言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コミュニケーションのとり方?

2015-04-30 08:31:41 | スキルアップ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


昨日も一昨日同様暑かったんですけど、湿気が少なくて、頬に当たる風が気持ち良かったですね。

ツバメが昨日低く飛んでいましたが、結局雨はなくて、午後になるほど靄もとれてすっきりとした快晴の青空が見えてきました。

今日で4月ももうおしまい。
明日から薫風の5月、ですね。

というのに、しょっぱなから東北新幹線が架線切れで数時間ストップという事態。
わたしなどのように昨日は関係のない者から見れば、ただのニュースでしかありませんが、たとえばその日にセミナーの予定が入っていたりしたら、どう対処したらいいか初めは頭が真っ白になってしまいますね。

しかし、何とかなるはずですよね。
死なないんですから。

そうした場合次策としての解決方法が必ず当事者同士で話し合えば、あるはずです。

長くなりそうなので、この話題については明日、また。


さて、本題です。

昨日午後ちょっと用があったので、車で近所まで出掛けましたが、クルマが少なかったですね。

祭日でしたが、営業している事務所や工場がけっこう多くあって、ふだん通りという感じでした。


こういった週中の祭日は、最近わたしの知る限りでは、営業して、その分違う日、連休にくっつけるとかにしているところも少なくありません。

暦通りに休むというのは、わたし的には時代遅れというか、そういった言い方ではなくて、時代に合わなくなってきているように思うんですね。

役所はそれに準じるところは別にその通りに休んでもいいでしょうが、民間企業ではもっとフレキシブルに休日を設定した方がいいと思います。


一番に考えるのは従業員、社員の方のためになるかどうかという観点から、年間休日数を決定して、それを暦を見ながら休日を当てはめていくといったやり方の方が、これからの時代に即したものになるのではないかと思います。


そんな中、最近はまた社員旅行や社内運動会などといった社内行事が、少し形を変えて復活してきているということです。

やはり社員同士のコミュニケーション、特にふだんはまったく接点のない社員同士のコミュニケーションを図るためにも、やはり必要性が出てきたわけですね。

これはこれで、わたしはいいことだなあと思います。

仕事でも何でも、やはり最終的には人と人ですよ。



さて、連載中の『あるカメラマンの決心とチャレンジ』は今日で第4回目です。

ここからどうぞ。



こうして、小林はコマーシャルフォトと縁を切り、新しくペットのスタジオ撮影という、比較的新しい業態に挑戦すべく動き出した。

かつての「なめねこ」ブームのときは、カメラマンが猫に衣装を着せ、自分のコンセプトでさまざまな写真を撮ったが、このペットのスタジオ撮影は、一般のペットを愛する人たちに向けて、ペットたちの写真やペットと一緒の写真を撮りませんかと呼びかけるもので、ペットブームのこの時代にはそういったニーズが多いのではないかと思ったのだ。

「だから小林君も、これからはそんなダラア~ンとしたTシャツなんかでお客様の前に出ちゃだめだよ。もっとファッションに気を配って、ネクタイをしろとまでは言わないけど、こざっぱりした、お客様に好印象を持ってもらえる服装にしよう。相手はペット好きなんだから、こぎたいない格好をしていたら嫌われてしまうからね」


しかし、いくら現在のものを利用するといっても、まさかそのままでオープンするわけにはいかないので、まずは考えられるものをとにかくリストアップしてみることにした。

たとえば、
●お客様用駐車場を確保する。
●スタジオを、ペット写真が撮りやすいように改造すること。
●ペットのご主人をもてなすために何をしなければならないか。
●すべてのスケジュールを立てること。
●ペットスタジオのキャッチフレーズを考えること。
●料金体系を作ること。
●お客様の誘導法を考えること。(スタジオまでの道筋がよく分かるように)
●都内の最先端のペット洋品の店に見学に行くこと。
●撮った写真の装丁方法。
●足りない資金をどうするのか。等々。

計画とスケジュール、当面必ず必要なもの、顧客が増えてきたら必要なこと、………次から次へと出てきた。

前例もない、ただ手探り状態からであったが、スタジオアリスの見学や高感度のペットショップやペット用品店などにも足を運び、その度に思いついたアイデアや考えられることをとりあえずリストアップした。

ペットと子供は基本的に同じだ、という認識を忘れないようにもした。

ペットの飼い主は、ペットを自分の家族だと思っているので、それらしく扱わないと、ちょっとした失礼な動作が、お客様を怒らせてしまうからだ。



                    つづく



それでは、また明日。

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消費者目線のマーケティング


「あっ、そうか! ちょっとした『気づき』が繁盛店に変える」

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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市
藤田販促計画事務所
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新参客を値踏みする?

2015-04-29 09:38:35 | 生き残るということ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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薄~い雲が広がっていて、晴れているんだけど、何となく曇りっぽい、といった春たけなわの空模様。

いよいよ前橋でも、昨日30.4℃を記録!

お~い、真夏かよっ!

朝外に出たら、ツバメが10羽ほどと雀、尾長などの小鳥たちが乱舞してました。
ツバメはいつもより低く飛んでいたから、今日は雨が降る?

そんな予報は出てないけど。


さてと、本題ですが、今日は「昭和の日」ということで、実質的に今日からですか、ゴールデン・ウイークの始まりは?

わたしは明日に仕事の予定が入っています。
幸せです。


というところで、本題は?

今日はなし、………ということにはならずに、いつもように続けます。
(こういうようにダラダラと書いている時は、実際頭の中には何にも浮かんでいないんですよ。辛い!)


昨日ポール・マッカートニーのコンサートが武道館であったようですね。

わたしだってビートルズの一応ファンで、レコードの時はレコードのほとんど、そしてCDになったらなったで、また買い直してほとんどを持っています。

メンバー4人の中ではポールが一番ファンです。

彼の曲がいいんですよね。


それでも熱狂的なファンのように武道館に押し掛けることもなく、わたしは一人静かに聞くことが多いようです。


その昔、武道館コンサートのテレビ放送があった日、わたしは当時まだカセットテープさえ発明されてなかったので、その当時でも高価な一般向けのソニーのオープンリールデッキのマイクをテレビの前に置き、録音しました。

雑音もありましたが、何回もそれで聞きました。

そのテープは貴重品のようにいまだに持っていますが(あれ? どこにしまったのかなあ)、肝心の再生デッキがもうありません。


近頃レコードの売行きがまた上がってきているようですね。

そしてプレーヤーも最新の機器が発売もされ、マニアの間では、一種のレコード復活祭のようになっています。


このように、ファッションなどもそうですが、趣味の歴史は繰り返しやってきます。

ですから、趣味関係のお店の方は、あきらめずに、その都度お客様と一緒に楽しむというやり方で、お店を維持していくことで、いつかまた弾けることもあるはずです。


趣味性の強いお店で一番やってはいけないのが、新参客をなじみの客と一緒に、最初は値踏みすることです。

じゃなくて、新参客には啓蒙を兼ねて、その楽しい中に自然に参加できる雰囲気を保つことが必要です。



さて、『あるカメラマンの決心とチャレンジ』は今日で3回目です。

ここからどうぞ。


「まず、依頼の少なくなったコマーシャルフォトとは決別しよう」
という提案から本田の話は始まった。

「え、それじゃホントに仕事がなくなってしまう………」

「だって、今でもないんでしょ、ほとんど」

「そりゃそうだけど、………それもなくしてしまったら………」

「一時期ないのは仕方がないけど、それだって、今までと同じじゃん」

「ええ――」

「僕が考えるのは、何もまったく新しく何かを始めようというわけじゃなくて、今あるものをもっと有効に活用しようということ」

「というと――?」

「このスタジオとロケーション!」

「こんな田舎じゃ、スタジオ撮影なんて、今までもなかったんだから――」

「今まではね。今までにこのスタジオをアピールすることしてきた?」

「別に――」

「もったいないじゃない、この田舎というロケーション――」

スタジオもそうだが、このド田舎というロケーションも利用しようというものだった。

「スタジオ撮影も、ほら、今、スタジオアリスなんていう新しい業態が繁盛しているじゃない。
少子化で子供を産む夫婦は、子供が少なくなった分、一人にかけるお金を増やすんだよ。
だから新しい洋服を買ったら、アリスでそのたんびに記念写真を撮るような夫婦も出てくるわけさ。
あれと同じように、小林くんもスタジオを中心にした業態にしようということなんだよ」

