マー君が年長さんになって 先生が代わり、 個人面談 が行なわれるという日。
「 (マー君の名前)は いても良いんだけど、邪魔するから …!」 ということで
その間、マー君 と ミッチー(私) は デート を しながら ママを待つ ということになりました。
以前、冗談半分で 「今度 ふたりだけでデート しようね~!」 と話 したのを
マー君は しっかりと覚えていたらしく、
「ねぇ いつデートする?」 なんて聞いて来たこともありました。
今回は ママも助かり、私も約束を実行する良い機会だと思えたので
「一石二鳥 だね!」 と 快諾!
デート場所 は 大きな公園 に しました。
マー君が午前保育から帰ったらすぐ、ミッチーのお家の近くまで来て、
そこから歩いて公園まで行って、入口前の レストランで ランチ を し、
その後 ママとター君 は 幼稚園 へ、 ミッチーとマー君 は 公園 で お散歩デート。
そんな計画を立て、いざ 出発!
この時、公園まで歩いて行く途中は バスも通る 1車線の公道。
危険なので マー君とは手を繋いで歩きました。
すると、彼は
「今日はデートだから ミッチーをぶったり しないね。 蹴ったりも しないね。
こっち来ちゃ駄目っても言わないからね。」 と言いました。
確かに 最近 よくふざけ半分で いじわるをする マー君。
だけど、〔 デートだと違うのねぇ~! 〕
マー君の中の デート という認識のありかたが 驚きでもあり、おかしくも思えました。
レストランでママに 話 したら、
「それ、自分で考えたんだよ。 私は<仲良くするんだよ!> って しか言ってないもん!
それって 完璧 <自覚がある> ってことだよね!」 と聞かされ、
普段、やはり 悪いという自覚を持った上でやっている ということの証明となりました。
でも、<仲良くする方法> を自分で考え 伝えてきたマー君が 可愛くもあり おかしくもあり …
ママと顔を見合わせて、思わず笑って しまいました。
その後ママが聞いてみると、
ちゃんと、「ミッチーに~、…… って言った!」 と ひと言も洩らすことなく話 していましたから
〔 正直というか、悪いことであるという意識はあっても まったく悪気がないんだな~! 〕 と、
その矛盾点が また笑えました。
だけど、大きくなっても こんな 小さな子みたいな意識 のまま 人格が育たず、
悪気も感 じずに 人をいじめている子が いそうな現実 を思ったら 怖いと感 じます。
マー君はヘタ レ君だから <いじめっ子> には ならないと思うけど、
人格形成 は 小さい頃に ほぼ決まる と思われるので 親の責任 は大きい!
< ヘタ レ君> も卒業 し、もちろん <いじめっ子> になんか ならないように、
しっかり見守っていかなきゃいけないわね~!
歩いて行く途中、マー君が ルール を作りました。
<枯葉>を踏んだら <得点>、
<緑の葉っぱ>や <ハトのフン>を踏んだら <マイナス>、
ベビーカーの<ター君に抜かれた>場合は <大マイナス>、
楽 しそうに歩く姿は やっぱり男の子!
手を繋いだまま 走ったり、止まったり、引き返 したり …
よく動くマー君に タジタジとなりましたが、
そのまま車道との境目の線上を線路に見立てて走るマー君には
「ミッチーが牽(ひ)かれちゃうで しょ~!」 と
車道に はみ出ている私を心配 して ママも ハラハラ したようでした。
「見て見て~!」 その後、離乳食を開始 したター君。
なんか 曲がってますけど …! そのうち一緒に食べられるようになるね!
小さい頃、マー君を預けてママがお出かけをするということはありましたが、
デート という名のもとに ふたりだけで長い時間を過ごすのは 初めてのこと。
珍 しいので マー君もワクワクするら しく、早くママと別れたくて しかたない様子!
