言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

ある学習塾の変身<第1部>(その3)

2011-08-31 10:43:09 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある学習塾の変身<第1部>(その3)」


本田が最初にアドバイスしたのは次のようなことだった。

「遠藤さんはせっかちなタイプなんですが、ここはひとつ長い目で見てほしいんですが、できますか。途中で成果が出ないからと言って投げ出してしまえば、出発点にもどってしまいます。いや出発点よりさらに前にもどってしまうでしょう。それまでやってきたことが無になってしまい、さらにはそれに費やした時間さえまったくの無為のものになってしまうのです」

「自分自身でも困ってるんですよ。家内にもよく言われますから。この性分をとにかく少しずつでもいいから直していきたいですね。そのために本田さんからの提案を真摯に受け止めて、何とか実行していきたいんです」

「分りました。それを一度確認しておきたかったんです」

「よろしくお願いします」

「じゃあ、最初にお聞きしますね。遠藤さんはいったい今回の目標はどういうことなんでしょうか。まずそれをはっきりさせましょう」

「ですから、生徒を増やしたいんです」

「あれ、先ほどは個別学習で、じっくりと生徒を育てていきたいとおっしゃってたじゃないです」

「ええ、そのために生徒を増やさなければならないでしょ?」

「どうしてですか?」

「どうしてって、増えなければ、個別指導できないじゃないですか」

「おかしいなあ。じゃあ今いる生徒さんたちへの個別学習は?」

「それはやっていますよ」

「きちんと?」

「ええ、きちんと」

「じゃあそれでいいじゃないですか」

「え、だって本田さん、学習塾は生徒を増やさないとやっていけないんですよ。まず増やさなければダメですよ」

「ちょっと違うような気がしますよ。目標は個別学習じゃないですか。逆なんじゃないでしょうか」

「逆?」

「ええ、今の個別学習ですか、このシステムでは生徒数が少ないからできるんであって、たくさんいれば、先生の手が回らないんじゃないですか。生徒全員を前にしての授業形式なら、たとえ10人一度に増えても全然困らないでしょうが、個別学習だと、一人ひとりにアドバイスしなければならないわけですよね」

「………そう、ですね」

「だから生徒を増やしたら、逆に個別学習では先生の手抜きになると思いませんか。それともまだ先生に余裕はありますか。ちょっと拝見した限りでは、一杯いっぱいのような気もしますが」

「でも、生徒を増やさないとすると、経営的にむずかしくなります」

「なぜ、キチンとそういうシステムだからこれぐらいいただくんです。その代わりに生徒一人ひとりに対応した学習が可能ですので、他の学習塾よりも生徒一人ひとりの成績アップには責任を持ちます、だからその分月謝は高くなっています。それを承知していただいて入塾していただくのが筋だと思いますが」

「それじゃ他の塾に、安くされて、みんな生徒を持っていかれますよ!」

「なんだ、スーパーの安売りと同じですね、それじゃ」

「スーパーの安売りと一緒にしないでください!」

「だってあそこがここまで下げたからうちも下げなきゃ、みんな持っていかれてしまう。なんて、まったく一緒の発想ですよ」

「………!」

「頭に来ました?」

「いや、ええ、すこし」

「少しどころじゃないでしょ。結構顔、赤くなってますよ」

「怒ってますよ、いったい何のためのコンサルなんだ、って」

「やっと本音を出してきましたね。これからですよ、本当の話し合いは」

さて塾長の遠藤氏を本気で怒らせてしまった本田は、いったいこれから何をしようとしているのか。



                              (第1部 おわり)


<第2部>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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気配り、目配り

2011-08-31 10:25:36 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


夜中少し雨が降りました。
ちょうどトイレに起きたときで、窓もあけていたので、その雨音が聞こえました。
もう降ってきたのかな、と思いました。
昨日の天気予報では午後ぐらいから降ってくるというような感じでしたので、雨も少し早まったのかななんて感じたのです。
でも朝起きてみると、結構晴れていました。
何だ、にわか雨だったのか。

台風が関東地方に近づいています。2日か3日にはもしかしたら上陸しそうな天気図ですね。

明日は9月1日防災の日。
今年の防災は台風や水難対策よりも、地震対策一色になりそうですね。
もちろんそれは、今年は東日本大震災があったからですが、俺を忘れるなとばかりに台風が近づいてきています。

元々この防災の日というのは、台風の上陸が多くなる9月に、特にこの9月1日というのは立春から数えて二百十日目にあたるところから「二百十日」といわれ、農家では稲の開花する時期に当たるのに、台風などの災害で稲がだめになることが多い厄日だと言われていたところから、「二百十日」に気をつけようとされてきたものです。

そしてこの日を「防災の日」にしたのは、もちろん関東大震災があった日だからです。
ですから元々は地震に対して注意を促すとともに、起きた後のサバイバルをどうするかということを、年に1回シミュレーションをする日になったわけですね。
そう考えると、基本に戻ったということでしょうか。

台風は現在ではだいたい進行方向も把握でき、その風速や雨の状況さえ把握できるようになり、昭和初期よりも格段にその被害は少なくなりましたが、地震は違います。いつ起こるか判らないのです。今このときに突然起こるかもしれないし、ずっと起こらないかも判らない。それでも対策をしっかりして立てておかないととんでもないことになります。

一言で言ってしまえば危機管理ですか。
地震が起こった後はどのようにするか、それが大切です。
しかしそれが企業の危機管理となると、もちろん起こってしまった後の危機管理も大切ですが、それよりも危険を察知して起こさないようにするのも大切な危機管理のひとつです。

お店であれば、接客時のちょっとしたトラブルから大きなトラブルを未然に防ぐ対策が立てられます。
要は、気配り、目配りですね。それも相手側に立った客観的な気配り、目配りが重要です。

お客様に対する気配り、従業員に対する目配り、それさえきちんと要諦を押さえておけば、大きなトラブル=危機から逃れることができます。

企業ぐるみの偽装問題も後を絶ちませんが、それはやはりトップがその気配り、目配りをするという意識が欠如していたから起こるべくして起きた事件です。
事件になる前にちょっとした事故から、それが放置されるとどのように大きくなっていくかというシミュレーションを想像することができるように、日頃から気配り、目配りを欠かさないようにしたいものです。


それでは今日はこれで。


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滝口順平さん、やすらかに

2011-08-30 10:19:21 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

声優でナレーターの滝口順平さんがなくなりました。
最近の「ぶらり途中下車の旅」「ぴったんこカンカン」でのナレーションを聴いていると、ずいぶんと辛そうだなと思えるときもあり、もしかしたらもうすぐこの人の訃報を聞くことになるかもしれないなと感じたのは、約3ヶ月ほど前のことでした。

やはりがんを患っていたのですね。
特に「ぶらり途中下車の旅」は、彼の語りがあったから味わい深かったのですが、それも聴けなくなってしまいました。
毎週土曜日朝9時半からできる限り見て、いろいろなヒントをもらえました。
ご冥福をお祈りいたします。
しかし先週は自信の企画の締め切りもあり、そちらの方に力を傾注していたので、見ることができませんでしたが、ナレーションはまだ滝口さんだったのでしょうか。