「でもアリスは街のなかで、すぐ来られるからいいんじゃないの」

「そこだよ、そこ。デメリットはメリットにもなるんだよ。
いい? ここにはアリスにはない、自然というロケーションがあるじゃない。スタジオ撮影と同時に自然のなかでの撮影も入れるんだよ」

「………?」

「子供はきっと喜ぶと思うよ。ほら裏の栗林。あれなんて、栗が大きくなる頃最高じゃない。
今までスタジオ撮影した人にDMを送り、裏の栗がたくさん実りましたので、皆さんで栗拾いをしませんかって、呼びかければ10人ぐらいすぐにでも集まるんじゃないの。
田んぼの稲が育った真夏でも、そのグリーンをバックに撮ると喜ばれると思うんだけどなあ」

「だいたい判りました。本田さんは、スタジオを改造して、子どもたちが遊んでいるところを撮影できるようにすれば、ということなでんすね」

「ところがそうじゃないんだなあ。それじゃ、アリスの焼き直しでおもしろくないじゃない」

「え、だって今――」

「僕は、子供相手じゃなくて、もっとお金を払ってくれるお客様を呼びたいの。
今のロケーションを利用するというのもひとつのアイデアだけど、まあイベントプランとしてとっておいて、と。

子供相手じゃアリスと一緒。だから、あそこよりプライス・ダウンでもしないかぎりなかなかこんなへんぴなところに呼べないじゃない。
もっと高価にしてクオリティの高いものにすればいいと思うけど、なかなかそこまでは今の状態じゃ無理でしょ。
そこでなのよ、そこで。
もうひとつのプランとして、ペット専門のスタジオ撮影にすればいいんじゃないかなあって、思うんだ。どう?」

「ペットの撮影っ!?」

「そうペット。ペットの撮影したことない?」

「いや何度かあるけど――」

「そう、それじゃ話が早いや。どうこのプランで、やってみない?」


                     つづく


それでは、また明日。

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地方発のファッッションブランド?

2015-04-28 09:54:36 | スキルアップ

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小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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昨日、今日と、暑いですね。

それもそのはず、昨日は30℃を超えたところもありました。

前橋では30℃には届かなかったようですが、昨日は3週間ぶりに訪問した桐生でも何か30℃を越したようで。

今日も朝から蒸し暑さもあります。

天候も快晴なんですが、もやっています。


さて、本題です。

今日は先日開かれた太田商工会議所の、8回目となった「ニュー・ビジネス・プレス発表会」でプレゼンされた3社のうちの最後の1社の紹介になります。

この会社は「マウンテンディアー」と言いまして、ファッション関係の企業です。

女性向けのセレクトショップを営んでいまして、最近自社のオリジナルデザインブランドとして「to touch」を立ち上げ、日本各地のセレクトショップにも卸し始めているという企業です。

ファッションブランドと言うと、今までは関東では東京、関西では大阪、京都と、中央からの発信がほぼ独占していましたが、地方からもそうしたブランドを立ち上げ、発信していきたいと意気込んでいます。

太田は、最近ではSUBARUの本拠地として工業都市というスタンスですが、勢いがなくなりましたが、かつてはニット製品の一大産地でした。

また、その工場も技術もまだ相当残っていまして、そうした企業とのコラボを中心に商品をデザインから製作しているわけです。


既に十数社との取引も始まっていまして、これからの活躍も期待されています。

基本デザインはゆったりとしたカジュアルタイプが中心です。

どれだけのオリジナリティを保っていくかというところが継続の要になりますが、地方発のファッションブランドとして成長していってほしいなと思っています。

ホームページはこちらです。

株式会社マウンテンディアー 



さて、昨日からまた新しい物語が始まりました。

『あるカメラマンの決心とチャレンジ』第2回目です。
ここからどうぞ。


そこで、このままでは潰れてしまうという危機感から、いままで仕事を出してくれていたが、めっきり発注が少なくなった広告制作会社へ、再度実情を訴え、何とか発注を増やしてもらえないかどうか掛け合ってもみた。

「仕事がとても少なくなってきたので、やめて、違う仕事をしようかなと、本気で今考えてるところなんです」

「そうか。うちだって少なくなってきたし、チラシなんか、自分で撮ったもので充分だというクライアントも多くなったからねえ」

その会社の絶対仕事量も一時に比べると減っており、テクニックを必要とする写真のニーズもなかなかない状況だった。

「ええ、そうですよねえ。記念写真だって、七五三ぐらいしかスタジオ撮影も頼れないし、もうちょっとやってられないな、と家内とも話して、やめようかと………」

そのときは、そのあと業界の雑談をしただけで、たいした実りはなかった。

むしろ絶望感が増しただけだったが、何とかもう少し続けたらという説得もあり、そのときは自分ももう少し続けてみようか、と思った。


そんなとき、仕事を出してくれていた広告制作会社の、懇意にしていたコピーライターの本田が、販売促進のコンサルタントとして独立した。

小林はすぐにお祝いのメールを送った。

その返信では、撮影の仕事があったらお願いしますからよろしく、ということも書いてあったが、それは挨拶と同じようなもので実がなく、それだけのことで、本田から仕事が来るということはなかった。

小林は、そのときお祝いメールを送るのと同時に、本田の挨拶状に書いてあった経営者向けのメールマガジンにも配信登録した。

そして週1回送られてくるメルマガを読んでは、たまには感想を書いて送ったこともあった。



そんな本田から、あるときメールが届いた。

「小林さん、お元気ですか。
いつも私のメルマガを読んでくれているようで、ありがとうございます。
その後仕事の方はいかがですか。
コンスタントに◯◯(彼が勤務していた広告制作会社)からは仕事が来ていますか。
さて、もしまだ写真に関係した仕事を続けていくという決意があるのなら、私の提案を受けてみませんか。」
というものだった。

小林は悩んだ。

最近では収入の減少で妻ともケンカしがちで、いよいよ本当にカメラマンをやめようかなという瀬戸際でもあった。

そして熟考の末、イチかバチか提案を受けてみることにした。

それでだめなら本当にやめようと思った。



さてこれからが、小林の復活をかけた物語だ。


                   つづく



それでは、また明日。

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口の中で溶ける豚肉?

2015-04-27 10:12:33 | お店・会社紹介

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朝、ゴミ出しに出て空を見たら、雲がひとつも見当たらない!
何かちょっともやっとしている感じなのに、快晴。

風も微風で、気温がこの時期にすると高め。

昨日は夏日にはなりませんでしたが、今日は夏日になりそう。
この週は気温が高い日が続くそうです。

ゴールデンウイーク前後は毎年暑いですからね。


ネパールでは大地震が先日起きて、その犠牲者の数がニュースを聞くたびに増えていきます。
日本からも昨日早速救援隊が向かったようです。

一人でも多くの方を救出してほしいと願っています。



さて、本題です。

先日開かれた太田商工会議所の「ニュー・ビジネス・プレス発表会」でプレゼンされた3社の紹介で、今日が2社目です。


今日ご紹介するのは、群馬県よりブランド認証も受けた「くちどけ加藤ポーク」という群馬産の豚肉です。

その名の通り加藤畜産という企業が、肥育から販売まで一貫した管理で群馬県内で生産を行っている豚肉です。

一番の特徴はその名前にもある通り“くちどけ”という、口の中に入れるとその熱で脂が溶けてしまうという豚肉です。

発表では、その脂の溶解温度は31.1℃ということで、口の中の温度より低いというものです。


やはりそれには飼料の違いもあり、普通では使われないアーモンドなども入れ、そういったくちどけのいい豚肉が試行錯誤の末に生まれたということです。


豚肉の脂が嫌いという人にもおいしく食べられるということで評判になっていて、都内の、テレビなどにもよく紹介されている有名なシェフのレストランなどにも既に卸しているということです。


市販は直営の店舗(1店舗)とネットのみで、希少な肉で、それほど多く生産できないそうです。

試食させてもらいましたが、一番気に入ったのはホワイトロースハムでしたね。

これはうまい!

