こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「手もみ専門店の販売促進」(その2)
本田は位置関係を確かめてから、柴田の店に向かった。
柴田は本田が訪ねても浮かない顔つきででてきた。
「はじめまして、今日は遠いところをありがとうございます。メールを差し上げた柴田です」
「本田です。よろしくお願いします」
お互いぎこちなく挨拶を交わした。
「何かたいへんそうですね」
「ええ、メールにも書きましたが、今のままでしたら何とかやっていけそうなことはいけそうなんですが、なにぶんねえ、隣りにもうすぐ銭湯がオープンしますので、何かそこにお客さんをとられちゃいそうで」
「でも手もみと銭湯というのはちょっと違うと思いますけどねえ」
「まあ素人のあなたから見ればそうなんでしょうけど、こちらから見れば、同じリラクゼーションということで考えれば、まったくの競合店なんです」
「へえ、そんなもんですかねえ」
「ええ」
本田は、この柴田の考え方にはどうも同意しかねるところがあったが、それは今のところ口にはしないでおこうと思った。
それよりもまず柴田の本音を聞きださなくてはならない。
どこかにもっと違う、根本的に店の運営でおかしなところとか、そうでなくても、どこかに柴田の本音が隠されているように感じている。
銭湯はなんだかその理由に利用しているだけのような、奥歯に物が挟まったような感じが気になった。
「じゃあこの店のお客さんは素人ではなく、プロ、なんですか?」
「え、素人さんですよ」
なんでそんな馬鹿なことを聞くんだという顔で柴田は言った。
「へえ、私も素人ですよね、さっき柴田さんがおっしゃいましたけど」
「え、あ、そういうこと?」
「ええそういうことですよ。それが一番肝心ですよね」
「………」
「なんで素人とか、玄人とか区別をつけたがるんでしょうかねえみなさんは?
いかにも自分はこの道のプロなんだから、お前たちには分からないんだっていうような――」
「え、いや何、怒らしちゃった、ですか?」
「いやべつに。どこに行っても聞く言葉ですからね。気にしていたら、この商売、やっていけません」
「はあ………」
「本当に銭湯が競合店になるんですか? 何度もしつこいようですが」
「ええ、その中には岩盤浴やマッサージなどもありますからねえ」
「なるほど。でもマッサージって、こちらと競合しますか」
「そりゃしますよ。同じですから」
「同じ? 同じなんですか、こちらの手もみって、結局マッサージなんですね」
「え、いや違いますよ!」
「だって今おんなじ、だと」
「まあ言葉のあやですよ。また言うのもなんですが、素人さんにしてみたら、マッサージも、手もみも一緒でしょ?」
「そう、なんですか?」
「ちがい、わかりますか?」
「いや、分からないから聞いてるんです」
「詳しく言えば歴然とした差はありますが、ひとつ言えるのは、手もみとは」
「手もみ、とは?」
つづく
<3>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「何かたいへんそうですね」
「ええ、メールにも書きましたが、今のままでしたら何とかやっていけそうなことはいけそうなんですが、なにぶんねえ、隣りにもうすぐ銭湯がオープンしますので、何かそこにお客さんをとられちゃいそうで」
「でも手もみと銭湯というのはちょっと違うと思いますけどねえ」
「まあ素人のあなたから見ればそうなんでしょうけど、こちらから見れば、同じリラクゼーションということで考えれば、まったくの競合店なんです」
「へえ、そんなもんですかねえ」
「ええ」
本田は、この柴田の考え方にはどうも同意しかねるところがあったが、それは今のところ口にはしないでおこうと思った。
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どこかにもっと違う、根本的に店の運営でおかしなところとか、そうでなくても、どこかに柴田の本音が隠されているように感じている。
銭湯はなんだかその理由に利用しているだけのような、奥歯に物が挟まったような感じが気になった。
「じゃあこの店のお客さんは素人ではなく、プロ、なんですか?」
「え、素人さんですよ」
なんでそんな馬鹿なことを聞くんだという顔で柴田は言った。
「へえ、私も素人ですよね、さっき柴田さんがおっしゃいましたけど」
「え、あ、そういうこと?」
「ええそういうことですよ。それが一番肝心ですよね」
「………」
「なんで素人とか、玄人とか区別をつけたがるんでしょうかねえみなさんは?
いかにも自分はこの道のプロなんだから、お前たちには分からないんだっていうような――」
「え、いや何、怒らしちゃった、ですか?」
「いやべつに。どこに行っても聞く言葉ですからね。気にしていたら、この商売、やっていけません」
「はあ………」
「本当に銭湯が競合店になるんですか? 何度もしつこいようですが」
「ええ、その中には岩盤浴やマッサージなどもありますからねえ」
「なるほど。でもマッサージって、こちらと競合しますか」
「そりゃしますよ。同じですから」
「同じ? 同じなんですか、こちらの手もみって、結局マッサージなんですね」
「え、いや違いますよ!」
「だって今おんなじ、だと」
「まあ言葉のあやですよ。また言うのもなんですが、素人さんにしてみたら、マッサージも、手もみも一緒でしょ?」
「そう、なんですか?」
「ちがい、わかりますか?」
「いや、分からないから聞いてるんです」
「詳しく言えば歴然とした差はありますが、ひとつ言えるのは、手もみとは」
「手もみ、とは?」
つづく
<3>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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