「ぶらり途中下車の旅」は、世の中には様々なことをされている人がいっぱいいて、何だか変なとか、うさんくさいようなとか、またこれからの時代に役立つ機械を自分一人で作っている人など、さらには変わった商売をしていたり、変わったものを食べさせてくれるお店の紹介だったり、ほんとにいろいろな物事を紹介してくれ、その独特のナレーションと相まって、欠かせない番組でしたね。
はて、滝口さんが亡くなった今、誰が代わりのナレーションをやるのでしょうか。ちょっとばかり気になりますし、最初はやはり違和感は否めないでしょうね。

さて、今朝テレビのニュース番組を見ていたら、CCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)が、TSUTAYAの新しい形態の店を代官山に作っているという特集がありました。

そういえば1週間ほど前、新聞全15段を使った人材募集の広告がありましたね。
そのキャッチがこれでした。

  急募

   代官山を

   面白くできる人、

   250人。



上記のキャッチが、新聞の紙面のほぼ全体に近いスペースを占めていたような記憶があります。

代官山という土地にふさわしい新しいTSUTAYAをつくるということらしいです。

中でもおもしろいなと思ったのは、古い雑誌も読めるらしいということです。
雑誌というものは、次の号が出ると必然的に書店から消えます。その後になってあの号が見たかったというようなことが出てくると、図書館に行って探したり、今ではアマゾンで手に入れたりということしか選択肢がなく、書店では決してもう見ることはできなかったものですが、今度の店ではその雑誌の創刊号からすべて見ることもできるというコーナーもあるらしいです。たとえ購入することができなくても、書店で見ることができるというのはいいですね。


先日わたしの住んでいる町の郊外に、大きい規模の蔦屋書店がオープンしたということをこのブログで書きましたが、それに輪をかけたような規模で、音楽と本という文化という面で貢献できる店になるらしいです。

できたら一度見学に行きたいですね。

しかしCD販売も下降し、本と言ってもたまにヒット作が出るだけで、売れる作家もほんの一握り、さらには電子書籍の台頭で本そのもののリアルな販売も減る中で、そんな現状に活を入れるためにオープンさせるのだとしたら、すごい冒険になるでしょうね。

それでは今日はこれで。


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コピーライターになりたいか<23>

2011-08-29 10:09:36 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第23回目です。

23.お客様の会話の中にヒントがたくさんある

わたしは、広告代理店(というよりは広告制作会社に近い)に入社してから5年後ぐらいに、担当しているメインのクライアントから、出向で1年間来てくれと言われました。

当時その会社には販売促進部がなく、それまではチラシの担当者という人はいても、販売促進という考え方でやっていたわけではなく、ただ単にチラシの原稿をまとめて当社にほとんど丸ごと発注していただけでした。

それではいけないと考えていた社長は、危機感を前々から感じていたらしく、これから本格的に販売促進部を立ち上げて、チラシだけでなく、その他の販促物までも企画からできる人間を養成していきたいという思いでした。

しかしなかなかそれといった人材もなく、また販売促進という仕事は、はい今日からやって、といわれても、誰にでもすぐできるというわけでもなく、入社して数年の社員を数人抜擢して、彼等の養成をわたしにまかせたいということでした。

わたしがいい、悪いと言える立場ではなく、社命で出向することになりました。
となると、わたしもその担当者と一緒に机上だけではなく、現場によく足を向ける必要もあり、何度もお客様の前に立ったこともありました。

そんな折り折り、お客様から、自分の予想を超える質問を受けることがよくありました。
(どんなことだったのかと言われると、ほとんど忘れてしまいましたが、その後の仕事に役立ったことだけは覚えています)

その質問によって、ああこんな使い方もできるのか、あんな需要もあるのか、といった、作ったメーカーが考えたこと以上の面白い発想で、その商品を捉えていることがよくありました。

なるほど、人が違えばこんなことも考えられるのかと、わたしには驚きでしたが、そこから新しいコピーの発想が出てくることもありました。おそらく新しい商品の発想も、このように現場に立って、お客様のことばを聞くことによって、思いもつかなかった発想がうまれる可能性が高いなあと、そのとき思いました。


前置きが長くなりましたが、コピーも、お客様、実際にそれを手にする人の発想もまたおもしろいということです。

さらにお客様でなくても、電車に乗っていた時の何気なく耳にする赤の他人の世間話。子供たちの日常の何気ない会話。テレビやラジオからもれてくる、アナウンサーやタレントたちのちょっとした言葉。そしてまた、毎日毎日、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネットなどで目にするあらゆる広告。それらすべてに、自分のコピーや企画のヒントが隠されているということなんです。

だから、まだまだ駆け出しのコピーライター諸君も、わたしのような、もうすぐ引退勧告されそうなロートルコピーライターも、さらにはコピーライターではなくても、たまたまこれを読んでくださっている広告とはあまり縁のない方々も、自分の暇な時間もあまりおろそかにしないで、他人は、今の人間は、自分を含めて、いったいどんなことを考えているんだろうと、常にアンテナを張っている限り、仕事から置いていかれることはありません。

コピーライターに限っても、たまたま自分の前にプレゼンテーションされた商品に対して、自分だったらこんな商品にするだろうな、と考えることは、次の自分のステップアップには絶対必要なことなんだと思います。
 
<24>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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百店百色の接客方法

2011-08-29 09:25:19 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も晴れました。
昨夜は、日中の暑さにも関わらず、涼しくなり、窓もほとんど閉めて眠りにつきました。
夕立もありませんでした。
やっぱり秋が近づいているんですね。
南方の海上には台風が2つ。今週末にはもっと近づくでしょう。


昨日は1日中家にいました。
最近はしょっちゅう休日も出かけていましたので、新鮮な感じでした。

こういう人間が一人でも多くなると、お店の方もたいへんでしょうね。
どのようにしてこういう人間をお店まで来てもらうように工夫するか。
そこがまあオーナーの腕の見せ所であり、それに成功したお店が繁盛店という称号を獲得するわけです。

繁盛店になるには一定の法則がありますが、その戦術はそれぞれのお店で違います
それは立地条件や取扱商品などで変わってきます。
立地条件に合致した販売方法をとっても、扱う商品がその立地に合わなかったり、逆の場合もまた考えられます。

そう考えると、お店をその場所で始めるということも勇気がいるものです。
しかしひとつだけどんな店でも言えることですが、接客には細かな気配りをしてほしいということですね。
お客様の困っていること、思っていることにいち早く気づくことができるのも、やはり細かな気配りがあってこそだと思います。
接客をおざなりにして繁盛するお店は皆無です。
それだけは肝に銘じてほしいですね。

というと、じゃあ頑固親父がお客様ににらみをきかせている店はどうなんだ、というようにいちゃもん=難くせが入ると思います。
あれはあれで、結構頑固親父なりにお客様に気を配っているのです。

この料理はこのようにして食べてほしいという気持ちが強いんですね。
だからそれに合わない食べ方なんかされると、料理のことを思って内心頭にくるんですね。
それが顔にまで出てしまう。
ついには声にまでなってしまう。