しかし逆にちょっとスパイスが多すぎて、本来の肉の味が損なわれているなあと感じたのは、生ハムでした。

肉そのものは焼いたものを食べましたが、塩味がつき過ぎていて、ちょっと残念でした。

食品で素材を味わってもらうときには、味付けはいっさいしないで、そのまんまで試食してもらった方がいいのではないかと思いました。

後で、味付けした人が「ごめんなさい」と謝っていましたが。


とにかく口にしてみることをお勧めします。

ホームページはこちらです。
加藤畜産 


あ、ひとつだけわたし的にいわせていただければ、ネーミングがいまいち、ですね。



さて、今日からまた新しいノンフィクション的フィクションが始まります。

今回のタイトルは『あるカメラマンの決心とチャレンジ』というものです。
コマーシャルフォトを中心にしながら、本格的な商品撮影のできるスタジオも持っているというカメラマンの物語です。

今までとは違い、ちょっと短いものになります。

また、主人公の本田はちょっと出てくるだけです。
(寂しいなあ)

ここからどうぞ。



カメラマンの小林は、コマーシャルフォト=商業写真のプロとして自分でスタジオを持ち、事業を営んでいる。

主な業務は、チラシやカタログ、ポスター、会社案内、広報誌といった広告制作会社からの依頼による写真撮影だ。

他にはスタジオを利用した七五三や何かの記念撮影だ。


小林は、写真の専門学校を出てから、アシスタントとしてスタジオ撮影の助手を務め、あるとき独立した。

生まれ故郷で起業したので、土地もあり、そこに商品撮影やモデル撮影もできるスタジオも作った。

始めた当初は、地方とはいえ、広告代理店や広告制作会社への営業もきいてどんどん撮影の依頼があった。


順風満帆かに見えた。

しかし写真撮影はいつしか銀板写真から、デジタル写真へと移行し始めていた。

それでも小林は、いち早く100万円以上もする、プロ用のデジタル一眼も揃え、来るべき時代に備えた。

しかしデジタルの普及は、広告に使うプロが撮った写真のニーズを激減させていった。

だれでもある程度の写真が簡単に撮れるようになったせいで、チラシなどに使うたった1回切りの商品写真などは、営業がそのまま撮影すれば事足りるようにもなった。


しかしプロにはプロとして求められるものもまだ少なくなかった。

プロのテクニックが求められる、プロでしか撮れないクオリティの高い写真の需要も、確かにまだあった。

そういった注文もあったので、仕事そのものの量は少なくなってきたが、まだ何とかなっていた。

しかしデジタルカメラがどんどん安くなるにつれて、依頼も少なくなっていった。


ある日気がつくと、1週間仕事がないということも、稀ではなくなってきた。

その事実に気がつき、愕然とした。


                     つづく



それでは、また明日。

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危機は突然やってくる?

2015-04-26 10:03:29 | 生き残るということ

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最近では、“まれ”によく晴れています。

ここんところずっと、晴れても薄曇りっぽくて、まさに春と言えば春らしい空なんですが、やはり晴れる時は、今日ぐらいに晴れた方が気持ちもいいですね。

マスコミではもう既にGWに入ってどうのこうのと、かしましい限りですが、それはほぼマスコミだけの話で、働いている人たちには全然ピンとこない話。

あまり乗らないでね、みなさん。


珍しく昨日一昨日と、プライベートながら東京にいまして、昨日は赤坂の有名なホテルで会食。

その周辺は何か警官の姿が目立ち、機動隊の大きなバスも数台止まり、ものものしくはないですけど、何かピリピリとした感じでしたね。


やはり例の官邸のドローン騒ぎのせいですかね。

あれって1週間もの間あの屋上にあったんですってね。

いったいどうなってるの?
国のトップがいる住まいの屋上って、そんなに警戒が手薄なの?

ずいぶん昔から国の危機管理がまったくダメという烙印が押されていますが、それを証明したようなもの。

最近では危機管理がやかましく言われて、少しは良くなったようには思っていたんですが、あれじゃあねえ。


さて、本題です。

で、その危機管理ですが、これはどんな企業にも、そして町中の小さなお店にも言えることです。


個店での小さなクレームに対しての対応でも、ちょっと間違うと閉店に追い込まれてしまう世の中です。

もちろん大企業でも、対処の仕方を間違えて会社がなくなってしまった例もありますね。

やはりその企業に合った危機管理はしっかりしておいた方が後々のためでもあり、それには少しぐらいはコストも掛けるべきではないでしょうか。


近いところでは、わが群馬県のインスタント焼きそばメーカーのペヤングが、全商品回収という危機に陥ったのは記憶に新しいところです。

わたしなどは、そのときはもう潰れるな、とも思いました。

しかしこの秋頃からまた商品を生産するということになったそうで、それはまあ潰れなくて良かったと、ホッとしていますが、わたしがたまに通る国道沿いの工場では、まだ稼働の目処もたっていないということらしいです。


いずれにしても、人でも機械でも、何らかの異常があるものとして、様々な、考えられる故障、瑕瑾を想定して対策を立てておかなければ、そのときが来てもなかなかそれにふさわしい対処ができません。


最終的には、やはり一番役に立つのが『人』の対応です。

社員はもちろん、契約社員、そしてアルバイトにまでその意識を徹底させておかなければなりません。

そのためにはやはりそれぞれの待遇を厚くし、下からでもその意見が上の方にまで吸い上げられるシステムを整備しておくのがいいのではないでしょうか。

そしてその“危機”のときに一番考えなければならにのは、相手のことです。

お客様、取引先、そして社会、ですね。

会社思いの人は、そういったときにまず頭に思い浮かべるのは、「この会社を守るためには今なんと言うべきか」などと間違った思い方をしてしまいがいです。


そうじゃないですよね、一番に考えることは。



さて、本来なら昨日もブログでも書きましたが、今日のテーマは先日行われた太田商工会議所の「ニュー・ビジネス・プレス発表会」の企業紹介のはずでしたが、今日は急遽テーマを変えてしまいました。

明日また書いてみますね。

そしてまた明日からは次の物語も始まります。


乞う、乞う、乞う、ご期待!



それでは、また明日。

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新築物件にキズ?

2015-04-25 08:15:07 | お店・会社紹介

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昨日はほぼ薄曇りで、ちょっと蒸し暑い感じがしました。

さて、昨日はネーミングの件でいろいろ言ってしまいましたが、けっこう頭にきている人もいると思います。
(ニヤニヤ)


で、本題です。

今日から3日間は、一昨日太田商工会議所で開かれた「ニュー・ビジネス・プレス発表会」でプレゼンされた3社を1社ずつ紹介したいと思います。

プレゼンされた順番通りに、まず最初は、「株式会社シャイン」です。
シャイン、英語にするとshine、光るという意味ですね。

もともとはハウスクリーニング、特に新築物件を施主に引き渡す前にクリーニングしますが、そういったことを業務にしている企業です。
ですからほぼBtoB企業と言っていいと思います。

聞いてみるとほとんどがやはりBtoBで、BtoCまでは逆にいうと、手が回らないほど引く手あまたの好調企業なんですね。


で、そういった新築物件のクリーニングをしていると必ず見つけるのが小さなキズなんです。

完璧な状態で引き渡しできる物件はゼロと言ってもいいぐらい、どこかにキズや汚れがあります。

ちなみにわたしの住まいも6年前に新築で購入しましたが、住む前からいろいろなところで小さなキズや透明塗料や接着剤の拭き残しなどが発見できました。

気になるところは修正してくれとけっこう言いましたが、それでもやはり後から後から発見できました。


で、その都度建設会社の方で修理、補修するわけですが、補修するのがそれに関わった大工さんやその他のプロたちなので、ちょっとした汚れやキズなどはその箇所だけチョッチョッと補修ぐらいはできますが、その部分だけ修理するのではなくて、ひどいものでは、工程の途中に戻って部材交換からやるわけで、とてもじゃないけど、コストがかかってしまうわけです。


このハウスリペア部門では、そうしたキズの箇所の補修を、専門的に補修専門の部材や、補修剤を使って補修する道具や補修剤がいろいろ開発されていまして、それを駆使して、大工さんやその道のプロも知らない方法で補修してしまいます。


最初はサービスで行っていたのですが、新築物件では必ず出てくる業務なので、それをひとつのビジネスモデルとして、ハウスクリーニングと、ハウスリペアをセットで受注するということで、最近ではいろいろな企業からお呼びがかかってきているということです。

目のつけどころが違うと言えばそうなんですが、もうひとつそこからおまけが出てきました。


それは、大工さんなどにその技術を教えてほしいというところが出てきたわけです。

で教えているうちに、これもセミナーの形で全国的にやれば、もうひとつのビジネスになると気づいたわけで、自社だけでは全国を網羅するというのも時間がかかり、さらには予算も膨大にかかるわけで、じゃあそのセミナーで技術を教えるということで、自社の存在感も増せるという一石二鳥の効果が出てきました。

