私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

聡明な伊須気余理比売です。

2019-08-24 07:16:36 | 日記
 「伊須気余理比売」は、突如として現れたは大久米命を前にして、まず、最初に驚きます。
 それはジンムからの求婚の話ではありません。オオクメの目が余りにも大きかったからです。
 西川きよしバリの、それよりももっと大きな目だったのでしょうか????「目じゅう顔だらけ流の」目だったのしょう。それを目にした彼女は、まだ、うら若い乙女です。何事にもすぐに「くすっと!!」笑いをみせる若い女性の特性がこの歌に表されているのです。
 ここら辺りの文章の構成も古事記独特です。
 その「ヨリヒメ」が、先ず、声にしたのは求婚に対する可否ではありません。

 「おほほ・・・・・でも、あなたの目はどうしてそんなに大きいの。ほほほ・・・」

 ポッと顔を赤らめてはにかむかと思えば、さにあらずです。初対面の男性に対しても、臆面もなく堂々と思っていることが十分に云えるような聡明な女性であることを証明しています。
 その歌は

        阿米都都<アメツツ>
        知杼理麻斯登登<チドリマシトト
        那杼佐祁流斗米<ナドサケルトメ>
 
 です。

 この「阿米都都。知杼理麻斯登登」ですが、宣長先生も「甚<イト>解<サト>り難<ガタ>し」として、「アメ」「ツツ」「チドリ」「マシトト」は鳥ではないだろうかと??? これ等の鳥は、何れも、「目が円くて利なる物なる故に」と解説があります。
 次にある「那杼佐祁流斗米<ナドサケルトメ>」は「どうしてそんなに裂けて大きいの!!!あなたの目は??」と云うくらいの意味です。「斗米」とは「目」です。

 このヒメの言葉を聞いて、オホクメは、とっさに・・・・・

    それも、また、明日にでも