お客様教育だという気持ちが強いんじゃないでしょうか。
お客様もきちんと作法を見極めてそれなりに食べてくれれば、逆に頑固親父の顔も緩むんじゃないでしょうか。

それが頑固親父なりの、一途な接客なんです。
ほかに表しようのない、接客方法なんです。

ですからそういったことにうるさいお店が好きな人はそこに行けばいいし、いやなら行かなければいいんです。
頑固親父の店が嫌な人に、当の頑固親父は来てほしくないと思っていますしね。
お客様への感謝の表現方法が、その場合は「頑固」なんですね。

接客方法にもその店なりの独自の方法が存在します。
マニュアルをきちっとして、それにそってお客様に接することを旨としているお店もあれば、マニュアルなんかなくて、接客する従業員の個性でそれぞれがぞれぞれのやり方で、ただお客様を楽しくして差し上げれればいいというお店もあります。

十人十色といいますが、現在は個性いろいろで百人百色といってもいい時代です。
だからお店の接客方法だって百店百色であっていいわけです。

要はたったひとつだけ。
いかにお客様に満足して帰っていただくか』、もしくはそれ以上に『どのように感激されて帰っていただくか』ではないでしょうか。
それが次回の来店を促すための接客になります。

それでは今日はこれで。


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虚脱とだるさの中で

2011-08-28 09:46:09 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝目を覚ますと、東の空から朝日が射していました。
何日ぶりでしょうか、朝から晴れるというのは。
でも暑くなりそう。


さて昨日は、ある企画の提出期限がありまして、それに頭を振り絞り、提出した後は、なんだか虚脱状態になってしまいました。
今朝も頭の中は空っぽの状態です。
今日一日中、ぼけ~と過ごしてしまいそうです。

おまけに風邪気味。鼻が詰まるのに、水ばなは出てくる。
もしかしたら、風邪じゃなくて、秋のアレルギーが始まったのかしら?
そうだとしたら、またしばらくは鼻憂鬱の日々が続きます。
とキーボードを叩いているそばから、水鼻が………。

少し動くだけでだるくなり、何をするにも嫌になってきます。
こんな日は、何にもしないで過ごすに限りますね。

でも幸せなことに、仕事を抱えていますので、今日もできることは少しでもやり、少しでも前に歩きたいと思っています。
しんどいながらもがんばりましょう。

今日のブログは短くなりましたが、今日はこれで失礼します。


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ある店のオープンに行って

2011-08-27 08:55:48 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

なんだかうっとうしい天候が続きますね。
そんな中であなたは体調を崩していはいませんか。
きをつけたいものですね。


さて昨日は、近くにコストコと蔦屋書店が同時にオープンしました。
コストコは基本的にはチラシを入れないのでしょう、オープン前に2回、会員募集のチラシが入りましたが、昨日のオープンのチラシは入りませんでした。

そのモールの同一敷地内に蔦屋書店が、蔦屋書店としては最大級の大きさの店がオープンしました。
ここはB2のチラシが入り、興味もあったので、午後、仕事が一段落してから行ってきました。

モールの近くの道から眺めたコストコには、午後3時頃だというのに入場制限があるらしく、100m近い行列が駐車場に伸びていました。
今朝の新聞発表によると、オープン前には1kmの行列ができたそうです。
後でちょっとのぞいていこうとーーもちろん会員にはなっていますのでーー思っていたのですが、それを見るともう今日はいいやと思って、蔦屋書店だけのぞいて帰りました。

正面入り口を入ると、真ん中に文具関係、その奥には額や絵画といった専門的な品揃えーー東急ハンズ的なディスプレイです。
左側が書籍。その左奥にはコーヒーのタリーズが入っています。

向かって右側がCDとDVDのセルとレンタルのコーナー。3分の一ほどのスペースを取っていますが、こんな郊外で、このスペースに見合うレンタルの客がいるのかなという疑問はあります。多分縮小されるかなという気がします。

レンタルの市場というのは相当範囲が狭いものです。
さらに、町中にもここよりも安く借りられる店もたくさんあります。わざわざここまでレンタルのためにだけ、車を走らせてやってくる酔狂なお客はそんなにはいないでしょう。
それを考えてなのか、返却は専用袋に入れて郵便ポストに入れればオーケーということですが、それでも借りるときには出かけなければならないので、そのシステムも片手落ちのようにも思います。
役立たずというか、返却に便宜を図っているだけで、来店を促さないバカバカしいシステムじゃないのかと思いますが。

さて、そのオープンセールですが、入ってきたチラシを見ると、コピー用紙が日替わりですが安かったので、あれば買っておこうと思っていましたが、既に定番のものしかありません。
特設コーナーがあるのかなと思って、売り場を回るついでに探しましたが、それもありません。

一応そのあたりにいる店員に聞いてみました。すると案の定、売り切れですという答え。
こういった場合スーパーやホームセンターなどの流通のプロであれば、POPで売り切れましたと表示しているのですが、さすがに(嫌みです)特売という状況に慣れていないのか、そういった表示は、他の売り切れ商品にもありませんでした。

めいめいのゴンドラにはチラシが掲示されていましたが、そういった単純な後処理が全然なされていず、わたし以外にも特売の商品の在処を聞かれていました。

わたしがつかまえて聞いた人の名札には女性ですが、次長という肩書きがありました。
そういう人でさえちょっとしたことに気がつかない、というよりもこういうセールには慣れていないのか、POPを掲示しようということを思いつかないのでしょうか。
なんだかオープンで舞い上がっている、そんな感じに見えました。

だめですね。
全く基本的な対処をしないで、ただオープンしました、さあ来てくださいじゃ、話になりません。

もうひとつ、これはちょっとその詐欺的な手法に腹が立ったことがありました。

ある商品が特設台に並んでいます。同じ機能の商品ですが、パッケージが違うのです。そしてその特設台には商品名と価格がひとつだけ書かかれたPOPが貼られています。
それを買おうと思ってどちらにしようかなと思っていたら店員が通りがかったので、これはどちらも同じ値段なのか一応聞いてみました。レジで違うと言われてもいやですから。

案の定違っていました。
欲しいなと思っていた方は1,000円以上も高いのです。その店員、まあ一応は済まなさそうに、すみません、ここにプライスが貼ってありますと言われて見たのですが、小さなラベルが大きいパッケージの隅の方に貼ってありました。

その2種類の商品だけが同じ特設台に置いてあり、プライスPOPがひとつの場合、たいていは商品が違っても機能は同一ですから、そこに貼って表示している価格かなとたいてい思ってしまいます。
同じように並べておけば、その高い方も売れるだろうというただ単純に置いているのか、または、うまく行けばその安い価格だと思ってお客は高い方を持っていくかもわからない、そうすればレジで恥をかきたくないので、そのまま買う人もいるだろう、という担当者の悪意のもとに並べて置かれたのか、それは判りませんが、結果的には詐欺行為と一緒ですね。

そういう場合はきちんと両方の品名と価格を併記すべきです。
スーパーなどではたまに商品の数量が整わなかったのか、違うメーカーの同一商品が並べられているときもありますが、そういうときはほとんど同一価格になっています。
違う場合ははっきりと判るようにPOPで併記されています。
逆にこういった場合、スーパーなどではレジでトラブルになり、お客の方から突っ込まれ怒られることが多いからです。