このセミナーこそ、今回のプレゼンポイントにしようということで、一昨日はアピールしました。


この会社は太田市にあります、株式会社シャインです。

建築会社で、新築物件のキズで困っている方がいらっしゃったら、声をかけてみてください。




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2015-04-24 09:41:31 | スキルアップ

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昨日はけっこう暖かくて、というよりは暑いぐらいの陽気でしたね。
前橋でも25℃を超えて夏日になりましたよ。

ゴールデンウイークに掛けてけっこう暑い日が続くようです。

こんな時は厚いからと言ってスズ締めの服装をしていると、夜になって気温が急に下がり、風邪を引く、ということにもなりかねません。

昨日、桧花粉のせいか、風邪気味なのか、しょっちゅう鼻が詰まり、往生しました。


さて、本題です。

昨日は昨日のブログでもお伝えしましたが、太田商工会議所で、第8回目の「ニュー・ビジネス・プレス発表会」が開かれました。

3社がプレゼンしました。

その際にまた思ったのですが、ネーミング、です。

いつもいつもネーミングのことでは口が酸っぱくなるほど、メーカーサイド、特に小企業、零細企業関係ののネーミング・センスのなさにはあきれかえるほどです。

“何とか消えーる”とか、“○○スベール”とか、本当に聞いていて顔が赤くなるようなネーミングを、よくつけたものだと感心します。

昨日はまあそういったばかばかしいネーミングのものはさすがになくて、ホッとはしましたが、それでもやはりネーミングに関しては”今一”感がしきりでした。


聞きたいですよね。

そのネーミングで、あなたの商品が売れる自信がありますか?

マイナー感が否めないものばかりなんですが、作った本人は売れるって、けっこう自信を持って言うんですね。


たまたまメジャーで“○○スベール”などというような珍妙なネーミングで売れる場合もあります、確かに。

しかしそれはマスコミでの大量広告出稿で、一般の人の耳に馴れすぎるほど聞かせるから、人も抵抗なく受け入れてしまうわけで、それに反して、零細企業の“○○スベール”では、多分一般の方の受ける印象は「ふん!」でしかないということが、いまいち理解できていないようです。


つらいなあ。

ネーミングに関しては、ひとつ真実があります。

それはどのような珍妙なネーミングであれ、素晴らしいネーミングであれ、ネーミングだけで売れる、ということは絶対にありません。


そのネーミングで売れているように見えるのは、消費者の耳に、いつの間にか残るほど様々なメディアで拡散されたからです。

宣伝しなくてもネーミングが面白くて売れた、という場合も、ネット拡散という必殺ワザが間に入っているからです。


ですからその必殺ワザを期待するためにも、もっともっとネーミングには力を入れなくてはならないんですが………。



さて、昨日で『老舗が変わるーーある料亭の再生物語」は終わりました。

来週からまた新しい物語が始まりますので、ご期待ください。

次は商店街に関係のない話ですが。




それでは、また明日。

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「あっ、そうか! ちょっとした『気づき』が繁盛店に変える」

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好奇心のアンテナを伸ばす?

2015-04-23 07:48:43 | スキルアップ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日は久しぶりにずっと晴れ間が続いていました。
シャツ1枚で快適な温かさもあり、春~という天候でしたね。

さて、今日も同じような感じの朝ですが、部屋の中にいるとちょっと汗を垣間ますが、外に出ると北風がけっこう強くて、寒い感じです。


今日は太田商工会議所では10時から「ニュー・ビジネス・プレス発表会」が開かれます。

それに合わせて、1時間早くの出勤です。

3社がエントリーしていて、どこも自慢のがんばっている地域の情報を発信する予定です。



さて、本題です。

先日テレビを見ていたら、“ママ名刺”というのが流行っているというのがありました。

いわゆる“ママ友”同士の挨拶代わりに、ということですね。

肩書きは“○○ちゃんママ”です。


これはビジネスとして事業者が始めたというのではなくて、自然発生的に「面白い!」ということでだんだんとママ友の間に広がっていったんだと思います。


町の印刷屋さんで、もう廃業しなくてはならないというところも出てきていますが、このように、思いがけないところから需要というものはでてきます。

それを相手目線で様々なことを考えると、そうした“ママ名刺”なども出てきてもおかしくないですよね。

もしくはこうした風潮が出始めた瞬間を、自分なりに捉えて事業化できるということも結構あるように思うんです。

それはやはり常日頃から考えていることで、さらには好奇心のアンテナを、まったく自分の関係のないことにまで伸ばしているからできることでもあります。


好奇心のアンテナを、あなたはいつも四方八方に伸ばしていますか?



さて、連載中の『老舗が変わるーーある料亭の再生物語』は今日で18回目、いよいよ最終回です。

ここからどうぞ。



いいことづくめだと言いたいが、やはり逆効果もあった。

今までひいきにしてくれていたお客様から、批判の声が上がったのだ。

しかし、これも織り込み済みだった。

その声は無視しようと話し合っておいた。

いずれは落ち着く。

もちろん今までのお客様が気に入らなくて千樹から離れても、それはそれでしょうがない、その人たちには今までは恩があるが、そうかといって彼等だけを大事にしてこのまま営業を続けていけば、千樹は早い段階でなくなってしまう。

そうなれば元も子もなくなってしまう。

そういう人たちも新しい千樹についてきてきてほしいが、ついてきてくれなくても、追いかけないでおこうと了解しあっていたのだ。

離れていくお客様はしょうがない。

そういう人は、本当に心から千樹を愛してくれているわけではなかったのだと思うおう。

それよりも、新しい千樹についてきてくれるお客様の方を大事にしよう。

そうすることで千樹は暖簾を守りながら、お客様と一緒に未来を見ることができるのだ。


こうしてかつての料亭千樹は、徐々にではあるが時代に合わせて変わることができた。

暖簾を大事にしながら、時代に合わせて変化していくこと。

特にこのように変化の激しい時代を暖簾を一方では守りながら、常に新しいことに挑戦していくこと、昔から続く企業でも店でも、この暖簾を保守的に守るのではなく、その暖簾を利用しながら、常にその暖簾に恥じないように、その企業、業種ではトップの層に位置しながら走り続けることこそ、伝統を守るということなのだということが、社長も、女将も実感としてわかった。


2年後、今まで来てくれたお客様を招待して、従業員の素人芝居を見せ、お料理を楽しんでもらおうという計画もある。

それは、それでまた新しい千樹を見せることにもなりそうだ。



                     おわり



それでは、また明日。

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チャンスって時の神様?

2015-04-22 09:23:41 | スキルアップ

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小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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今朝はさすがに晴れていますね。
昨日は、雨はなかったのですが、なかなか晴れなくて。

“春に3日の晴れ間なし”なんてえことを言いまして、となんだか落語の頭のようになりましたが、本当に、とくに今年の4月は晴れ間が少ないですねえ。

日照不足とかで野菜の生育が悪いようです。

そういえば友人の焼きそば屋さんが先日も電話で言ってましたね、スーパーで見たら、「キャベツがなんと398円!」

産直の店でも198円でしたからねえ。

春キャベツのあの柔かさが恋しいですが、なかなかキャベツさえ手に入りにくいんですねえ。

♪キャベツばかりを かじってた~♪というのは今の世の中、ちょっと贅沢か。

ところで、同じ頃に一世を風靡したワイルドワンズの加瀬さんが亡くなったとか。
時代はちゃんと進んでいくんですねえ。

で、しかし、ポール・マッカートニーは昨日から、大阪ドームからやり直し公演を始めました。

東京ドームか武道館、行きたいけどなあ、余裕(マネーの方ね)があれば、だけど。


なんだか前置きが長くなってしまいました。

本題は逆に短く、と。


ちょっと先の話になりますが、「時の記念日」っていつでしたっけ?

ということで調べてみたら、6月10日だそうです。


で、ギリシャ神話では2人の「時の神様」がいるそうです。

ひとりはあなたもご存知だと思いますが、クロノスですね。

時計などで計れる時間を支配する神様ですが、じゃあ、さてもうひとりは?


それは誰あろう、チャンス、です。

そうです、あの幸運をもたらせてくれる神様、チャンス、です。

最近本を読んでいて初めて知りましたよ、チャンスが時の神様だったってこと。


でそのチャンスが司る“時”というのが、チャンスという言葉通り、人の転換点で運を左右するような神様
だそうです。

分かれ道に差し掛かったときに、どちらに向かった方が幸運が訪れるのかというときに、運のいい方を教えてくれる神様です。


でも、そのチャンスの神様に好かれる人と好かれない人がいまして、好かれない人には運の悪い方に導かれてしまう、というわけ。

さて、チャンスに好かれる人ってどういう人なんでしょうかねえ?

