私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

大久米命のダジャレです。

2019-08-25 07:14:54 | 日記
 「あなたの目の何んて大きい事よ。」
と、ヨリヒメは歌います。すると、その答えが大久米命から返ってきます。

    “袁登売爾 多陀爾阿波牟登 和加佐祁流 斗米”

    <オトメニ タダニアハムト ワガサケル トメ>

 これを声に出して読んでみてください。内容は、兎も角として、大久米命は、それを冗談半分に、しかも、その中に真剣さが半分以上も加わったような顔で、笑いをひた隠しながら言った乙女に対しての答えなのです。
 なかなか真に迫る様には言い表し難たい歌ですよね!!!

 その時の大久米命の顔を想像してみてください。大きな目を、更に、大きくして・・・
 いかなる名優が演じてもその芯に迫る演技ができましょうや????団十郎ならと何時も思うのですが、どうでしょうか。

 それから二人の間で如何なる会話が交わされたかは、古事記には何も書いておりません。
ここら辺りの経緯に付いて、もっと詳しく書紀にはと思い開いてみましたが、ただ単に

 「天皇が正妃を立てようと思われた時、ある人が“媛蹈鞴五十鈴媛命<ヒメタタライスズヒメノミコト>”を薦めたのでその人と結婚した」

 とのみ簡単に紹介しているだけです。古事記のほうがより抒情詩的に書いております。