私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

殺神??計画

2017-08-07 08:08:31 | 日記

 殺人計画ではありません。神様を殺すのですから「殺神」になるのです。八十神<ヤソガミ>は、再び、弟のオホクニを殺す計画を立てます。その方法が、また、神様らしい誠に幼稚と云えば叱られそうですがそんなことってあるのかしらと思えるような方法を考えつきます。

                      “切伏大樹<オホギヲ キリフセ>”

 大木を切り倒します。そして、その木に大きな矢を打ち込んで割れ目を作り、その中に無理やりにオホクニを入れ、割れ目を作った“氷目矢<ヒメヤ>を引き抜きます。するとどうでしょう、中に入ったオホクニは

                      “拷殺<ウチコロシキ>”

 オホクニは木に挟まれて殺されます。この「氷目矢「に付いて宣長は

                     “羽目矢<ハメヤ>”

 の誤りで、何かに嵌めこんで割れ目を作るために使う道具ではなかったかと説明がありますが、私は<ヒメ>がひび割れを作るための道具<ヒビヤ>ではないかと思っておりますが????これは木を縦に真っ二に切り裂いてそれを転がしておいて、その割れ目にオホクニを入らせらのだと思います。 


再生した大穴牟遅神は

2017-08-06 06:48:34 | 日記

 その津時の神様の持つ、近代の最新の科学をも超越した技術によって、お題穴牟遅神は再生されます。それは母の持つ超エネルギーであったのかもしれませんが??兎に角にもアホクニは再生されます。それを

                       “成麗壮夫而出遊行<ウルワシキ オトコニナリテ イデアルキユク>”

 です。颯爽と、再び、何事も無かったかの如くに八十神達を追いかけて歩き行くのです。しかも、その姿は以前のオホクニではなく、凛々しい人が見上げるほどのたくましい男性神に変身してです。それが“麗”であり”壮”です。そうすると、八十の兄弟神も「あっと驚く・・・」になったことには間違いありません。そのような威風堂々とした姿形になった弟神に、もうこれ以上、自分たちの召使神として使う事が出来なくなってしまったのです。うかうかしていると、それまでの数々の酷使に対して反発があり自分たちの立場と逆転してしまうかもしれません、ここでも、兄たちは「邪魔者は殺せ}の話し合いになります。 

            


オホクニの再生は

2017-08-05 07:22:46 | 日記

 まあ、こんな事はどうでもと思うのですが、「オホクニ」を再生させた方法を、古事記では、どのように書かれているのか、ちょっと覗いてみましたので書いてみます。

                     “キサ貝比売岐佐宜集而。蛤貝比売持水而。塗母乳汁者”

たった22字の短い説明です。

                    <キサガヒヒメ キサゲ コガシテ ウムギヒメ  ミズヲモチテ オモノチシルト ヌリシカバ>

 です。
 しかし、この中には、決して、22字では書きわされない膨大な科学的事実か含まれているのです。注目したいのは“母乳汁”です。<オモノチシル>と読んでいます。母乳です。そこに、その事に付いての私の科学的知識は皆無ですが、所謂、「多能性幹細胞」の何らかの機能が働き生命の再生が可能となったのではないでしょうか。それも、敢て、自分の細胞ではなく、母の血筋を引く神様の細胞から生まれた、今でも、まだ確立されてないような、全く想像もつかないような、最新のipPS細胞の技術の応用が、此の時使われたのではないかと思っております。

 どうです。人の能力と云うものは、今では、少しずつですが、神様の領域にまで達しようとしていることの証明ではないでしょうか。そんな意味で中山教授ノノーベル賞授賞は当然のことですが。・・・・・これって神を冒涜したことになる????????????????????????????????


オオクニの再生は「iPS細胞」で????

2017-08-04 06:18:26 | 日記

 この焼け死んだ大穴牟遅神を生き返らせたと言うお話は、あの中山伸弥博士のiPS細胞「多能性幹細胞」を使った世界最初の生命再生実験の第一号ではなかったのでしょうか??????
 聞くところによると、現在の段階では、未だ、心臓などの臓器を作りだす技術はIPS細胞を使っても、未確立なのだそうですが、この「キサガヒヒメ」と「ウムギヒメ」の二人は現在の科学を越えて、既にこの時に、オオクニの夫々の臓器も皮膚も髪の毛も総て造り直して、それまでにはなかった全く新しい姿に作り替えたのです。
 
 今までは、こんな話は作り話で、神様の世界にしか存在しない空想の世界の物語だと、この古事記を読む総ての人は、本居宣長だって例外ではありませんが、考えていたと思われます。でも、現在ですと、「そんなことが????」と、この事に対しての疑いの目を向ける人は、もはやいないのではないかと思われるような不思議な話です。
 科学は人の想像から生まれるのだと聞いたことがありますが、此の寓話を読んでいると、突然に、そんな思いが頭を横切ります。オホクニの母「刺国若比売」の咄嗟の思いは、セレンデュピティなんて言葉が頭に浮かんできましたが、そんなことを通り越した、誠に高い科学の知識を、既に、神の世では私力にしていたということが伺われます。

 科学の進歩は、神話の中に書かれている内容すらも解明してくれる不思議な世界ですよね。・・・・・・・・こんなこと考えたことおありですか????どうでしょうか。


蛤貝比売<ウムギヒメ>

2017-08-03 07:37:12 | 日記

 「キサガヒヒメ」が自分の貝殻を削って作った粉を、もう一人、神産巣日之命が遣わした「ウムギヒメ」が受け取って

                                             “持水而塗母乳汁者”

 <ミズヲモチテ オモノ チシルト ヌリシカバ>と読ましております。「ウムギ」には「蛤貝」の字を当てております。そうです。「蛤」です。
 最初に、この粉を水で煉り固め、蛤貝から出た、あたかも母親の乳のような色をした液体を付けて、それを焼け死んだ大穴牟遅神(オホクニ)の体に塗り込んだのです。丁寧に丁寧にゆっくりと頭の先から足の先まで。
 するとどうでしょうか。忽ちに

                             “成麗壮夫而出遊行<ウルワシキ オトコニナリテ イデアルキキ>”

 となって生まれ変わります。今までは八十神の下僕のように下働きをするような貧弱で、その容貌も風采の上がらない醜い容貌の男神だったと思いますが、その神様がここで突然に変身してしまわれたのです。、