もうあなたには分かりますよね?


分からない?
知りたい人はコメントをするか、メールでもしてください。



さて、連載中の『老舗が変わるーーある料亭の再生物語』は、今日が第17回目ですね。

いよいよ最終回間近です。

ここからどうぞ。



落研作戦が成功したのか、その後徐々にお客様が増え、中には若い女性もちらほらとお客様の中に混ざるようになってきた。

これには落研の影の力が功を奏したと言っていい。

自分たちに無料で場所を提供してくれる代わりに、彼等がいたるところで千樹寄席の面白さ、料理のおいしさ、それでいてリーズナブルなところを、吹聴してくれたのだ。

開催時には、落語のCDも地元の商店街のレコードショップに委託して販売した。

これは、地元の商店を少しでも活性化させたいという情熱を、まだ何とか冷まさないでいる本田のアイデアだった。

千樹寄席は、こうして少しずつではあるが知られていくようになった。


しかし何といっても、メインは板長の料理教室と、有名人を呼んでの板長の料理を楽しむ会だった。

料理教室は月に1回、定期的に開くようにした。

初心者コースとベテラン主婦コースを隔月に開催し、1コース3回で、6ヶ月で修了というコースにしたところ、初心者コースよりもベテラン主婦コースに生徒が集まった。

さすがに千樹というネームバリューのことはあると、女将も社長も思ったが、本田としては初心者の方にウエイトを置きたかった。

そうすることで、今まで千樹に縁がなかったお客様が増えるからだった。

従って初心者コースの生徒を充実させるために様々な手を打った。

そのひとつが、“プロが教えるかんたん手抜き料理教室――冷蔵庫の余ったものを最後まで生かそう”という、敷居を少し低くした不定期の料理教師の開催だった。

ここでは板長の下で包丁ふるう職人たちが、交代で担当した。


ここでは思いがけない効果もあった。

職人たちの顔が生き生きしてきたのだ。

直接お客様とふれあうことで緊張感が増し、またお客様と楽しく会話ができるということで、職人たちの笑顔も増えたのだ。


                    つづく

それでは、また明日。

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テーブルの大きさを変えてみる?

2015-04-21 08:25:28 | 生き残るということ

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小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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昨日はこちらの方ははっきりとはしない天候で、ほぼ曇り空でした。
時おり小雨が降る程度。

風は関東南部ほどはなくて、気温も低めでした。
近畿や東海ではたくさん降った地域もあったようですね。

しかしこちらは夜中から北風が強くなり、朝も弱まらずに吹いています。

晴れの方に天候は近づいてはいますが。



さて、本題です。


飲食店のテーブルの大きさは基本的に4人掛けですよね。

家庭の食卓を見てもだいたいが4人掛けです。

あれって誰が決めたんでしょうね。

わたしは単純に家具を作る人が勝手にというか、一番この形態の家族が多いだろうということで、単純に4人掛けにしていて、それを全然今まで誰も不思議に思わなかったからでしょうね。

ま、欧米の家庭のテーブルを見ても(実際に見たんじゃなくて、テレビなどの紹介番組からですが)、4人掛けが多いようですが、欧米の飲食店では長方形よりも丸テーブルが多いように感じられもします。

丸テーブルだと、便利ですよね。
2人でも3人でも、4人でも、また窮屈になりますが、5人でもまあまあOK。

使い方がとてもフレキシブルです。


しかし日本ではほぼ昔からのお店ほど角テーブで、さらには4人掛けですね。


最近では、有名になった“俺の”業態のお店では丸テーブルが主流になってきていますが。

あ、そうだ。
中華料理は丸テーブルが多いですよね。

あ、ここで思ったのは、これはやはり料理の差なんでしょうね。

中華は大皿料理が多くて、一皿のものを数人で取り分けて食べる料理が多いですが、日本食は郷土料理などを除いてはほぼ一人単位の盛り方です。

そういえば、江戸時代などは一人に一つの食卓ですね。


また話が逸れていきかけましたので、元に戻ります。


わたしなどは、出掛けた際には、ほぼひとりでお昼をとります。

で、思うのが、テーブルの大きさですね。

一人席がある場合は一人席に座りますが、一人席がない場合も飲食店によってはあります。

そんな場合も2人席があればそちらに座りますが、それもない場合は4人席に1人で掛けなければなりません。

混んでいるときなどは、気が小さいもので、気が気ではありません。

そんなときに、店員さんが相席をお願いできますかと、気軽に声をかけてくれると逆にありがたいことさえあります。


最近では一般的に外で食事をする場合でも、一人食が多くなったと思いません?

ですからいつまでも、テーブルを4人掛けにしたまんまではなくて、もっとフレキシブルに使えるように、小さな2人掛け用のテーブルにした方が、お客様の数に寄ってフレキシブルに運用できるのではないでしょうか。

また、それが客数のアップにもなり、機会損失を少しでもなくすことにもつながるはずです。

客数が減ったとか、そろそろテーブルも新調しなければと考えているオーナーの方は、そういったことも考えて新しいテーブルシステムを考えてみてはいかがでしょうか。

小さなテーブルと、丸テーブルに徐々にでも代えていくのもいいかなと思いませんか?



次は連載中の『老舗が変わるーーある料亭の再生物語』は、今日が第16回目ですね。

ここからどうぞ。


今度は、もうひとつの課題である料亭千樹の活用だった。

ここで採用された2つのうちのまずひとつ目は、女将が言った「劇場型」の利用だった。

大広間をメインとし、付随して各室もそれぞれひとつの小劇場と考え、それぞれに活用していくということだった。

具体的には、定期的に生け花とお茶、それに和裁・洋裁等の習い事を千樹で講師を呼び開催するという、いわばミニカルチャー教室としての活用で、他のカルチャー教室とは違って、セミナー代金が高い分、そこに千樹のお弁当をつけるということで、他との差別化を図った。

他にも自由に各種のお教室にも使ってもらい、そこに千樹弁当をつけるということで、カルチャー教室の充実も図った。


月に1回の千樹寄席は、さすがに地方でのことであり、また開かれる場所が公共のステージではなく、有名料亭のお座敷でということがネックになり、なかなか一般客を呼ぶことがむずかしかった。

3回目までのお客様はやはり千樹のかつてのお客様が多く、お付き合いという感じが強かった。

さらに予想していたよりも客数が上がらなかった。

30人あればいいかなあというもくろみよりも毎回少なく、3回目は10数名という客数だった。


これはやめた方がいいかなと考え始めたとき、また従業員から声が上がった。

「いっそ、無料で一般の方を招待していたらいいんじゃないのかなあ。
落語や演芸の面白さを知ってもらわないと、やっぱり千樹では敷居が高いから入りづらいからというお客さんも多いと思う」

「そうだよなあ。どうかな、ほら大学の落研に声をかけて、落語会を開いてもらったら。ただで場所を提供して。
一度千樹に足を踏み入れてもらえば分ってくれるんじゃないかな。
そこで千樹寄席のチラシを渡して、決して高いものじゃないってことを分ってもらえたらいいんじゃないかと思うんですけど………」

この意見を取り入られれ、早速地元の大学の落研に声をかけ、千樹特別寄席を開いてもらうことになった。

もちろん話を持ちかけられた落研も自分たちの芸を発表できる場所、それも一流料亭でということで、渡りに船と喜んだことはもちろんだった。


                     つづく


それでは、また明日。

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あっぱれ! “神対応”?

2015-04-20 09:36:54 | スキルアップ

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朝ほんのいっとき陽が射してきたのですが、すぐにそれも引っ込み、その後すぐに雨がもうポツポツと降り始めてきました。
予報では午後あたりかということでしたが、早く降ってきました。

気温も昨日同様で20℃以下というところでしょう。
ちょっと肌寒く、コットン地のシャツにもう一枚コットン素材の上着を羽織っていないと、風邪を引きそうでしたね、昨日は。

実際軽い風邪症状で、咳が少し出るし、寝床に入っても、のどにタンが挟まっている感じで、ぜいぜいと喉が鳴ります。


さて、本題です。

そのような、身体的には何となくだるい感じなんですが、先週から昨日に掛けて、まさに「あっぱれ!」ということがありましたね。

そのまんまですが、カズ、三浦選手に対して張本さんが「早く辞めなさい」というコメントに対するカズの言葉が印象的でしたし、またそれに発憤して昨日などはまた最年長記録のゴールを更新しました。

まさに“大人”対応です。

AKB的に言うと“神対応”ですね。

わたしなどは彼よりも年上ですが、手を合わせて拝みたいぐらいです。



そうして、このような“神対応”は、わたしなどの仕事にもぜひ必要な素質です。

数回チャレンジしてもいい成果が得られない方に対して、「がんばれ!」というのは簡単ですが、Dr.倫太郎のように、「がんばらなくてもいいんですよ」ということも言えない。

で、そんなときは何と言うか?


