先日、久しぶりに幼馴染みと居酒屋さんに行きました。
おしぼりを持って来た店員さんに とりあえず 飲み物とおつまみ2品を頼み、
後は 席に設置 してあるデンモクで注文 しました。
飲み物とお通しが来たところで 乾杯!
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飲みながら摘まもうと 割り箸を割って持ったら
幼馴染みの中指、第一と第二関節の間に トゲ が刺さりました。
自分で取ろうとしたけれど取れず、私も試みましたが 細くて取れない。
注文した料理を持って来た若い女子店員さんに
「割り箸のトゲが刺さっちゃったんだけど、針 か トゲ抜き は置いてないかしら?」 と聞くと
「聞いてきますから 少々お待ちください」 と言って 引き上げて行きました。
即座に 「あります」 との声が聞かれなかった時点で、望み薄 という感 じ!
「そんなもの置いてあるお店なんて 無いのかな~!?」
そんな話を しながら 諦めて食べていると、 しばらく後
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「無かったので 百均で買ってきました。」 と言って 店長さんが ソーイングセットを持って現れ、
「よろしければ お取りしましょうか?」 と言ってくれました。
その心遣いが嬉 しく、私達より目も良いだろうと考えて お願い したのですが、
やはり 思いのほかの 苦戦!
すると この店長さん おもむろに自分のズボンのポケットから小銭入れを出し、
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そこから 5円玉 を取出して 穴の部分をトゲの上に当て、
5円玉を押し付けながら 抜こうとし始めました。
普通 小銭入れを持って お仕事を している方なんて いらっしゃらないでしょうから、
この方が 自ら買いに行き、その足で持って来てくださったのが よくわかりました。
けれども やはり簡単ではなく、何度も何度も挑戦!
されど 「抜けませんね!」 とは言わない責任感!
〔 トゲ抜きがあったら簡単に抜けると思ったのに、
買いに行ってもらって 手を煩わせて それでも抜けないなんて 何だか申し訳ないみたい! 〕
そう思いながら眺め 諦めかけた頃、
「抜けました!」 と 嬉 しそうな声が聞こえ、思わず3人で大喜び!
抜けたトゲを見せてもらったら 見落としてしまうほど 細いものでした。
「この細さを崩さずに取るって大変だったでしょう!」
こんなに時間をかけてまで取ってくれたことに 心から感謝 しました。
「5円玉を使うなんて、よくそんなこと知ってたねぇ!」 と 幼馴染みが感心 しながら聞くと
「昔 おばあちゃん が こうやって取ってくれたんで!」 と答えていました。
私も、 「ホントにありがとうございました。」 と言いながら、
「またこんなことが起こらないとも限らないので、
せっかく用意 してくださった そのトゲ抜き、お店に置いておいてくださいね!」
そうお願いすると、
「わかりました。 そうします。」
とても爽やかに応えてくれました。
〔 この日、ここを選んで良かったね! 〕
災難に見舞われながら、気分の良い時間に転じることが出来たことが嬉しく思えました。
年寄りの知恵、覚えていると役立つことがあるんですよね!
そんな瞬間に遭遇できたことが なんだか嬉 しく思えました。
店長さんも 覚えていたことが役立てられて きっと嬉 しかったのではないでしょうか!?
お料理も美味しいこのお店、ふたりのお気に入り店になりました。
こんな小さなことでも 人と人との繋がりが感 じられるものです。
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きっと こういった物は 用意 していないお店も、
「ありません!」 で済ませてしまうお店も たくさんあることでしょう。
たとえあったとしても 持って来て置いて行くだけ というのが普通のような気が します。
それを、わざわざ買って来てくださった上に 「取りましょうか?」 と声をかけてくれるなんて、
今の時代にそんなことあるんだろうかと思うようです。
だからなおさら嬉 しかった!
お店の中で起こったことだから
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同じ立場なら 私でも同じようなことはするだろうな とは思うけれど、
男の人でも ここまで細やかな心遣いをする人がいるんだなと感心!
やっぱり 店長としての責任 は大きいので しょうね。
今の若い人達はマニュアル人間が多いから、決められたり 与えられたことは出来るけれど
自分の頭で考えることが苦手みたいだな と感 じることが多々あります。
心遣い、気遣い は 日本人の美徳!
大事に伝えられたらいいなと思うところです。
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かつて私も何度か 割り箸のトゲが刺さった経験を持っています。
… ということは そんな経験を している人は けっこういるんじゃないの!?
そして それが もし 子どもだったら どうかしら!?
大人よりもっと我慢ができないん じゃないの!?
そんなことを考えたら
割り箸を使っているお店 には トゲ抜き は 置いておいてほしいなぁ!
そんな風に思った出来事でした。
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安い割り箸ではなかったようだったけど、こんなことが起きることもある。
小さなトゲでも取れないとストレスになるから、用意しておいてもらえたら嬉 しいワン!
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トゲが刺されば痛いけど、棘という字も痛そう … ということで
1984(昭和59)年10月 5日発売、アルバム収録曲
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指先の煙草の灰が 別離の言葉 捜 してるみたいね」
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幼馴染みも 指に刺さった棘の痛さ以上に 心が温まったことでしょう。
陽射 しは もうすでに暑さを感 じるほどになり、この先が思いやられるようですが、
心が温まるような出来事なら … いつだって大歓迎!
仕事であったとしても、こういう気持ちは素直に受け止められるものです。
(※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
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アルバムのタイトルは この曲と同名の 『棘』。
当時はまだ LP版で、同年 1月21日に発売された 『抱擁』 の続編ともいえる女性路線。
都会で生きる女達の孤独な女心を 切なく歌い上げた曲が集結 しており、
派手さはないけれど、完成度はより高まり、ライブでよく歌われる曲も多いようです。
CD版は 2005(H.17)年の 1月 7日に発売されています。
(以前ご紹介したアリスの曲や記事については こちら で、
谷村さん関連は こちら と こちら で ご覧ください。)
男性が歌う女心の歌が好きな私は 谷村さんは大好きな歌手。
切ない曲が多く、それが歌声とマッチして心に沁み入り、
ウルウルしながら聴き入ってしまうことも しばしばです。
女歌は親 しみが持て、自分でも歌ってみたくなるものがいくつもありますが
この曲は聞くだけで歌ったことはありませんでした。
今回はブログに記載 したこともあり 一度挑戦 してみようかと思っています。
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棘が体内に残るのは嫌だけど、
心に残る出来事や歌なら嬉しいニャン!
お読みいただきましてありがとうございます。
ランキング投票に ご協力いただけると 嬉 しいです。
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