっていました。
いやもうたいへん。

朝のニュースを見ると、昨日は東京でも観測史上最遅(なんて読むんでしょうね。普通に読むと「さいち」? もちろんこんな日本語はありませんよね)の夏日を記録したそうで、流れる映像は半袖姿の人たち。もちろんここには、そのテーマにあった映像をセレクトしていますから、ありのままのものではなく恣意的なものが多分にありますが………。


さてその恣意的なことが今日の話のテーマです。

よくテレビで紹介される繁盛店の映像。
あれを見ていると、どれもこれもうらやましいほどたくさんのお客様が来店し、従業員も明るくて、何の屈託もないように見えます。

でもあれはただ画面に映っているだけのことで、あれが本当のことと思ったらだめです。
あの繁盛さに肝をつぶす不審店の方もいらっしゃると思いますが、あれはそのように見せているだけです。
見せかけだけではありませんが、内実はなかなかというところもけっこうありますから安心しましょう。

その証拠に、あれほど繁盛を見せていたお店でも、数ヶ月経ったらつぶれていた、というところもままあります。

あなたはそれに踊らず、そこで紹介された、自分の店に取り入れてもいいシステムだけをチョイスし、自分の店に合うように加工して取り入れるだけでいいんです。
あなたの店と紹介された店の環境が違うんですから、参考にはするべきでしょうが、うらやんだりする必要はもちろんないし、無視してもいいんです。
あああんな店もあるんだなと思うだけでもいいんじゃないかと思います。

テレビの制作チームは、そのときのテーマに沿ったように取材し、そのテーマに合ったところだけをチョイスして編集し、放送するだけですから。そこに恣意的な力がもちろん働いているわけです。

よく言われるのが、「あんなような繁盛店にしたいんだよ」ということですね。
そのときだけなら予算さえあれば何とかできるでしょう。

でもそれを持続させることこそあなたの店には必要なことで、持続させることが難しいことです。
あのてんやわんやの繁盛が日々続くとあなたは思いますか?

お店がもちろん繁盛することにこしたことはないですが、それにもほどがあります。
繁盛に酔って、何も次の手を打たないでいると、少しずつお客様がその繁盛ぶりに辟易し、一人去り二人去りして、気がついてみると、半減していた、なんてことはざらにあることです。

それよりも、わたしがいつも言っていることですが、商売は「飽きない」です。

地道に基本に沿って歩いていくことが、長く続けるコツです。
走ったらーーいっときの繁盛を求めることーーすぐに息切れしてしまいます。

そうしてたまにびっくりするようなイベントを行う。いわゆるメリハリを付けるということですね。
お客様と適宜な距離を保って一緒に歩んでいけるような“商い”を、わたしはいつもお勧めしています。



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大型店の弱点を突く

2011-11-20 09:42:15 | 商店街の再生
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前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


朝起きて、新聞を取りに外に出たら強い北風が吹いていました。でも頬に当たる風が温かいんです。
これもしかし夕方に近づくにつれて寒くなってくるんでしょうね。
昨日は温かめの雨ということでしたが、やはりこの時期の雨、部屋の中にいると冷たさが募ってきました。


昨日は久しぶりに西友に行ってきました。
つい最近まで「バスプラ」というわけの分からないけど、何か威勢のいいテレビCMを盛んに流していましたが、今はやはりギフトの季節ということで、何やらゴジラ似の怪獣をまっぷたつにするCMを流しています。
「半額」にしているということを表現しているわけですが、実際に行ってみると、「半額」のものってほんの数点しかありません。ちょっと誇大広告かなって気がしないこともありませんが、まあその大胆な面白さがあるということであえて抗議はしませんが、あそこまで「半額」強調CMを流すのなら、やはり数点ではなく50~100点はほしいですよね。このことがちょっとマイナスに作用しなければいいんですが………。

そこでちょっと内緒で写した店頭の「イチオシ」表示が、これです。▼



けっこううまいですね。でもおいてある場所は入り口でも、正面ではなく、少し横を向かないと見えない場所に、何だかひっそりしたようなところにありました。
「イチオシ」なんだけど、あまり目立たせたくないんですって言ってるような。

ちょっと惜しいですね。自動ドアのすぐ横に掲げれば、もっと迫力があったのに。

これって何だか、本部からの指示で掲げてるけれど、担当者はまあどこかにおいておけばいいんじゃないの、というような後ろ向きの姿勢を表現しているように感じました。

本部と現場の意思の疎通があまりうまく行ってないような気がしました。

概して本部主導の大きいこうしたチェーンストアになると、地方にいけばいくほど、本部の指示がうまく伝わらないとか、伝わっても細部がなんか指示とは違ったものになっているということがよく見られます。

こういったことは、地区担当のスーパーバイザーの腕の見せどころなんですが、なかなか末端まで見渡すということは厳しいようですね。

ということは、地元資本の小さな店は、この弱点を突けばいいんです。
大型店の、本部からの細かい指示の伝わっていない部分を逆に強化していけば、大型店との棲み分けもできるということです。

そしてわたしの仕事はそういった大型店の弱点を見出して、地元店もちゃんと残っていけるようにアドバイスするのが仕事だと考えて行動しています。

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