この蔦屋書店のような定番商品販売が主体の店では、そういったトラブル経験がない分、そんな詐欺的手法も現れてくるわけですね。
確信犯か、たまたま気がつかなかったのか判りませんが、いずれにしてもこれは消費者をだますことになります。
気をつけたいものです。
あなたのお店では、まさかこんな一時代前の売り方なんかしてませんよね。


それでは今日はこれで。


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いざというときにも慌てないで対応できる運営を

2011-08-26 09:32:05 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


すっきりしない天候が続いています。
昨日も曇っていて、蒸し暑く、時たまぱらぱらと雨も。
今日も蒸し暑くなるようですが、なんだか風邪気味です。
いやになってきますね。
あなたはいかがですか。

季節の変わり目で、身体の調子が悪くなる時節です。
身体には気をつけたいものですね、お互い。


さて、昨日は週1回の太田市での店舗支援の日で、出かけました。

電話で、ある店ーー手作りお弁当の店に電話で様子をうかがいました。

そこは自動車会社の工場の傍にあるので、お客様の大半が工場の従業員です。
自動車工場と言えば、この夏の節電対策でウイークデーに休んで、土・日曜に稼働するという変則シフトをどの工場でもとっていますが、それに合わせて、普段なら休んでいた土・日曜日も営業するようにしたそうです。それはもちろん、お客様のニーズに合わせたことで当然のことですね。

しかし、工場が休みのウイークデー=水曜日とか木曜日も、やはり他のお客様もいることで、営業しているそうです。
ということで、店は休みなしということに。従業員の皆さんはシフトをくんで交代で休んでいるそうですが、店主の方は休みなしで、相当疲れてきているそうです。

その分売り上げが上がるということもなく、売り上げは昨年並みだそうです。
厳しいですね。


こういった話は、この夏どこでも聞くことだと思います。

それに対して臨機応変に対応しているのはさすがですが、内実はたいへんです。
この店ではありませんが、この春の計画停電が実施されたときなどは、聞いた各お店では、特に飲食関係では、お話しにならないほどの落ち込みだったそうです。
停電中だけ休むというように、簡単にはもちろんいかないわけですから、ほとんど休業に近い状況ですね。
それに電気が2時間近くこないのですから、冷蔵庫、冷凍庫内の管理がもうたいへんだったそうです。

この夏はなんとかその計画停電もなく、乗り切れそうですが、このような変則的なことがいつまで続くのか、逆にこういったことが常態化し、この状態が常態となった場合に、また例年のようなシフトに戻るというようなことになった場合、これはこれでまたたいへんです。

シフトはすぐに戻せるでしょうが、人間の身体の方はそうはいきません。せっかく変則シフトに慣れたところに、またシフトチェンジで身体を慣らしていかなくてはいけない。

しかしそれに負けて入られません。
骨太でなおかつフレキシブルな運営を維持していくには、いったいどうしたらいいでしょうか。

いついかなるときにまた変則シフトを強いられることになるかもしれませんので、これは今から取り組んでいたい一種の危機管理ですね。
いざというときにも慌てないで対応できる運営方法を、今から考え、すぐにでも確立するようにしておきましょう。

それでは今日はこれで。


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国内にもっと目を向けよう

2011-08-25 08:33:40 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


今朝早く激しい雨音で目を覚ましました。
その後は涼しい風が開け放した窓のカーテンを大きく揺らし、より涼しさを感じさせてくれました。
でも今朝の天気予報を見ると、前橋あたりではまた30℃以上の蒸し暑い1日という予報。
今日は1日太田市へ出かけますが、暑くなるのでしょうか。


さて、2週間ほど前でしたが、いろいろなオタクものコレクターとして有名な、経済評論家の森永卓郎さんが書いたコラムが朝日新聞に載っていました。

そのコラムの中で新鮮だったのが、節約生活、エコ生活が経済不安を招いている一因なのだ(ちょっと言葉は違っていましたが、わたしはそのように感じました)という主張です。

すごく共感できて、この人のことを結構好きになってしまいました。

世の中でオタクと言われている人たちは、自分の興味のある物については、惜しげもなく大金をつぎ込んで購入しようとします。
コレクションに興味のない人はその行為をばかばかしいと見ますが、その購買行動こそ経済を活性化させているわけですね。

節約生活というキーワードがもてはやされて、みんながあまりものを買わなくなったから、という理由も経済不況のちょっとした原因ということもあるんじゃないでしょうか。

経済を活性化させる一番簡単なことは、みんながお金を使うということです。
ですから政府だって、企業だって、みんなが喜んでお金を使うように緩和できる規制は積極的に緩和し、企業も企業で、みんなが積極的に買うような商品を提供するべきです。

政府は災害が起こったために、それに対してお金を出すことばかりを審議していますが、まあそれも喫緊の問題として必要ですが、それとは別に、災害に遭わなかった人たちに対しても、もっと気楽に、楽しくお金を使えるような施策を今こそ練り、立法化するべきではないでしょうか。
次の首相がどうのこうのと言っているのは、永田町とマスコミだけなんですから。

私たち庶民は、そんなこと関係ないんです。誰が首相になろうと、我々が気分よく楽しく暮らせばいいことだけなんですから。
気分よく楽しく暮らせるようになれば、きっと経済ももっと活発になっていると思いますけどね。


この大震災後しばらくは、みんなが旅行を取りやめたり、各地でイベントを取りやめたりと、いろいろなことで自粛ムードが暗く日本中を覆いました。
それに対して、今こそ自粛ではなく、活発にイベントや企業活動をすることで、日本の経済を活性化させることが、ひいてはそれが被災者を救うことにもなるという論議が誰言うともなく出てきて、そうだその通りだと賛成する人が増え、自粛ムードが消えました。

わたしもその通りだなと思いました。
義援金を送ることが、ボランティアに出かけることだけが、被災地や被災者に対してできる貢献ではなく、ほかにも貢献できることがあると、判りました。

被災地に旅行に出かけ、そこでお金を使うということも、できる貢献のひとつです。
被災地から送られてくる商品を購入することも、貢献のひとつです。
それらの貢献はすべて地域の産業、経済を活性化させるということですね。
義援金という直接的な貢献をしなくても、そういった自分にできる貢献をすればいいと思います。

わたしは、被災地の企業が津波で打撃を受けた工場を建て直したいので、その資金を提供してくださいというあるファンドの呼びかけがあったので、それに応募しました。提供する資金の半分が義援金にもなるし、工場が稼働するようになれば、その工場でできた商品を送ってくれるということで、その楽しみもあって応募しました。
このような貢献もひとつの選択肢としてあるのではないでしょうか。

いかがでしょうか。
これも経済を活性化させるひとつの手ではないでしょうか。

とにかく今は経済を活性化させないことには、超円高にも勝てないし、不況にも勝てません

円高といったって、目をもっと国内に向けてみれば、円は円です。円高は関係なくなります。(輸出業の皆さん、すみません)
目をもっと国内に向け、国内の経済を活性化させることにもっと力を今こそ注ぎましょうよ。

中国にばかり工場を建てないで、東北にももっと建てましょうよ。そうすることで雇用も発生し、東北の経済も活性化するんですから。東北なら円高も、円安も関係ないですよね。