じゃあ、もう1回だけ、今度はこのようにしてやってみましょう。それでもダメだったら、やめちゃえばいいじゃないですか。そして次のことにチャレンジしましょう。だからもう1回だけ、やってみませんか?」


それでもいい結果が出ないときは相手の判断に任せますが、その前にもうひと言。

「この部分は良かったじゃないですか。ここを伸ばすようにしてみませんか?」

良い部分がないときは、本当にやめるべきことです。

後の判断は、その方次第です。



さて、連載中の『老舗が変わるーーある料亭の再生物語』は今日で15回目ですね。

ここからどうぞ。



「松竹梅、か」

「消費者心理として、3種類の価格帯のものがある場合、だいたい真ん中の価格を選ぶ人が多いんです。
それは商売をなさっている社長や女将さんは充分ご存知のことでしょう」

本田は続けた。

「お店のランチなんか、一番粗利が多い売りたいものの下にちょっと安くて、1、2品数の少ない「梅」クラスをわざと用意しておくと、ほとんどその上の、一番売りたいものをお客さんは頼むんです。
さらにもうひとつ「松」クラスとして「竹」よりもわざと高めで豪華なものも準備すると、そこまで高いものはなあという心理で、だいたいが「竹」に落ち着くという寸法なです」

「なるほど。そういう行動というか心理状態で品物を無意識に選んでるんだね、われわれは。
心理を分析するとなるほどと納得できるね」

社長が頷いた。

「でも、その安い方に人気が出ちゃったらどうするんです?」

女将が不安げに呟いた。

「安いものに人気が出るのは、お店の方でそれをメインに、安さを強調して売ろうとするから、激安が人気になるんです。
その安さをアピールしないで、さらっとそこに安いものもあるというように置いておけば、そんなことはほとんどないと思います。
また、もしもそうなってしまったら、それならそれで安いお弁当も中身を濃くして、限定10個ぐらいにして、それを餌にというのはちょっと悪いかなあ、それをイベントとして楽しんでもらうような感覚でアピールしましょう。激安弁当はあくまでイベントで」

本田が言い終えた。

「うん、イベント、ね。面白いね、激安弁当はイベントか」

「あくまでイベントですよ」

「い弁当、ね」

女将が珍しくダジャレを言った。

女将が照れ笑いした後、みんなの爆笑になった。



こうして、千樹のお弁当作戦は着々と計画され、3ヶ月後実行に移された。

幸いデパートの担当者は千樹を知っていてくれたので、すんなりと会ってくれた。

料理の中身の変更や価格設定で何度か議論があったが、まずはイベントとして扱うということで、1ヶ月限定でコーナーを作ってくれた。

価格は880円の激安日替わり弁当が限定20個、定番は2,500円、3,800円のの2種類、そしてこれも限定で、1日5個限定の5,980円のお弁当も用意することになった。

そして定番の中から数点を試食してもらうために別に作り、通りがかりのお客様に食べてもらうことにした。

千樹弁当のネーミングも決め、価格別のラインナップも作り、デパートでは扱っていない弁当も千樹で購入してもらえるようにパンフレットも作り、その場で手渡すようにした。

こうして具体化した千樹弁当の挑戦が始まった。



                      まだ、つづく

それでは、また明日。

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売場を買場に?

2015-04-19 10:00:12 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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薄曇り。
何となく、何となくとした空………?
いったい何を言いたいの…………?

そんなはっきりとしない空模様の日曜日。

冷たくもないけど、温かくもない、本当は春ってこんな感じ?


う~ん………、本題です。

昨日も一昨日も、あるスーパーでちょっとずつ買物をしました。
典型的な無駄が多い買物スタイルですね。

my奥さんが買物をしてるのを横目で見ながら、わたしはかごを持ってキョロキョロ。

しかし毎度毎度の、どこにでもあるスーパーマーケットの典型的なスタイル。

特価台、特設台、定番ゴンドラ………。

定着してしまった定番スタイル。
日本全国どこへ行っても、スーパーマーケットはこのスタイル。

だからお客様の方も無意識にそれに合わせて、流れていきます。

あるときわたしはその流れに逆らってみたこともありますが、そうすると何かそのときは新鮮さを感じました。


ということで、これは店舗内デザインを根本的に変えてみてもいいのではということなんです。

と思うのは、店舗デザイナーの心意気でもあるんですが、やはりオーナーの意向が一番大きいわけで、オーナーがこのようにしてほしいと言えば、デザイナーは自分の持てるアイデアを限りなくそれにつぎ込むはずです。


一時は高いゴンドラは視界を遮り店内を暗くしてしまうので、入口から奥まで見渡せるような低いゴンドラにしようと、高さ150cmまでのゴンドラが主流になったことがありますが、今はその考え方もひと休みしているようにも思えます。


それもこれも、店内の配置やデザインはすべてにおいて「売り手側発想」でデザインしているように感じます。


もっと売場をお客様にとって楽しいものにするという発想で、自分がそのお店のお客様になって店内を“徘徊”する身になって想像してみることが、今の時代、というかこれからの時代に必要なんじゃないのかなあ、って思うことが最近、スーパーに行くと思います。


全部ゴンドラを取っ払ってみて、ゴンドラありきではなくて、お客様の楽しめる買場という発想で更地になった店内を見渡してみるということを、一度やってほしいなあと思います。


とまあ、述べてはきましたが、お店をどのように設計したところで、お客様が望む商品がお客様の思う手頃な価格でたくさんあれば、一番お客様のためではあるんですが、ね。

ま、それを言っちゃあおしめえよ、ね。



さて、連載中の『老舗が変わるーーーある料亭の再生物語』は、今日は第14回目です。

ささ、ここからです。


「じゃあまずメインは、千樹弁当を売り出すという方向でいいですか」

本田がまとめ始めた。

「千樹弁当を売り出すにあたっては、ただそのパンフレットを作ったり、宣伝をするんじゃなくて、寄席やお花、お茶会等を積極的に誘致して、そこで出す千樹弁当を味わっていただき、その際に千樹弁当を販売しているということを、来ていただいたお客様にパンフレットやチラシ等を渡してアピールするということですね」

「それともうひとつ、都内の老舗デパートに板さんの作ったお弁当を持っていって、扱ってくれるように営業するよ」

社長が自分からも動くことを宣言した。

「私もいくわ」

女将も乗り気になった。

「板さん、何種類か腕によりをかけて作ってくれるかな、見本を。
それにいくらぐらいで売れるかも出してくれるかな」

社長が板さんに早速依頼した。

「社長、デパートで売るとなるといくらぐらいがいいんでしょうかね。
社長や女将さんから、まずいくらぐらいという値段を出してもらった方が、こちらとしては作りやすいんですが」

「そうか、じゃあまず…………、2,000円と3,500円という設定で2種類作ってみてくれるかな。
本田さん、どうでしょう、その値段で」

「そうですね、やはり千樹の味を出すには最低でもそれくらいは必要でしょうからね。
でも逆にもっと高い5,000円ぐらいのものもデパートに提案してみるのも手ではありますね。
1日限定10個とかにしてアピールすれば、それが評判になって、2,000円とか2,500円、3,000円という弁当が売れると思うんですが。

さらにいえば、もっと安い千樹としては作りたくないでしょうけど、700円、800円ぐらいのものも作ってみるというのも手ですね」

本田は戦略的な価格案を出した。

「百円台かあ、それはちょっと………、いくら何でも、うちの材料じゃ作れないだろ」

社長が難色を示した。

女将も無言で頷いた。

「作れないことはないですよ、社長。味を落とさず材料だけ少し安いものを入れてもらえれば大丈夫ですよ」

板長はここでも積極的に意見を出してきた。

本田が続けた。

「というのは、それははっきり言って捨て駒なんです。
もちろん買っていただく限りはおいしいものを作らなくちゃなりませんが、それは2,000円、3,000円の、一番買ってほしい弁当を売るための作戦なんです。よく言われている松竹梅、ですよ」



                  つづく



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個店が個店であるために?

