前回、
イギリスから戻って来た マー君のことを書きながら
飛行機のイラストを見ていて フッと 想い出 し、
ぜひ 投稿 してみたいと思って書き始めていたら
3月1日、
『JALのジャンボジェット機 (ボーイング747) が 本日引退!』
という ニュース が 流れていました!
書こうと していたり 書いていたり …
自分が何かを思い浮かべた時、
<思っていることが 何らかの話題に上る> ということは 誰にでも あると思います。
それは 世間一般で取り上げられるほどの大きな話題 であったり、
ひとつの番組などで提供される話題 だったり、
極々 内輪、仲間内 での話題 だったり … と さまざまではありますが
そういったことで、 〔なんだか 不思議だな~!〕 と感 じて しまうことが とても多い気がするんです。
そんな時って もしかしたら
体内に静電気がいっぱい溜まっている なんていう理由(?)で、
不思議と<その話題に引き寄せられる!> ってことが起きたり しているんでしょうか!?
今回も JAL に関する話題!
なにかに 引き寄せられたの かも しれません!
前置きが長くなりましたが、
そんなわけで 今回のお話は、JALの提供番組である
「昔 聴いていたな~!」 と 懐か しく思われる方は どれくらい いらっしゃるのでしょうか!?
飛行機の離陸音が徐々に大きくなってくる臨場感の中、
『ミスター・ロンリー』 が流れ始め、
耳に心地よい 城達也さんのナレーション で 始まる …
"ムードミュージック " から "イージーリスニング " という言い方に変わっていった時代の音楽番組。
要するに くつろいで楽 しめる 軽音楽 を 流 してくれていた番組 というわけです。
放送開始は 1967(昭和42)年7月3日、FM東海。
1970(昭和45)年 4月 からは FM東京 に移って 放送を続け、
2004(平成16)年11月25日 に 放送 10000回、
2007(平成19)年7月3日 には 40周年を迎え、
現在も記録を更新し続けているという 超 長寿番組です。
「懐か しいな~!」
「ずいぶん癒されたな~!」
… とはいっても、
実は 私、 この番組を 実際にラジオで聞いたことが ないんです!
もともと 我が家は 父が厳 しく、
今と違って 私自体も 夜には弱かったこともあって
遅くまで起きていることはありませんでしたから
ずっと、そんな番組があったことすら 知りませんでした。
その頃 知り合った友人が送ってくれた カセットテープ によって だったんです!
"友人" は、私の女友達<S>の 彼氏<H君>の友達 でした。
<S>とは 中学からの付き合いでしたが、
高校生になったあたりから 金髪、夜間外出など 大人な世界に入り込み、
ちょっと距離を感 じるようになっていました。
20歳の時、
「女子だけで海に行かない?」 と誘われ、
厳 しい父の許可をもらって、みんなでその子の家に泊まったら、
朝、男友達が迎えに来て、総勢12名ほどで 海に行くことになりました。
「○○(私の愛称)に 正直に行ったら、絶対来なかったでしょ!?」
私の性格、厳格な父。
それを見越 して立てた作戦に嵌まり、
知らない男子が運転する車の助手席に座らされ、
思いがけない緊張感の中で海へ行くことになっていました。
<S>と男友達は みんな同 じ大学の仲間たち!
女子は高校の同級生で、すでに働いている子も いました。
みんなはすぐに打ち解けたようですが 私はなかなかそういうわけにはいかず …
ずいぶん気を遣わせてしまったのではないかと思います。
<H君>とも この時が初対面でしたが、
<S>と同じように 外見からは判断できないほど とても気遣いのある優 しい子で、
私はこのふたりに 映画の中の恋人たちのような憧れを感 じたのを覚えています。
そして その時 運転 していたのが カセットを送ってくれていた<N君>だったというわけです。
たぶん、<S>が私に紹介 しようとした子 だったのだと思います。
「 車 と 音楽 が 趣味 なんだ!」
そう言っていただけあって、<N君>は それが とても よくわかる人でした。
でも ちょっと プレイボーイ的な匂 い が して
当時 <超>がつくほど堅物人間だった私は
少 し距離を置いて接するように していました。
(※) 当時の私には たぶん 半数以上の男子が そんな風に見えていたのではないかと思います!
