私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

ヨリヒメの家は・・・

2019-08-28 07:07:09 | 日記
 ジンムと伊須気余理比売の婚約が成立します。それも仲人が二人の真ん中に立ってです。太古の結婚の形式は多くは

            「妻問婚<ツマトヒコン>」

です。夫が妻の家に通う結婚形式です。あのオホクニが越の国にいた“沼河比売<ムナカハヒメ>の家まで訪ねてその家の前で歌を歌って求婚しますが、それが「ヨバイ」形式の結婚です。この場合は仲人なんていません。直談判で結婚が決まる方式です。
 ととと・・・又、とんでもない方に話が進んんでいますが。元に戻します。
 
 ジンムはヨリヒメの家がある

            “狭井河之上<サイガハノベ>”

 に行幸して

       “伊須気余理比売之許。一宿御寝坐也”

 「ヒメが結婚を承諾したので、狭井河の辺にあるヒメの家に出かけて、一夜一緒に寝られたのです。」
 「妻問婚」そのものです。その時代の色々な風習が色強く書かれた場面です。と云う事は、「民俗学」の大変豊かな参考書でもあるのです。