2015-04-18 10:41:25 | 生き残るということ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

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少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日の午後は天候がはっきりしなくて、けっこう北風も寒くて、暖かめの服装をしないと風邪を引きそうなぐらいでした。

今日は予報によると昨日よりは安定した晴模様らしいのですが。

空気は冷んやりとしています。


さて、本題です。

商店街の衰退が言われ始めてから、もうどれぐらいたっているでしょうか?

20年前?

その頃はまだ少しは賑わいがありました。

しかし衰退の兆候が現れ出した頃ですね。

バブルの後、GMSという業態が出現し始め、郊外に少しずつ購買の人出がシフトし始めた頃です。


その頃の商店街では、郊外への大型店の出店に反対しながら、ただ単に反対するだけで、自分たちはそれに対してどのように残っていけばいいのかということには、あまりまだ考えがしっかりとしていなかったと思います。

そのときに、ただ反対するのではなくて、生き残っていく策を考えていれば、今のようにはならなかったのではないかと、考えてしまいます。

多分こんなことを書くと、そんなことはない、何を素人が! と、すごい反発が起きるでしょうが、結果的に衰退してしまったんだから、結局考えてこなかったということですよね。

冷たい言い方ですが、そういうことです。


あのときに業種の転換なり、さらなる専門店化なり、顧客満足度向上なりを真剣に検討していれば、今とは少し違った方向に向いていたのかもしれません。

でも今さらそんなことを言ってもしょうがないことで、じゃあこれから何をしていけないいのかということです。


何をしていけばいいでしょうか。

それは商店街などということはもう頭から離して、自分のお店のことだけの生き残り策を考えることから始まるのではないでしょうか。

個店とは、個性があるお店だから個店であって、決して単なる単店のことではないと思います。

あなたのお店の個性とはいったいなんでしょうか。


その個性をもっともっと際立たせることで、新しい方向性も見えてきます。

そして、その個性のあるお店が集まることによって、新しい商店街のかたちも見えてくるのではないでしょうか。


また、もうとっくに、個店で繁盛しているお店はやっていますよね。

たったひとつのことを、徹底すること、それに尽きます。


洋菓子店なら、数十点ある商品の中で一つだけ、GMSでは絶対に売れないものを開発し、際立たせればいいのです。

お米屋さんなら、GMSでは絶対に扱わないだろうおいしいお米を自分の足と口で探し、それを100g単位で販売するなど、きめの細かい販売方法で販売することで、生き残っていけるはずです。

またそのお米を使ったおにぎりやお弁当なども一緒に販売すれば、必ず生き残っていけるはずなんですが。

後はその認知度を上げる方法を考えなければならないですけどね。


自分のお店のことは自分が一番よく知っているという自負が、一番新しいことをすることを阻んでいるような気もします。



さて、連載中の『老舗が変わるーーーある料亭の再生物語』は、今日は第13回目です。
ここからです、どうぞ。


「それじゃその線で煮詰めていきますか」

「ああ、そうしよう。どう板長?」

社長が板長に聞いた。

「私の味でよければ、それはもう、ぜひ」

「よし、料亭千樹は、今日から味の千樹になるか」

「何かそれにふさわしい名前をつけなくちゃいけませんね、女将さん、社長」
と板長が初めて自分の意見を言った。

「お、やっと板長もその気になってくれたね、いいぞ」

社長が嬉しそうに板長を冷やかした。


方向性もだいたい見えてきて、なんだかいい雰囲気になってきた。

「基本的には料理だということですね」

本田が言った。

「そうだね。その料理を味わってもらうためのいろいろな仕掛けをその時そのときで企画していけばいいのかな。
評判がいい企画は定期的にして、ダメだったら1回きりでよせばいいんだから、な」

社長も笑顔でアイデアを出し始めた。

「デパ地下で評判になったら、またお客様が逆に、そちらの方からこちらに来てくれるようになるかもしれないしね。
そちらからの流れの方が千樹としてもいいわ」

「今まではこちらサイドというか、内側だけで商売をやってきたが、やはりこういう時代だから、もっと外に目を向けていかないとダメだなあ。
料亭でございっておさまってる場合じゃないんだ、今は」

社長が感慨をこめて言った。

「いや、きちんとやっていけるところは、その中で新しいものにチャレンジして改革しながら暖簾を守っていくことが一番いいんですよ」
と本田は言った。

「それができなくなってきたから、こうして悩んでいる、というわけか」

「そういうことですね。
でもこういった路線変更だって、きちんとした暖簾があるからこそできることであって、今まで何とか景気だけに頼っていい加減とまではいかないけれど、ただ流されるままにやってきたところは、もうこの時代は潰れざるを得ないんです。

いつものことながら、何でもきちんと経営を続けていることが肝心なんです」

「暖簾に頼らず、その時代に合うように、その暖簾をちゃんと磨いていくということか」

「そういうことです。
さてと、それでは具体的な話にそろそろ移っていきませんか」

「そうよね、今までは今まで、これからのことが大切なのよ」

女将が本田の後を受けて言った。

そのようにしていくつか具体的なアイデアが決まっていった。


                     つづく

それでは、また明日。

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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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買い手目線?

2015-04-17 09:43:27 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
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起きがけは晴れていたのに、もう曇ってきました。

昨日は日中けっこう日がありまして、温かかったですね。

昨日は日中いっぱいは太田商工会議所の仕事で行っていましたが、事務所内では上着も脱いでシャツ1枚で過ごせました。

ところで太田商工会議所では来週の木曜日、4月23日ですが、朝10時から8回目を迎える「ニュー・ビジネス・プレス発表会」が開かれます。

興味のある方はご来場ください。
(多分入場できます)

もしかしたらビジネス・パートナーになれるかも。


さて、本題です。


昨日の訪問先は「道の駅 おおた」でした。

こちらは太田市が運営母体ですが、運営そのものはNPO団体がやっています。


で、売場をリサーチ(というほどのものではありませんが)させていただいたのですが、こちらに限らず、こういった産直のお店すべてで、いつも思うことがありまして。


それは、特に農産物の棚割りが、すべて生産者割になっているということです。

ですから、同じ種類の野菜、たとえばキャベツとすると、キャベツならキャベツがすべて同じ棚にあるわけではなくて、あっちこっち(というほどたくさんはないですが)に飛んでいるんですね。

これは大きな産直のお店になればなるほど、生産者の数も多くなるので、同じ種類のものでも並んでいない場合が多くあります。


これは生産者のことを思ってかどうか、まあ運営側としては管理しやすいからでしょうが、誰々はこの区画という風な簡単な割り振りをしてるんでしょうが、これが全然買う側のことを考えていないと言うか、結局売る側の勝手というか、やりやすいようにしているんですね。


産直の店に行ってよく見かける光景があります。

それは、一度かごに入れた野菜を違う棚でも見つけ、そちらの方が良かった場合、最初にかごに入れたものを出してそこにおき、違う棚のものをかごに入れ直すということです。

これでは全然お客様のための買場ではないですね。

これははっきり言って、管理者側が手を抜きたいからでしかありません。


“手を抜きたいから”というのは語弊がありますが、いい意味でいえば他に仕事がたくさんあるから(?)、商品出しは生産者にしてもらえばいいんじゃないの、ということですよね。

管理者の方が実際に自分がそこのお客様になってみて、実際に買物をしてみればとく分かることなんですけどね。

ま、それでも感じないということであれば、…………そういった商いは向いていません。


ちょっとしたことで売場は一挙に買場に変わりますよ。



さて、連載中の『老舗が変わるーーーある料亭の再生物語』は佳境に入ってきまして(?)、今日は第12回目です。

ここからどうぞ。



「ああ」

「はい」

ふたりが答えた。

「板長さんは何かありますか」

本田はそこにいる板長にも聞いた。

「いや、いやも応もありませんよ、わたしは。社長と女将さんの考えに乗っかっていくだけですから」

「そうですか。それではもう一度お聞きしますね。
先ほど私が言った千樹の強みはと聞いたら、この雰囲気と料理だとおっしゃいましたね。それじゃどうしたらそれを残していけますか。
今までのお客さんから離れて」