中国や東南アジアに工場を建てるのは、向こうの労働賃金が安いということですが、労働賃金が安いということは、それだけ搾取しているのだ、ということにもなりませんか。フェアトレードじゃないですよね。


話はちょっと変わりますが、鎌倉シャツという製造小売業があります。ごぞんじですか?
東京や神奈川に支店網を持つシャツ専門店で、品質のいいシャツを低価格で提供していて、人気があります。

その店ではバーゲンという値下げはいっさい行いません。
売れてしまうからです。
そのシャツを作っている工場は、すべて国内にあります。東北地方にもあるようです。
作る方、発注する方、双方のコンセンサスが一致すれば、国内でいいものを低価格で作れるということを、その企業が証明してくれています。

国内で飽和状態なら外国に出かけていくのもいいでしょうが、飽和ではなく、やむなく閉鎖しているところが多いという現状です。
国内の工場に発注しないからです。

労働賃金が高いから、外国で安くできるところに発注するのだという論理ですが、それは半分は発注する側、される側双方が悪いのではないかなと思います。
発注する側と発注される側が作りたい製品を真剣にとことん研究することで、ある到達点が見つかります。

そういったことを省いて、安易にただ安いところに向かうというのも、考えものではないでしょうか。
産業を育てるのも、発注する側の義務ではないでしょうか。
自分たちが国内産業を育てるのだという意識で、もう一度国内の工場に目を向けてほしいものです。
そう思います。

大まかな、経済学者から見れば幼稚な経済論ともいえないような拙い内容で、全然まとまってもいませんが、少しは的を射ているところもあると、自分では思っています。


それでは今日はこれで。


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ある学習塾の変身<第1部>(その2)

2011-08-24 10:26:03 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある学習塾の変身<第1部>(その2)」


「今お聞きしたところでは、なんだか他の塾とは差別化して個別学習というシステムをとっているのに、生徒集めは他の塾とまったく同じようなアプローチをしていませんか」
「考えてみれば、そうですね」

「他の塾が出しているのに、自分たちの塾が出していないと、不安なんでしょう。こわいんですね、他と同じことをしていないと。同じことをしていれば、それだけで、ちょっと安心なところもありますからね」
「その通りですね」

「これはスーパーなんかの流通業なんかでも同じことが言えます。他店、特に競合店がチラシをバンバン出せば、こちらも負けじとバンバン出す。さらに同じような商品を同じ価格で出すんですよね。相手がたとえば大根1本77円と出せば、こちらも77円で出すとか。私はそこんところがいつも不思議に思うんです。対抗して出すなら出すで、もっと下をくぐって出せばいいのにと思うんですけど、対抗のチラシだから、相手が出してきたからこちらも、その場その場でしょうがなくチラシを出すために、相手と競争しながら、真似てることになっていることが分らないようなんですよね」

「競合店に引きずられているってこと、ですか」
「そうです。そういうところに限って、上の人たちの口からよく出てくるのが、差別化、差別化って言葉ですね」

「よく聞きますね」
「差別化、差別化って言ってるうちに、何となくその差別化したい相手に似てくるんですね。不思議なもんです」
「対抗意識がそうさせるんですね」
「そうなんです。相手なんか意識しないで、自分たちは自分たちの道を着実に歩くことが一番大事なことなんですけど、それを忘れがちですね。相手から離れよう、離れようと意識すればするほど、近づいていく。面白いですね」

「面白がらないでくださいよ、やってる方は真剣なんですから」
「いや、失礼、でもホントに面白いですよ。ちょっと見方を変えさえすればいいのにって。傍目八目で、離れてみれば一目瞭然なのにね」

「う~ん、それ本田さんがこの間メルマガに書いていた、競争しながら真似をしているってことですね」
「ええ、そうです」
「嫌っている人に、なんだか少しずつ似てくることって、ありますからね」

「遠藤さんも、私から見れば、なんだかそんなようなことになっているように見受けられるんです。まずはそういったことからの脱却を図ることから始めませんか」


こうして、日進塾の立て直しが始まった。


                                        つづく

<3>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
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起きる前の危機管理

2011-08-24 09:59:53 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


「寝耳に水」の「水」とは洪水のことだそうです。
または「青天の霹靂」。
霹靂とは雷のことです。晴れているのに、突然雷が落ちてくる、ということですね。

どちらにしても、まさにテレビ関係者にとっては「寝耳に水」、「青天の霹靂」の大騒ぎだった昨夜から今朝にかけての、島田紳介さんの引退騒ぎ。
今朝の芸能ニュースはどこをかけてもそのニュースばかり。

しかしこういう突然の出来事というのは、どの企業にも起こりうることです。
そのための日々の危機管理が大切なんですね。
といってもなかなかそこまで対策を万全に立てて運営していくというのも大変なことではあります。

あなたの会社ではどのような危機管理をしていますか。
いくら危機管理をしていても、半年ほど前の東日本大震災のような200年に一度の災害に見舞われたら、ちょっとやそっとの危機管理では追いつけないほどのダメージを受けてしまいます。

しかし考えてみれば、それは200年に一度ぐらいです。そこまで見通しながら危機管理をする必要はありませんし、できませんが、社員のちょっとした不祥事で取引先とトラブルを起こしてもすぐにフォローできる体制にはしておきたいものです。

わたしなどは、会社に勤めていたときには印刷物を扱っていましたので、日常茶飯事とまではいきませんが(そんなにたくさんあったら企業なんてつぶれてしまいますからね)、たまにミスプリントをするときがあります。
当方の版下ミスであったり、印刷会社の印刷ミスであったり。

当方のミスは印刷する前に気がつけば未然に防ぐことができます。
印刷会社のミスにしても物理的なものは少なく、ほとんど連絡、受け渡し時の指示と確認不足(原因のほとんどは、こんなことは今までたくさんやってきていることだから、言わなくても大丈夫だろうというようことです)が、ほとんどです。

そして、ミスを発見するのはたいてい印刷物が上がってきてからのことです。
印刷するまでは自分のこととしてその制作物を見ますので、客観的に見ることができなくて、印刷が終わるとひとつの仕事が終わったとほっとして、仕上がった印刷物を割合客観的に見ることができるんですね。

そうすると不思議と、今まで何度も目を通して大丈夫だと確信があったところにさえ、ミスが発見されることがあるんです。

主観で見るとか、当事者として見ている間はどうしても気がつかないところが、ちょっと距離と時間をずらしてみると、違った目で見ることができてしまうのと、心理的に終わったというほっとした頭ーーいわゆるクールダウンですか、冷静に見ると、今まで見えていなかったものが見えるという不思議さがあります。

従って、何でもない、注意さえしていれば防げるミスは、第三者に一度眺めてもらえば、発見できる率も大きく、そのように社内のシステムをしたこともありました。

危機管理と言えば大げさですが、要はそうしたことですね。

企業にとってはさらに大きなリスク=企業閉鎖、倒産といった危機に対処するための危機管理などはまだ中小企業の多くは行われていないと思います。
最近では焼肉店でのユッケ事件が、まだ直近のこととして皆さんの記憶にとどまっているとは思いますが、ああいったことですね、中小企業の危機管理は。

