まずは 昨年のお話 です。
お隣との境あたり。
庭に続く道の傍らの 崩れたブロック塀の隅に
誰も気にしていない 雑草だらけの狭くて無造作な空間があり、
以前、
ルスクス という変わった植物が生えているのを見つけて驚いた
というお話を書いたことがあるんですが、
(ルスクス 話は こちら で ご覧ください。)
まさにその辺りに、 紛れるように
ショウガ だか
ミョウガ だか、
"それらしき物" が 一列 に生えているのを見つけて 目を疑いました。
こんな狭い空間 に たくさんの植物が生えていて、その中に紛れて それらしく姿を発見!
成長の早いもの 遅 いもの、いろいろあるようです。
7年前に撮った "ルスクス" の写真 にも 映っていました。 この頃からすでに生えていたのね~!
だけど、
安易な自己判断を して ちゃんと確認 しないまま
もし 口にしたり したら ・・・
恐ろしいことになる可能性もあります。
先日も "ニラ " と "水仙 " を 間違えて食べる という 危険行為が ニュース となり、
誤食 が 問題視されていました。
こんなことが毎年起きるのだから 危機管理のなさ に疑問を感 じてしまいます。
自分がちゃんと栽培 した物 であるなら まだしも、
"見つけた物" である場合は 十分な注意と確認が必要であるはず!
生死 にかかわることだってあるんです。
安易に口にするなんて怖すぎます。
油断は大敵!
そんなことから
しばらくの間は それが何なのか 確認が出来ないものかと何度も眺め回 していました。
だけど 葉っぱだけでは 良知が明かない感じ。
一番の確認方法は "
根"を見ること。
わかっているだけに 確認 したい気持ちが募ります。
そこで 後日 抜いてみることにしました。
その辺りは すぐに乾いて砂のようになってしまう土で、
強い風が吹くと その砂が舞うので かなり困っている場所でもあります。
〔 そんな所に 何かの理由で生え、ひっそりと、
だけど 一生懸命生きているのに、手を入れちゃうのは悪いかしら!? 〕
そういった思いから 当初は控えていたのだけれど、
〔 もしホントに ショウガ や ミョウガ だったら、株分けしてほしいな~! 〕
是非とも増やしたい という気持ちもあって、確認 しようという思いに至りました。
細い隙間 に手を入れ 茎の根元に手を添えて まっすぐ上に引き抜くと
手にズルズルと根が持ち上がる感触が伝わり、意外なほど簡単に抜けて 拍子抜け!
〔 こんなに簡単なものなの!? ドクダミ だって もっと力はいると思うけど ・・・! 〕
考えてみれば、それは "砂みたいな土" のせいだと推測することが出来ます。
"ひげ根"が いっぱい付いた "主根" には、ほとんど膨らみはなく、
茎の延長のようでしかない痩せた姿は 思っていたものとは違いましたが
根元の色からは 「やっぱり、ショウガ だったんだ!」 とわかります。
だけど どうしても まだ少し疑問を感 じる部分はあり、
〔 どう見たって それっぽくは見えるけど、こんなもの 自生するの!? 〕
〔 風で種が飛んできたなんて種類の物 じゃないだろうし、
小鳥さんが食べそうな部分もないから フンを落としたなんてことも考えられない。 〕
〔 猫さえ入らない こんな隙間に わざわざ植える人なんているはずもないし ・・・! 〕
どうしてここに生えたのか まったくわからない不可解さが 余計に興味を引きます。
こういった物 は "スーパーか八百屋さんで見かける野菜" というイメージ しかないから
とても不思議に思えてしまうのだけれど、
時によっては 〔 けっこう高い! 〕 と思うこともある
ショウガ くん。
キリッと引き締まった 男前な味には惚れ込んでいるので
〔 このままでは勿体な過ぎる! 〕 と思え、
〔 植え替えても 生えてくる確率 は低いのかもしれないけど ・・・ ぜひ 試 してみたい! 〕
との思いも より強くなって、3本だけ抜いてきて ドクダミ密集地 などに分け植えてみました。
たくさん生えていても全部取ってしまわないのが 暗黙のルール。
その場所から根だえないよう、減らさないよう、気を遣うのは常識の範囲。
ちゃんと育つのかもわからないのだから なおさら、試すという意味で最低限。
我が家でも増えてほしいという思いを込めて、少しだけいただきました。
"分け植え" を した理由 は
土 によって、場所 によって、育つ育たない とか 育ち方 など
微妙な違い、あるいは大差があるかも しれないと思ったからです。
地面の下のほうは見えないから 岩盤があったり したら 育たない可能性もあるだろう し、
我が家の賑やかなドクダミさん達 との共存が出来るだろうか なんて不安もありました。
育てたことのないものは 植えてみなければわからないから
一ヵ所に集中させないほうがいいのではないかと思えました。
植え直した際には、長い葉を まっすぐ立たせておくのが けっこう大変だったので、
建物や塀などに 立てかけるよう 添わせるよう 埋めてやりました。
回りの土を耕 したり 水やりなど 注意を払ったつもりではいるのだけれど
時期的なこともあったのか その後 葉は枯れ、
しっかり根付いてくれたのかも わからないまま
いつしか 地表には何も無くなってしまいました。
それが今年。
すべて根付いてくれた ということなのでしょう。
姫竹
(根曲がり竹)みたいに 細い頭が いくつも顔を出し
スクスク伸びて 緑の葉を広げ出 したんです。
ちょっと見 笹のように見えなくもない葉っぱなのだけれど
"昨年植えた" という意識があるので
〔 あーっ、これ、
ショウガ くんだよね!? 〕 と気づくことができ、
枯れてしまったのかと心配 していたこともあるので
再び巡り合えた姿 に 感動 してしまいました。
横通路の手前側
横通路の奥側
玄関前に植えた "フキ" のお隣り。 3ヵ所の中で一番陽当たりが悪いから 成長も遅い!
