私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

ネズミとオホクニ

2017-08-27 07:27:58 | 日記

「メズミ」と「オホクニ」とは、まあ、「そんな言葉ばがあるのかいな。」と思われるかもしれませんが、この言葉を、時には、使ってみたくなり書いているのですが、『すこぶる』関係があるのですよ。

 さて、大野の、しかも枯草のいっぱい生い茂った草原にです。その叢に「鳴鏑」を探しに入ったオホクニです。そこに周りから火を付け自分の息子を焼き殺そうとするのです。・・・・・そんなことがあってたまるものですか。どう思われますか???これは、もしかして、オホクニの未来の運勢を占って行った父親であるスサノヲの厳しい試練の試行のための愛の鞭だったのかもしれませんが???
 さて、気が付いてみれば オホクニノ周りは、「四面楚歌」どころの話ではありません。「四面火の海」です。そのままでは焼け死ぬこと間違いいありません。それを古事記の文章にすると

               “以火廻焼其野。於是不知所出之間”

 <ヒモテ ソノヌヲ ヤキメグラシ ココニ イデムトコロヲ シラザルアイダ>と、読みます。
 周りからものすごい勢いの火がオホクニめがけて押し寄せて来るのです。どうです、この文章は。他の日本言葉では、決して、表わせられないような、真に迫った迫力が、この14文字から感じられますが。
  


矢が飛んで行った先は??

2017-08-26 07:35:53 | 日記

 「鳴鏑ナリカブラ>」を

                            “射大野之中<オホヌノ ナカニ イイレテ>”

 です。
 雷のような大きな音を立てながらが広い原っぱの中に矢が飛んで行きます。北朝鮮のミサイルのような、ガム島周辺30kmだなんて、明確な着弾目標は有りません。何処へ飛んだやら、ただ、向かった先だけはオホクニの目で確認できました。

     「今、飛んで行った矢は大変貴重な物だ。あそこら辺りへ行けばあるだろう。捜して来てくれたまえ」

 と、命令するようにスサノは頼みます。舅ですから、「果たしてどこへ飛んだやら・・・・」と、大層、不安ではあったのですが、命令には従わざるをえません。もう秋も終わりごろだったのでしょうか、一面の大野の草は枯れております。優に背丈ほど伸びたそんな叢の中へと足を踏み入れます。周りは何も見えません。草がオホクニを覆います。

 さて、しばらくすると、スサノヲの作戦が発揮されます。その時に、その大野の周りに配置していたのでしょうか、部下たちは、一斉に、其の叢に火をつけます。オホクニは、かってスサノヲが大蛇から取り出した「草薙の剣」等持っていようもありません。野火はオホクニを取り囲むように、どんどんと迫ってきます。そのままオホクニハ、再び、焼け殺されてしまうのでしょうか????????

               彼の運命は如何に・・・・・・・・・・・


鳴鏑<ナリカブラ>を射る

2017-08-25 09:34:03 | 日記

 今度も、これで3番目になるのですが、スサノヲは、此の娘を寝取った出雲から来た憎きオホクニを、どうにかして、出来ることならこの根の国から追い出してしまおうと試みます。それがこの“鳴鏑ナリカブラ>”の作戦です。あのかぐや姫が言寄る数多の貴族たちに、決して、できもしないような無理な難題を押し付けて、貴族たちからのその要求を跳ねのけたのに似ております。これでもか、これでもかと色々なオホクニの命をも落としかねないような危険な目に遭わすのです。でも、決して、それは、即、死に至らせるような火の玉のような攻撃ではありません。何んらかの方法を取れば回避することができるような危険ばかりです。

 さて、この鳴鏑ですが、「神鳴り」のような人を驚かすために大きな音を出して飛んで行く矢です。「カミナリノヤ」が変化して「カブラナ」となったのだという説もありますがどうでしょうか、神代からそのような弓矢があったのでしょう、あの蒙古襲来のときに蒙古人が使った、所謂、「鉄砲」なる物があったのでしょうかね???まあ、そんな弓矢を持って

 「どうだ、一緒に野原に出て、此処に珍しい弓矢がある、これで持って狩りでもしようではないか}

と、ある朝、スサノヲはオホクニを誘います。

 ご参考までに、蒙古軍が使用した鉄砲の図を・・・・・

                     

                  


”来日夜者”

2017-08-23 10:51:55 | 日記

 “来日<クルヒ>”です、蛇室に寝た翌日を、このように書いております。次の日の夜は、もう、スサノヲも許して、二人のために立派な御殿を用意したのかと思いきや、今度は、

                       “呉公與蜂室”

 呉公<ムカデ>と蜂のいる部屋を用意して、そこに、オホクニを寝させます。余程、この出雲から来た“甚麗神”に”須勢理毘売<スセリヒメ>を盗られたのを憎んでいたのでしょうか???
 ムカデとハチのいる部屋です。ハチはスズメバチでしょうか、どれも人の毛嫌いする昆虫ばかりです。そのような部屋に眠らなくてはならないのです。しかし、その妻がオホクニニは付いております。今度も又、昨夜の蛇の時に使ったような

                       ”呉公蜂之比礼<ムカデハチノ ヒレ>”

  を与えます。その結果

                       ”平出之<ヤスクテ イデタマヒキ>

 オホクニがその妻から与えられたムカデハチノヒレを、当然、今度も三度振ったのでしょうか。その翌朝になると、何もなかったように平然とその室から元気に起きて来ます。

 どうでしょうか??どうして、あのような危険極まりのない、普通なら死んでしまってもおかしくない様な室がら”平出之”、生きて出て来られたのかスサノヲはその原因を考えなかったのでしょうか???これも古事記の不思議な所ですが、娘がそのような不思議な“比礼”を持つ事を父親のスサノヲは知らなかったのだと思われます???では、この“比礼“はいったいどこから???そんなことは一切古事記にも書いてありませんが。 
 
 でも、まだまだ、「スサノヲ」のオホクニに対する執拗で陰湿な『いじめ』が終わりません。それをまだまだ・・・・ご期待を!!!!!!!                          


さて、お待たせしました「夫」の読み方は

2017-08-22 07:20:04 | 日記

 多分、「ご存じは無いのでは」と、誠に、失礼なことを考えたのですが、豈図らんや、御存じの方もいたようでした???日本の太古には

              “夫”

 のことを、

                        ”<ヒコジ>"

 と呼んでいたのです。

 オホクニの妻「須勢理毘売<スセリヒメ>」は夫<ヒコジ>に「蛇比礼」を渡して、是も又大変に読みずらいのですが、一応、古事記に有る文章を書いてみますので、興味あるお方は、お読みください。

    “其蛇将咋<ソノヘミ クハムトセバ>。以此比礼三挙打撥<コノヒレヲ ミタビ ハライタマヘト ノリタマウ>”

 「蛇屋の蛇がオホクニに噛みつこうとすると、この比礼を三度振りなさい」と、その<ヒコジ>に渡します。その通りにすると、何匹いたのかは分からないのですが、蛇たちは悉く、何処かへ立ち去ったかどうかは説明がないのですが、兎に角、平穏に寝ることができたのです。それを

                    “蛇自静故<ヘミ オノズカラ  シズマリシユエニ>平寝出之<ヤスク ネテイデタマヒキ>”

 と。此の時妻も一緒に寝たのかどうかも分かりませんが、夫婦ですので、言わずもがなのことだと思いますが????これで、もうようやく、オホクニも安泰になったかと思いきや???そうは問屋が卸さないのです。そこらたりが言い伝えの面白さです。昨日の

                             “優羅姫“

 伝説もそうですが。