考えてみれば、起こってしまってからの危機管理も大切ですが、その前の基本的な、やらなければならないことを、きちんとやっていれば、防げるということでもあります。

従って、起きてしまった後の危機管理よりも、起こる前に未然に防げる危機管理の方がもっと大切ですし、その方が徹底もできますし、お金かかりません。

起きる前の危機管理を徹底したいものです。

それでは今日はこれで。


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セブン&iのお惣菜は、うまかった

2011-08-23 10:22:06 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

いつの間にか、このブログを解説して200日が過ぎていました。
今日で204日目。と言うことは毎日書いてきたので、204回目のブログです。
自分でも感心するぐらい、よく続いてきたなあ。

これからも毎日書き続けるつもりです。よろしく。


今朝は朝から細かい雨が降っています。
でも昨日ほどは涼しくはありません。
天気予報によると、今日は最高気温が29℃ぐらいまで上がるそうです。


少し前にあったCMのワンシーン。
お年寄り夫婦が食卓にコンビニのお惣菜を買って、それをおかずにしながら、しんみりとした笑顔ーー実に自然は笑顔でしたがーーでゆったりとご飯を食べているというシーンがありました。
バックにはチューリップの歌声が流れ、画面をめいっぱい明るくしないで、ちょうどいい照明の下で、二人がお箸を動かしている………。
セブンイレブンのCMでした。

最初わたしは下のように思いました。
「あざといなあ。このシーンの雰囲気がいい分、コンビニ惣菜にお年寄りが手を出すようになったら、嫌だな」

しかしわたしの思いとは対照的に心を動かされた人が、ほんの身近にいました。
もちろんわたしの家内です。

ある日イトーヨーカドーに行ったとき、たまたまその中の筑前煮の賞味期限が迫っていたので、安くなっていたものに手を伸ばして、今日のおかずはこれにしようと、かごの中に入れてしまいました。
「あのコマーシャル見ていて、一度食べてみたいなあと思っていたの」と後になって言うのです。

毎日おかずをつくる主婦はたいへんなので、たまには手を抜きたいということです。

まあ話の種にいいと思って、食べました。
それがまあおいしいこと。しかし、感動したのはそのおいしさではありません。

食材それぞれが、それぞれちょうどいい固さを保っているのです。
有名料亭のプロが煮たような絶妙な固さ。
歯ざわりが、それはもう快感なんです。

よくテレビの新米リポーターが言うような「柔らかいですねえ」という馬鹿の一つ覚えのような歯ざわりではなく、材料が持っているしっかりした固さがあるのです。どう表現したらいいのでしょうか。

その煮方のあまりにもうまいことに、わたしは参ってしまい、いっぺんにファンになってしまいました。
その後は、サラダやカレーなども食べましたが、すべて絶妙な調理方法で、とにかくうまいんです。
ポテトサラダなどは、有名スーパーのお惣菜コーナーにある手作り品を遥かにしのぐ味と、歯ざわりです。
味とともに歯ざわりを重視しているなあ、と感じさせる味わいです。

お弁当屋さんの弁当についてくる人参などは、食べる気にもならない柔らかさで、いかにも冷凍品という感じですが、上記には人参なら人参が持っている、あのちょっとした歯にあたる固さもきちんと持っているんですね。
食材を、その食材が持つ特有の味わいを、それぞれ大切にしている感じです。


さて、スーパーのお惣菜はほとんど、中の調理場で主婦の方がつくっているようですが、どうして上と同じような味わいにできないのでしょうか。
ポテトサラダなんかはどの店でもマヨネーズが多く、売り場に並べれてしばらくするとベチャという感じになっています。

その他の惣菜にしても、塩加減が強いものが相対的に多くーー保存の関係があるからでしょうかーー、あまり手を伸ばすこともありません。

お弁当もしかり。
お弁当さえきちんとつくり、塩加減もちょうどいいおいしいものをつくれば、スーパーだって、まだまだお客様がやってくると思うんですが。
何も価格だけが競争の因子ではないと思うんですが。

お惣菜の味わいで十分勝負できるようにする方が、粗利的にも貢献するはずです。
もっと味わいを重視したお惣菜づくりに、精を出してほしいなあと思います。

もう一度言いましょう。
セブン&iのお惣菜シリーズは、うまいんです。
あ~あ、宣伝しちゃった。


それでは今日はこれで。


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コピーライターになりたいか<22>

2011-08-22 11:05:39 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第22回目です。

22.何が一番大事か(前回の続きになります)

 
前回の後、読者のT・Y様(ご本名でいただきましたが、差し障りが生じるといけないと思いますので、頭文字にさせていただきました)からいただいたメールのお答えしたいと思います。
■メールの内容
<ここから>
>今回のなかで
>クライアントは、いってみれば自分達の商品に酔っています
>…本当にそうだと思いました(笑)
>メーカーさんは、商品が売れないのは広告代理店のせいとか
>時代のせいとかなんですよね。悲しい事だと思いますが、そう信
>じている方って多そうです。
>その酔いを、上手に覚まさせてあげなくてはいけません
>「上手に・・・」
>ん~~~、難しそう。。。(笑)
>今度は、「上手に」のテクニックをちょびっとお教え頂けると
>メルマガ発行に期待が膨らみワクワクしますっ!!!
>なぁーんて我がままでしょうか。。。
>なんとなくこんな読者もいたりして。って思って頂けるだけで嬉しいです。
>突然のメールでも目を通して頂いてありがとうございました。
>これからも拝読させて頂きます!
>失礼しました!
<ここまで>

ここからは、上記についてのお答えにはなっていないと思いますが、日頃ちょっと思っていることを、まとまらないとは思いますが、書いてみたいと思います。
よろしくお願いいたします。

ここからです。
人それぞれにいろいろな考え方があり、それぞれがそのクライアントの性格に合わせていかなくてはならないのが辛いところです。
あるクライアントは商品をほめてほめてほめ倒してから、僕もぜひ欲しいけれど、そのためにはこんな表現の方がいいんじゃないですか、とさり気なく、違う方向に持っていく。

メーカーのトップは、その売り出す商品なりサービスの特性ならいくらでも挙げることができるけれど、じゃあ、その商品なりサービスが、コンシューマーの生活にどのように関わり、どのような利便性があるのかという点になると、なかなか気のきいた答えは得られないということがよくあります。

どんなにそれが立派な商品であり、サービスであっても、誰もが賞賛したとしても、実際暮らしに役立たなくては、商品なり、サービスなりの価値はゼロだということをあまり判っていない人がまだまだ多いというのが現状です。
生活から商品を発想するという感覚でなく、技術屋の視点から、変な、役に立たない商品を作ってしまうということがあるんです。

そんな一見役に立たなさそうな商品こそ、こんな使い方をという提案もなく、また一見場違いとも思えるところにディスプレイすると、コンシューマーの方からその商品に一番見合った使い方を教えてくれることも多々あります。その提案をするのも、コピーライターや企画マンの力の見せどころと言えますが。

そのような冒険は、弱小メーカー(日本の企業の約90%がそうではないでしょうか)にはできません。そんなとき、コピーライターなどに一度相談してもらいたいのですが、だいたいが社内に図って、さあ誰かいいアイデアを出せ、と迫るというのがだいたいのパターンではないでしょうか。