それでも
とても マメ で 几帳面 で 凝り性 な 性格の <N君>は
自分が気に入った曲を 10曲ほど収め、時々 送ってくれていて、
その初めと終わりには いつも
「ジェットストリーム」 の 冒頭と最後のナレーション を 入れてくれていたんです。
絶賛 したら、何度か 一時間分を まるまる収録 して 送ってくれたことも ありました。
思わず 聴き入ってしまう ナレーション!
そして そのまま音楽へと 誘(いざな) われてゆく!
情景が頭の中に浮かんでくるような…、
時には その物語の主人公になっているような …
"ある日" の 「ジェットストリーム」 が
夢の世界で恋人に巡り会ったかのような感動を感 じさせてくれて、
陶酔するように聴き入っていたな~!
懐かしさが 込み上げてくるようです。
ただし、
JAL提供の 「ジェットストリーム」 が <音楽の定期便> だったのに対 して
私に届く 「ジェットストリーム」 は "不定期便!"
週に2度の時もありましたが 少し間が空くこともあり、
いつ届くのかが まったく わからないものでした。
それでも その不定期便は
私が結婚 してからも たま~に 着陸 してくれることがあり、
「子育て頑張れよ!」 などという 応援レターも添えて
いつも 「いいな~!」 と思うような曲ばかりを入れてくれていたので
届けば 擦り切れるのではないかと思うほど聴いたものでした。
もしかしたら、
届いた時の貴重さ は、"定期便" であるより 感 じられて
より聴くようになっていったのかも しれませんから、
ある意味、私の 音楽好きの原点を作ってくれた人 と言えるのではないかと思っています。
「ジェットストリーム」 への 憧れ は充分にあったものの、
カセットで知って以後も、日付を跨ぐ時間から … というのは
私には やはり 大人なイメージが強かったり、その時間にゆとりが持てなかったりで
"本物を聴く" という実現には至らぬまま過ぎてしまいました!
二十歳を過ぎていたんだから 大人にはなっていたわけですが …!
だから カセットで いつでも聴ける というのは とても嬉 しいことでした。
目を閉 じて聴いていると
野原に寝転がって 満天の星を眺めている頭上を 機体が飛んでゆくような想像!
そのまま 空想の世界の中でも目を閉 じれば
いつの間にか その機体で 自分が 外国へと飛び立って行くかのように思えて来る幻想!
矛盾の中にいても まったく矛盾を感 じない世界 が 頭の中に広がってゆき、
急に哀 しくなったり、
悲 しいわけでもないのに涙が出てきたり、
ロマンチック、センチメンタル、ノスタルジック …
曲によって 日によって、気分が変わる なんてことも あったな~!
などと、想い返せば また 胸が熱くなるようです。
忙 しい日々の中にあって 目を閉 じて聴くほどのゆとりがない時でも、
ほんのひと時の癒 しタイム!
言葉と声の持つ魅力 そして音楽は、耳を通って 心を浄化 してくれるが如くあり、
無駄な力が抜けるなど、きっと良い影響を与えてくれていたに違いない と思っています。
そんな想い出を辿りながら 目を瞑れば、
今でも想い出せるほどのインパクトを与えてくれている 城さんの
あの素敵な声のトーンと ナレーションの素晴ら しさ!