ワイワイと賑やかな ドクダミさん達 にも負けない生命力を持つ 男前な ショウガ くん。
我が家の 普段あまり使用しない横通路 は 人が立ち入り難くするため
雑草さん達を あえて抜かないようにしていたんですが、
ショウガ くんが生えてきたのに気付いた時点で その姿が見えるよう間引きました。
しかし 今回 調べて 日陰のほうがいい とわかった (下記に記載) ので
もしかしたら 間引かないほうが育ちは良かったのかも しれません。
また、別の見かたをすれば
根茎は 地面を這ってどこまでも伸びていく可能性があるので
抜いても抜いても生えてくる ドクダミさん達みたいになる ってこともあり得なくはない!
お互いに譲り合って 適度に増えてくれれば 一番いいんだけどね!
ちなみに、
あんなにいっぱいあった 元の場所の
ショウガ くんの列!
我が家のほうが伸びてきている時期になっても 見えてこないので心配 していたら
2週間近く遅れて 雑草の間から姿を現してきてくれて、ホッとしました。
育ち始めは 雑草たちが邪魔をして 陽当たりが悪いから 生育も遅いのかしら?
天を目指 して 頑張れ ショウガ くん!
ショウガ について あとになってわかったこともありました。
◇ 収穫時期をずらすことで いろいろな大きさを楽しむことができる。
・ 真夏(8月頃) のまだ若いうちに収穫すれば 葉ショウガ。
・ 秋が深まる(11月上旬)頃に収穫すれば 鮮烈な香りの 新ショウガ(根ショウガ)。
つまり、葉が黄色く枯れた頃には 根が十分に肥大した
みずみずしい新ショウガが収穫できていたのかも しれないわね~!
◇ 日当たりは必要だけれど 強い光は嫌うので、適度に日陰ができる場所 がいい。
◇ 多湿 も 乾燥 も 苦手。
・ 夏は 株元に ワラ や 刈草 を置いて 土の乾燥を防止 し、
スダレ などで 日除け して 強い直射日光から守る。
・ サトイモなど 葉が日陰をつくってくれる植物と一緒に植える "コンパニオンプランツ"
が おススメ。 ※ 日陰・水分を好む同士。
どちらも 単独で育てた場合より生育が良くなるそうです。
雑草たちの陰に隠れるように紛れていたのは 日陰を好むせい?
自然も植物も 凄いな~!
◇ 連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を1年あける。
・ 連作障害 とは、土の中の環境が片寄り、土壌生物 や 微生物 が 減少して
次第 に 生育不良となっていく現象。
・ 同じ場所で同じ野菜を続けて作らず、異なる科の野菜を順番に作る 輪作 をするのが
好ましい方法とされているようです。
今年、元あった場所の ショウガ くんの生育が あまり良くないように感 じたのは
生育不良 になっていた ってことなんでしょう。
7年前に撮った写真にも写っていたくらいだから 生育具合は いいわけないか!
誰にも知られず ずっとそこにあって、自力で頑張ってたなんて 愛おしいし、
我が家のほうに移 したことも、ちょうど良かったのかも しれないわね~!
なお、前年からの連作をする場合は 冬の間に土壌殺菌などの 連作障害対策を
してあげれば いいみたいではあります。
◇ 新ショウガを2ヶ月以上 寝かせて保管すると
繊維質で辛みの強い薬味に最適な ひねショウガ が出来る。
"新ショウガ" や "ひねショウガ" も 食べてみたい気はするけど、
元の場所のを見ているせいか 小さいのでも 出来れば良い気が してきます。
もう少ししたら とりあえず確認で 1本 抜いてみようかな!
我が家のほうの分は
根茎が しっかり根付いてくれたみたいで 嬉しい限り!
愛着が湧いて 今年もまだ 食べられそうもないな~ って思ってたけど、
今年もまだ未確認だし、来年は生育状況が悪いかもしれないのね~!
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