それはなぜか。
社外に出すと、金がかかるというのが一番の本音です。さらに、この新しい商品の秘密がばれるからという小さな心臓。新聞や雑誌、テレビなどでたまに紹介される、社内の思い掛けない人からいいアイデアが出て、そのアイデアで売り出したらヒットしたという話を間に受けて、社内に図るんです。

そんなの、実際にはなかなかありません。
なかなかない、稀なことだから、紹介されているだけなんです。マスコミに紹介されることは、ユニークだから紹介されるんだ、ということを判っていないんですね。それが自分の会社内にも当てはめることができると、ちょっと淋しい錯覚をしてしまうんです。そんなことが日常茶飯事にある、なんてことになれば、わざわざ誰が紹介なんてするものですか。

そんな、ちょっと考えれば判るようなことでも、特に技術屋さんは考えられないのですね。よくできた商品(製品)に酔ってしまっていますから、冷静に考えられなくなってしまうんです。
これだけいいんだから、絶対に売れるはず、なんてね。
 
商品は、ほとんどの商品は、ある程度メディアの利用の仕方、アイデアの持って行き方で命が決まってしまうものなんです。
確かに、思いがけない売れ方をしてしまうという商品も実際にあります。たとえば、以前にも書いたことがあるかも知れませんが、それはある介護用の商品のことです。

その商品は、寝たきりの方の髪を洗うために開発された、水を使わないシャンプーです。その商品が、阪神大震災で被災された方たちに、大いに売れたということです。いくら被災されたといっても、何日も髪を洗わないでいられません。特に女性はそうです。しかしお湯はもちろん、水さえそんなことには使えない状況のなかで、俄然そのシャンプーは力を発揮したのです。

またこれは有名な話でみなさんもよくご存じだと思いますが、現在では世界中どこへいっても売っていると言われている日清のカップヌードルも、初めは全然売れなかったそうです。日曜日の繁華街、歩行者天国などで無料の試食会をしても、どんなに販促をかけても売れない。販売店でも売る気がない。

しかしあるときを境に、爆発的に売れだしたのです。
そのあるときとは。
それは、日本中の人がテレビに釘付けになった事件からでした。
それは、「あさま山荘」事件の実況中継です。
そこでは、警察官が寒い、雪の降る戸外でたき火にあたりながら、何か湯気の立つ温かそうな食べ物を食べているちょっとした光景が流されました。それがカップヌードルでした。
それは、どんなに広告で仕組んでもできないドキュメントでした。これがメディアの力です。

しかしこれは偶然の産物でしたが、広告はそんな偶然さえも演出できる力が、今では持っています。
その偶然のシーンを演出してあげるのも、コピーライターであり、企画マン、広告に携わる人間の役割ではないでしょうか。

残念ながら、僕が属しているのは、地方であり、さらに広告代理店といっても、クライアントのほとんどが流通業であり、サービス業です。企画提案といっても、SP(セールスプロモーション)が中心で、中心メディアのほとんどはチラシであり、あとはちょっとしたイベントであり、あまり商品そのものの販売促進企画という依頼がないのが、淋しいところです。

たまに来る商品の販促も、クライアントが開発し、ネーミングも、パッケージも、使用するメディアも、さらには下手をすると、コピーまで自分で決めていて、それのリーフレットのデザインを依頼されるというのがほとんどです。

そんなときに下手にコピーライターでございとばかりに得意がって口出しすると、かのクライアントは、だいたいが嫌がってしまいます。それがわたしの“クライアントは、自分の製品に酔っている”という表現になったのです。

企画から依頼するのに慣れていないということでしょうが、やはり、そこまでソフトに予算をかけられない、企画から依頼するととんでもない予算を見積られるという、クライアントの無知な恐怖もあります。

ですから仕方なくリーフレットの印刷だけを依頼する、ということになるのだとも思いますが。
ネーミングからメディア戦略までの一連の販促企画を依頼してくれたらいいのにと思う商品も幾らかありましたが、どうしても口出しできない雰囲気がそこにはありました。

そんなところが地方の中小企業を相手にしている代理店の悲哀でしょうか。しかし印刷だけを依頼されても、できるだけこれはこういった販売戦略がいいのではないでしょうかと、ちょっとした企画をつけて提出することはあります。

しかしたいていは「いいね。でも予算がねえ・・・」です。
そうして世にひっそりと送りだされた商品は、ほとんどがひっそりと世に出回って、静かに消えていきました。
さらには大手メーカーに同じようなものを出されて、どんどんシェアを広げられていくのを、横目で眺め、歯噛みしながら、消えていくのを経験したこともあります。

マーケティングなんか知らなくてもいいんですよ。
マーケティングを無視しても、いい商品は売れます。マーケティングはコンシューマーが決めるもので、マーケティングマンやマーケティング専門会社が決めるものではないんです。ただし、世に広めなければ、商品としての価値はありません。それがどんなに素晴らしい商品であっても。

コンシューマーに知られなければ、製品は商品にはなりません。製品として消えていくだけです。

わたしはいつも不思議に思うのは、そんなにいい製品なら、どうしてもっと販売促進に力を入れないのだろうということです。
中小企業のほとんどは、販売促進というものを無視します。無視しながら、製品を商品にしようと考えて、ほとんど失敗しています。その製品にパッケージが付き、リーフレットを作成するところまではいいんです。(リーフレットまでまだ自社の簡易印刷機で社長や社員が作成し、それで間に合わせようとしているところがありますが、それで本気で売ろうと思っているんでしょうかと、疑問に思うときもあります。

それは、コンピュータの功罪のうちの罪のひとつでしょうね。誰でも、ある程度までカンタンに作れてしまうので、デザインにあまり関心がなく、製品に自信のあるメーカーがそれでいいと思いこんでしまうのでしょうか。しかし、そのリーフレットをそのままコンシューマー向けにまで使ってしまうのですね。

いかにも素人が作りましたとでもいうような、安っぽいリーフレットで、果たしてコンシューマーはその商品を信用するでしょうか。コンシューマーはそれだけで、その商品をうさん臭く思ってしまうということが理解できないんです。商品に下手に自信があり、ちょっと、あともう少し予算をかければいいリーフレットが作れるというのに。
そのまま街の、近くの印刷屋さんに頼んでしまうのですね。

話はちょっと横にそれてしまいますが、わたしたちのライバルは、その街の印刷屋さんなんです。
印刷屋さんは、それをただ言われた通りに印刷するだけ。印刷会社と名乗っていますが、会社ではありませんね。印刷屋さんです。印刷会社は、ちゃんと企画部門を持っていてこそ、会社です。私たちの周りにはほとんど印刷会社がありません。ほとんどが印刷屋さんです。だから、安いんです。そりゃそうでしょう。ただ機械を動かすだけですから。僕たちはそんな印刷屋さんを向うに回して、同じ価格か、さらに安く仕事を受けなくてはならないんです。

ある一部のクライアントは、企画やデザインはいまだにサービスだと思っていますから。
最近、やっと制作というものには少しお金がかかるんだということが理解されてきましたが。
いいデザイン、売れるSP企画。
わたしたちはそれを加味しながら、印刷屋さんと戦わなくてはならないです。