あれがあったから
どんな音楽も 目に浮かぶような心地よさで 体中に浸透 してくれたのではないか と 思えてきます。
そんな中から聞こえてくる …
ジェットストリーム
"JET STREAM"
深々とした夜の闇に心を休めるとき、
はるか雲海の上を 音もなく流れ去る気流は、
たゆみない 宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく、果てしない光の海を
豊かに流れ行く風に 心を開けば、
きらめく 星座の物語も聞こえてくる、
夜の静寂(しじま)の、なんと 饒舌(じょうぜつ)なことでしょうか。
光と影の境に消えて行った はるかな地平線も
まぶたに浮かんでまいります。
これからの一時間、月曜から金曜までの 毎晩
日本航空が あなたにお送りする 音楽の定期便
"ジェットストリーム"
皆様の 夜間飛行の お供をいたしますパイロットは
わたくし、城達也です。
… で 始まって
(残念ながら、この時流れている曲が 何なのか わかりませんで した!)
そろそろ お別れの時刻が近づいてまいりました。
みなさまのお相手は わたくし、城達也でした。
夜間飛行の
ジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ、次第に 星のまたたきと 区別がつかなくなります。
お送りしております この音楽が、
美 しく、あなたの夢に 溶け込んでいきますように …。
それではまた
来週の この時間に お会いいたしましょう。
… で 終わる!
※ これは 1980(昭和55)年 6月 3日(火) に収録 した <N君>のテープ からのものです。
この時の収録は どうやら 金曜日だったようです。
(聴き過ぎていたせいで 悲 しいかな 音は フニャフニャ!)
長い年月の間には 多少のナレーション変化があったり、パーソナリティが替わったり
城さん担当後期の金曜日は 「Midnight Odyssey」 という名前で テーマ曲も変わる など
時と共に移り変わりが あるようですが、詳 しいことは わかりません。
なんだか ゾクゾクするほど心地良かった! って 変な表現 で しょうか!?
何の抵抗もなく ス~ と眠りに引き込まれてしまいそうな …
余韻に浸リ過ぎて眠れないような …
こんな贅沢なひと時をくださった城さんのナレーションは
1967(S.42)年7月から1994(H.6)年12月までの27年間にも渡って続いたそうですが、
食道癌に侵され、「自分の納得できる声が出せない」 という理由で 自ら降板 し、
その2ヵ月後には その当時のエンディング曲 『夢幻飛行』(1985.03~1994.12) を連れて …
63歳という若さで 空のかなたへと旅立たれて行かれたそうです。
※ 『夢幻飛行』 は、アンドレ・バウアー&ジェットストリーム・オーケストラ演奏の
放送5000回を記念 して作られた曲だそうですが、城さんの降板と共に封印されたようです。
それでも
その番組自体とは付き合いのなかった私でさえ
「ジェットストリーム」 と聞けば 条件反射の如く 城さんの声が甦ってきて
"ジェット機" どころか "タイムマシン" で 昔へと ひとっ飛び!
本当に 素晴らしい番組であり 素敵な方だったのだと 思っています。
それを 紹介 してくれた N君 に 感謝 です!
いまだに続いているという この番組!
私達の世代 には
「城さんのジェットストリーム」 が
大事な <"想い出"という宝物> だとするならば、
その時代時代 で、
その時の 「ジェットストリーム」 が、
その方にとっての 大事な宝物 になっている、そして なってゆく のかも しれません。
せわしなく生きている人たち、
イライラしたり 争い事の多い方たち、
いけないことを考えている人たち …
どんなに偉くなっても、いいえ 上に立てば立つほど
これを聴いて 穏やかな気分になり、
昔の、初心の、純粋さを思い出 してほしと思います。
私は、
フニャフニャ音源の乱気流バージョンを 楽 しむことにします!
いつかまた、昼間で も 出来る 穏やかな夜間飛行 を してみた いな~!
城さんに誘(いざな)われて 夜空を旅 してみたい … ということで
1973(昭和48)年 6月25日発売、
ちあきなおみ さん の 『夜間飛行』
(作詞 = 吉田 旺 さん/作曲 = 中村泰士 さん)
「翼に身をゆだね 私は旅立つ 遥か雲の下に 広がる街あかり」
「あなたは気付くでしょう いつか 私のまごころに
だけど 哀 しい目を して 探さないで もういいの・・・・・」
「このままずっと どこへも降りずを この夜の果て
二度と帰らないの そして帰らないの」
どこかで区切りをつけることや 無 く してから気づくこと!
