「メズミ」と「オホクニ」とは、まあ、「そんな言葉ばがあるのかいな。」と思われるかもしれませんが、この言葉を、時には、使ってみたくなり書いているのですが、『すこぶる』関係があるのですよ。
さて、大野の、しかも枯草のいっぱい生い茂った草原にです。その叢に「鳴鏑」を探しに入ったオホクニです。そこに周りから火を付け自分の息子を焼き殺そうとするのです。・・・・・そんなことがあってたまるものですか。どう思われますか???これは、もしかして、オホクニの未来の運勢を占って行った父親であるスサノヲの厳しい試練の試行のための愛の鞭だったのかもしれませんが???
さて、気が付いてみれば オホクニノ周りは、「四面楚歌」どころの話ではありません。「四面火の海」です。そのままでは焼け死ぬこと間違いいありません。それを古事記の文章にすると
“以火廻焼其野。於是不知所出之間”
<ヒモテ ソノヌヲ ヤキメグラシ ココニ イデムトコロヲ シラザルアイダ>と、読みます。
周りからものすごい勢いの火がオホクニめがけて押し寄せて来るのです。どうです、この文章は。他の日本言葉では、決して、表わせられないような、真に迫った迫力が、この14文字から感じられますが。