「純粋にお料理屋さんとして、お料理を楽しみにお客さんが来てくれるようにしていきたいですね」

女将が期待をこめていった。

「私はやはり先ほど女将が言ったここの雰囲気ね、それも強みなんだから、その方面から何かお客さんを呼ぶものがあれば、それもまたいいなあと思ってるんだ。
まあ基本的には千樹の料理をメインにするというところは一致しているけどね」

社長も希望をこめて言った。

「なるほどね。板長の腕がますます必要になってきましたね」
と本田は笑顔を板長の方を向けた。

「いや、なに――」

板長はそれ以上言うことができなくなり、うつむき、少し嬉し涙を流したようだった。

「板長、これからも頼むよ。千樹は板長の腕にかかってるんだから」

「やめてくださいよ、社長」

「さて、それじゃだいたい方向性は決まったと。

さて具体的にどうしたいですか。女将さん」

本田は女将に意見を求めた。

「私、あれからちょっと考えたことがあるの。劇場的にしてはどうかなって。
落語なんかも定期的に開いてもいいし。舞台も設備も狭いけどあるんだから」

「千樹寄席、か。面白いかも。寄席だけじゃなく、他の芸能関係等も上演すれば」

社長が後を継いだ。

「そこにお弁当も出すのよ。千樹特製のお弁当。できるだけいいものでリーズナブルに。
それをいつか名物にできないかなあって。その千樹弁当をゆくゆくはデパ地下なんかで販売できればって」

「おせちだけじゃなくてね」

「そうなの。おせちはデパートからも毎年注文が来るけど、あれをもっとポピュラーなものにしたいなあって」

「いいのか、千樹がポピュラー化して」

社長がちょっと驚き、女将に確認した。

「いいのよ。できればもっとたくさんの人にこの千樹の味を味わってもらいたいの。
それもできたら買っていったお弁当を自宅で味わうんじゃなくて、この雰囲気の中で。
千樹弁当は千樹で食べてもらった方がもっとおいしく味わえると思うし。

まあそれが無理だったら、ちょっとゆずってお客さんの自宅で千樹の味が楽しんでもらう、それはそれで千樹の味を知ってもらうことになって、今度はじゃあ千樹で食べたいと思ってもらえるようになれば、それに越したことはないわ」

「なるほど。大衆化と言うとちょっといやですけど、もっとこの千樹の味に憧れている人たちに広めていければいいということですね」
と本田がまとめた。

「そうなの」


                      つづく

それでは、また明日。

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結婚式はスタートだよ?

2015-04-16 08:25:28 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


今朝はよく晴れていますね。
なんだか久しぶりに広い青空が広がっています。

昨日は朝のうちは何とか晴れていたのですが、午後になると急に暗くなり、雷雨がありました。
一度は晴れてきましたが、すぐにまた西空が真っ黒になり、雷も。

夕方にはまた冷たさが帰ってきました。

この雷はもしかしたら春の終わり、初夏の始まりの兆候でしょうか。


さて、本題です。

結婚式に招待されていくと、必ず「“最高の幸せの頂点”を迎えて、なんだかんだ………」という祝辞を聞くときがあります。

またかつてはブライダル関係の販促を担当していたときに、パンフレットを作るときなど、必ず「おふたりが迎える“最高”の記念になるように、なんとかかんとか………」というようなコピーを散りばめます。


まるで結婚式がゴールであるかのように演出し、列席者もそのようにお祝いします。


しかし、♪ちょっと待ってよお兄さん、ラッスンゴレライ~♪、じゃなかった、ちょっと待ってくださいよ。


果たしてそうでしょうか?

いやむしろその結婚式はスタートであり、そこが頂点というなら、後は下がる一方じゃないでしょうか。

結婚式をゴールと設定する考え方が何か間違ってやしないかな、と思う次第です。


そうじゃないだろ、といつも思っています。

そんな冷たい目で見ながら、もちろん外面は底抜けの笑顔で「おめでとうございます」なんて白々しく挨拶して帰ります。

ですからブライダル産業も、もうちょっと違った視点で、これからのスタートを応援するんだ、というような企画を考えると、今までとはひと味もふた味も違った演出も、また考えられるのじゃないのかなあ、なんて。


また、ビジネスは逆に、目標にゴールした瞬間は、次への目標へのスタートであり、次を目指す限り、さらに違った苦悩が始まります。

いつまで経っても、成功者と言われる方の心の中は、次への目標設定とそれにともなう苦悩で占められています。


ひとつの目標をクリアしたときに、「やった、成功だ! これで俺は成功者だ!」なんて浮かれたりしたら、もう後は転落への一歩であるといっても過言ではないほど、ビジネスの世界は厳しいものがあります。

それはもちろんお店の運営だって同じです。

お客様に喜ばれているうちに、次の、もっとお客様に喜んでもらえるシステムを考えるべきときだと言えます。



さて、連載中の『老舗が変わるーーある料亭の再生物語』第11回目です。


ここからどうぞ。



「私は依頼されたところのお店おのかたちというんですか、その元のかたちはあまり変えずに、そのいいところを伸ばすように提案しているんです。
あまり根本はいじりたくないんです。

だってそれをとってしまうと、せっかく今まで積み上げてきた暖簾が変わってしまうわけですから。

暖簾が変わるってことは形そのものが変わってしまうということで、それならまったくその会社なり店なりを解体してしまってやり直すってことで、たとえばこの千樹さんだったら、千樹を解体してしまって、マンションを建てるというようなことです。

そんな指導はしたくないんです。できるだけ元の形をそのままで、その中で何か良いものを見つけて、それを強化して同じ暖簾で続けていきたいんです。

まったく今の私の考えと違うことも提案したこともありますが」

「それはどんなことですか」

社長が聞いた。

「今商店街がダメでしょう。いやだけというよりその中で一部は頑張っているところもありますが、商店街全体の再生ということで考えていくと、今までやっていた商売はもうニーズがないというか、続けていってもほとんど存続は無理というようなお店も中にあるんですが、そういう店には形をまったく変えるように薦めます。

たとえばレコード屋さん。今はもうCDさえ売れない時代になってきていますよね。そういう店には転換を薦めますね。
もちろんわたしの考えが及ばない方法で生き残っていく道はあると思いますが、それではただ生き残っていくだけのことでしかないんですね。

特にお薦めするのはたこ焼き屋さんとかお好み焼き屋さん、駄菓子屋さんといった子供受けする食べ物屋さんですね。
私たちから見れば懐かしいなあと思うような食べ物屋さんです。
それでおいしい物とか面白い食べ物を売れば結構評判になるものです。

商店街全体がそういったものが多くなれば、また商店街として再生はできると思いますよ。

まあその間にはいろいろ行政の後押しも必要ですけどね。

商店街のことはさておいて、千樹の話にもどりましょう。

女将さんにお聞きします。千樹としてどこを残したいですか。
どこというよりも千樹の良いところと言いますか、今よく言われている言葉でいうと“強み”ですが」

「そうねえ。私は千樹を暖簾として残していきたいというか、守っていきたいというのは、この料亭らしい雰囲気と千樹がここまで評判を落とさずにやってきた料理ですね。

いくら客足が落ちたと言っても、お正月にはお得意さんがおせち料理を変わらずに頼まれますからねえ」

「社長はいかがですか」

本田が次に尋ねた。

「わたしは、ホントのところ、正直に言うとね、さっき本田さんが例を出していったマンションね、最終的にはそれでもいいかと思っていたんだ。

いや多分今のままで行くと、そうする以外方法がないのかなあって。

それでその1階部分に千樹の名前を残した日本料理店を出せば、千樹の名前は何とか残るかなって。

そうすれば板長や今の従業員も少しは残ってもらえるから、全員整理することもないしって」

「そうね、それは私も選択肢のひとつとしては考えてたわ。
まだ少しは余力のあるうちにそうすることも必要よね」

女将が言った。

「ああ」

社長は小さく頷いた。

「やっぱろそうだったんですか。私もなんだか社長や女将さんを見ていると、もしかしたらそうじゃないのかなあって、思うときもありましたよ」

板長も肯定した。

「でもこの間のみんなの考えを聞いて私は変わったつもりだ。
みんなの千樹を思ってくれている気持ちを考えると、むやみにそんな安易な考えをやめて、もう一度千樹を千樹らしく再生したいと心から思うようになったよ」

社長が反省した。

「じゃあお二人の心は、料亭千樹を引き続き存続させていきたいというお考えだということでいいですか」

本田が聞いた。



                     つづく

それでは、また明日。

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