閑話休題。
はっきり言いましょう。
とんでもない僥倖がない限り、中小メーカーが出す製品は、それがどんなに素晴らしいものであっても、売れません。ちゃんとした販売促進戦略がなくては。

そこまでクライアントに納得させるテクニックとは、という問いかけでした。はっきりいってわたしにはその答えはありません。
しかしひとつ言えることは、まずは、その製品をほめることが一番です。自分ではあまり必要ではないなと感じても、どんなところにニーズが転がっているかも判りません。

まずほめてから、受注したら、自分なりにそのニーズをいろいろなパターンで考えます。
それでクライアントに認められれば、今回はその企画分が赤字であっても、次回からは多分ある程度の予算は引きだせると思いますから。
まずは、クライアントの自尊心を壊さないようにしながら、いい企画をしてあげることでしょうか。最初は無償であっても。

■ここまでです。
ご批判はあると思いますが、それは謙虚に受けたいと思います。
よろしくおねがいいたします。

(上記は数年前の文章ですので、今と合わない現実もあると思いますが、基本的なことはまだ変わっていないと思います)

<23>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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魅力のないものは売れない。当たり前のこと

2011-08-22 10:00:37 | 売上アップ
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


涼しいですねえ。
すっかり秋です。
でも明日からまた暑い夏に戻りそうな天気予報です。

昨日は、夏休みセールの終わったショッピングセンターの様子を見ようと、ある大きなショッピングセンターに出かけました。

入ったのがちょうどお昼時で、レストラン街ではほとんどの店で空き待ちの行列が、少ないところでも2、3人ありました。
そこだけ見ると、おお消費力は落ちていないんだなあという感じを受けますが、それがファッション関係の店にいくと、お客様は思ったほどいません。
何よりも夏物のセール品の売れ残りがまだどの店でも相当数残っているんですね。

わたしのパンツのサイズは34インチ、センチでは85ですが、どのセールに行ってもいち早く売り切れるといういたって標準的なサイズで、バーゲンの終わり頃に見に行っても、なかなかこのサイズにはありつけません。
あっても気に入らない色であったり、スタイルであったりで、なかなか手に入れることができないのですが、昨日はまだそのサイズのパンツが残っていたり、春夏物のスーツやジャケットも、自分が着られるサイズのものが結構残っていました。

これはどういうことでしょうか。
やはり不景気を反映しているのでしょうか。
それとも、もうそれほど買わなくても、タンスにはいっぱいあるということでしょうか。
わたしはその両方だと思います。
わたしだって近年は、古くなって穿けなくなったり、着られなくなってきたものの替えでしか買わなくなってきていますから。

それだけ消費者は賢くなってきたというのでしょうか。
わたしはそうは思いません。
それよりも、商品そのものに魅力を感じるものが少なくなってきた、という理由の方が大きいと思っています。
タンスにストックがあっても、魅力のあるファッションを目の前に見せられると、やはり欲しくなります。
それが人間の性(さが)というものです。

商品がよくても、プレゼンテーション力がないのか、商品そのものの魅力が薄いのか、それは判りませんが、お客様に対して主張できる魅力が欠如している商品が多くなってきたのは確かなことだと言えます。
だから売れないのだとも言えるでしょう。

翻って、インターネットショッピングのサイトを見てみましょう。
いくら不景気だからといっても、魅力のある商品は驚くほどたくさん売れています。

結局は、魅力のある商品を店に並べる人の力も小さくなってきたとも言えるでしょう。
売れない、売れないと嘆く前に、果たして自分が選んでバイイングした商品に、お客様を魅了する何かがあるかどうか、検証してみる必要があります。
それからですね、売るための策を考えるのは。

魅力のない商品にいくら販促費をかけても、それは無駄というもの。
消費者はそんなことではだまされなくなってきています。

商品の魅力とはいったい何でしょうか。
それはまた別のお話。

それでは今日はこれで。


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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所

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E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)

効率化と顧客満足

2011-08-21 10:00:38 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も涼しいですね。
雨も静かに降っています。まるで秋の初めのような、そこはかとなくしみじみする朝です。


わたしは以前、自身のメルマガで、効率化はお客様に不便を強いるという弁で、一文を書いたことがあります。

その論旨は、店が効率化という名のもとにお客様にとっては便利な機能を廃止していくからというものでした。
たとえば、券売機があります。個人的にはあれが大嫌いです。
店の入り口に券売機がおいてあるだけでその店の格がひとつもふたつも落ちるとさえ考えています。

券売機というのは、人手を減らすという名目のもとに、店の者がしなければならない業務を、お客様に強いるということです。
注文はテーブルに座ってから、メニューを見ながらあれこれとその味に思いを馳せながら考える、という楽しみそのものを奪っていますね。

その店では、お客様は食事をする機械なんですね。人手を減らすということは、接客を省くという店の意思を表しています。
接客を省いて、食べさせるものだけ食べさせるという、ただ空腹を満たすという本能だけを満足させるものであって、食欲という奥深い本能を満たすことをさせてくれません。

ただお腹を満たすためだけで入る店の場合は、それでもいいと思います。
お客様の方もそのように割り切って入りますから。

しかし接客を大事にしたいように振る舞っている店にも、それーー券売機があるということは許せないんですね。
自分の方で接客を省くそぶりを見せながら、接客を大事にしています、というように振る舞う店もあるということなんです。
矛盾しています。

券売機でボタンを押し間違ったことはありませんか。
自分はそそっかしいのか、何度かあります。見づらい、というか判りづらい券売機もありますからね。
商品名を書いてある上のボタンを押せばいいのか、下のボタンを押せばいいのか判らないようなものーーーさすがにこういった迷惑きわまりない機械は最近なくなりましたが。

それでも押し間違いはあります。でも機械は一度押すという動作をしてしまうと、容赦撒くその食券を出してきます。
口でする注文だとしばらくは取り消すこともできますが、それもできません。

わたしは気が小さいものですから、間違ったとは店員には言えないで、その間違ったもので我慢してしまいます。
間違ったものが予想以上においしかったとしても、いい気分ではありません。

さて長々と券売機のある店の悪口を書いてしまいましたが、効率化という名のもとにいろいろなものを省くと、それが結局お客様への負担になるということを言いたかったわけです。


しかしそのわたしの論旨を打ち破るところが出てきました。
思い込み過ぎていたようですね。
やはり、効率化を促進しながらでも、一番にお客様の利便性を考えながらであれば、それも成り立つということを証明してくれるところがあります。

それが今朝TBS「がっちりマンデー」で取り上げられた「スーパーホテル」です。

チェックインで支払いを済ませ、チェックアウトでは超過料金が出ないようにしたシステム。
室内には電話がありません。携帯電話がここまで普及しているのですから、その必要性はゼロに近いですからね。
冷蔵庫の中も空っぽ。これだって廊下の自動販売機を利用すればいいことです。

様々な効率化を目指しながらも、顧客満足度が有名ホテルなどを抜いて第1位というビジネスホテルです。
お客様を大事にしながらの効率化も、考えればたくさん考えることができるという例を見せていただきました。

わたしのその例を参考にしながら、これからのコンサルに活かしたいなと思った次第です。



それでは今日はこれで。


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