人生には いろんなことが起きます。
<大事なのは何!?> って 考えながら 夢の中を 夜間飛行 してみたら、
命あるものに伝えられるのは 生きている間だけであることや
たくさんの大切なものに気づくことが出来るかも しれません。
(※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
1969(昭和44)年6月10日発売の 『雨に濡れた慕情』 から
1991(平成3)年10月23日発売 『紅い花』 まで、オリジナル・シングル34枚。
1972(昭和47)年9月10日発売の 『喝采』 が 第14回日本レコード大賞を受賞 し、
第23回 NHK『紅白歌合戦』 出場後には、80万枚の売り上げを記録 したというのは凄かった!
けれど、この時 彼女は25歳。
アイドルという年齢ではなく、お化粧も濃い目。
充分な歌唱力はありながら、彼女の固定ファンというのはあんがい少なかったようで、
翌年の2月に 「私小説歌謡 第2弾」 という触れ込みで発売 した 『劇場』 は
『喝采』 人気がまだ続いているうちだったことなどもあって あまり売れず、
続いて発売 した15曲目、ポップス系の この 『夜間飛行』 も、
NHK『紅白歌合戦』 出場曲でありながら、私が思っていたほどには売れていなかったようでした。
それでも オリコンチャートでは15位、売上は13万枚以上は いったようです。
私は間奏に入っている よく聞き取れないフランス語と 最後に日本語が入る 機内アナウンスが
フランス便を連想させ、おしゃれな雰囲気が漂っていていいなと感 じていました。
※ ボン・ヴォヤージュ(Bon Voyage) = 「よい旅を!」 メルシー(mer・ci) = 「ありがとう!」
ちょっと面白いと思ったのは、
当時 <"○○シリーズ "で行こう!> などというのがあったのか、
『喝采』 と同年の5月に発売された 『禁じられた恋の島』 が、桟橋 ・ ドラ ・ 出船 と <船>。
『喝采』 が <汽車>。
『劇場』 が <船> → <バス> → <汽車> の乗り継ぎ。
そしてこの 『夜間飛行』 が <飛行機>。
続けて "乗り物シリーズ" のようになっているという指摘でした。
ひとつの歌だけでなく、いろいろな歌を聞き比べてみると、
あんがい面白い発見があるのかもしれません。
現に、
『喝采』 『劇場』 『夜間飛行』 は、「ドラマチック歌謡」の三部作と言われているようです。
1978(昭和53)年、俳優の郷えい治氏との結婚を機 に
「ヒット曲を追うのではなく、自分が歌いたい歌にじっくり取り組みたい!」 と
充電期間 に入ったり、
歌の表現力を広げるために女優活動を したり、
いろいろなジャンルの歌をカバー したり …
自分ら しく歌うことに一生懸命取り組み、
1988(昭和63)年に、本格的に活動を再開 した時は きっと頑張ろうと思ったに違いないのに、
1992(平成4)年にご主人を亡くされてからは ずっと芸能活動休止状態!
愛する人を失ったショックによるものと言われ続け、
今でこそ その歌唱力が神の如く言われ、惜 しまれるようになっていますが、
ちあきさんは どこまで 歌いたい歌が歌えていたのかどうか!?
彼女の扱いが 本当に いいものであったのかどうか!?
そんな点を疑問に思われる方も多いと伺っています。
心から傷ついたのは <人> に対 してかも しれません。
真相は 本人 しか知り得ないものなのかも しれません。
復活を熱望 しながらも、
いつまでも癒えない傷もある … ということもわかるので、
複雑な心境のまま 望みを繋いでいます。
公式には無理だとしても 好きな歌は 歌っていてほしい!
一緒に カラオケにで も 行けたら良いのにな~ なんちゃって!
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