さすがにこれには、〔 子供って こういうところが冷たいよね~! 〕 と感 じました。
お望み通り(!)ママと別れて公園に入ると、どんどん歩いて行こうとするマー君。
せっかく公園に来たんだから、ただ歩いているだけでは見つけられないものを
見つけさせてやりたいという思いがあったので
「あそこに なんかいないか見てみない?」 と 半分人工的となっている小川のほうに誘ってみました。
私が一生懸命探す素振りをすると マー君も一緒に探 し始めます。
本当は 小さな生物がいっぱい見つかると思ったのに、予想外に 何もいない感 じ!
それでも目を凝らしていると やっと アメンボを発見! (1匹だけ!)
続いて どこかから落ちてきたらしい ちっちゃな青虫君を見つけたので 木の枝で救助。
すると マー君は その枝が気に入って 持ち歩き始め、
同時に もっと見つけたいという心に火が付いたようで、
落ちないように張られたロープの中に入ってまでも一生懸命探すほどになっていました。
枝を持ち歩いたり、ロープの中に入ったり … って こういうところも 男の子ね~!
落ちても靴が濡れるくらいなので 好きなようにさせてやりたいと思い、
「 が落ちても ミッチーは <女の子>だから 力が無くて 助けられないよ。
でも は <男の子>なんだから、もしミッチーが落ちちゃった時は助けてね!」 と言いました。
すると マー君は そんな場面を想像 したのか ケラケラっと笑って、
「うん。 ミッチーが落っこちちゃったら助ける。」 と言ってくれました。
さりげなく、女の子と男の子の違いを教えたかったんだけど、
助けない って言われたらどうしようかと思ってました。 だから よかった~!
けっきょく、ここで発見 したのは アメンボウ1匹、 青虫1匹、 カワニナ(巻貝)1個 のみ!
それを補うように 賑やかに鳴き続けてくれていたウグイスさんの声が 救いとなりました。
何かいっぱい泳いでると思って一瞬喜んだら 虫が飛んでいるのが水に映っていただけで、
がっかり~! 昔は 公園なんか じゃなくたって 水の湧き出ている所は あちこちにあって、
メダカやタニシがいたり、ちっちゃな浮草なんかもあったもんなのにな~!
ずっと覗き込みながら歩いたのに成果はなかったので
「なんにもいないみたいだから もう行こうか!」
言ってはみたけれど 何が気に入ったのか 熱心に探すマー君。
「ミッチー 売店に行くからね!」 と言っても 「ちょっと待って!」 と言うばかり!
時間が勿体ないので歩きだ してしまったら付いて来て また手を繋いで歩きました。
※ 後日 散歩に行ったら、いろんな生物が見受けられる水辺は 公園内に いくつかあったので、
機会があれば行ってみようね~!
やっと歩きだしたと思ったらすぐに、今度は 鳩さんを見つけて 追いかけだす マー君。
そのうちに 土鳩 と キジ鳩 の色の違いに興味を持ち、
観察 したくて側まで行くと逃げられる の繰り返 しで また追いかけ回すことに …!
待ち時間は長くなるけれど、観察力や機敏さ、行動の起こしかたなどを養う良い機会!
鳩さんには迷惑をかけましたが、自分で気付き 実戦で学べる時間の大切さを感 じました。
本当は 脅かさないように そ~っと近づかなきゃいけないのに、鳩さんと追いかけっこ!
どう見ても早そうには見えないけど …!
土鳩さんとキジ鳩さん、色の違いで 区別はできます。
その後は大きな池のほとりを 何やら言いながら あっちに行ったりこっちに行ったり と
マー君にしかわからない行動をとり、そのうち 庭園の門を見つけて、また横道に逸れて行きました。
ところがここにあった池におたまじゃくしが うじゃうじゃ!
こういうものを想像 していた私は さっきがっかりした反動で とても感動 してしまいました。
でも 当のマー君は さっきほどの執念はなくなって しまっていたようで、持ち歩いていた木の枝で
ツンツンやる程度! 私は思わず 「今で しょう!」 と呟(つぶや)いてしまいました。
※ あんなにたくさんいた おたまじゃくしさん達なのに、2週間後に行ってみたら、ほどんど
残ってはいませんで した。 無事にカエルさんになって …、どこに消えたのかしら!?
木の枝で ツンツクツン も、かなり 楽 しそぉ ~!
黒っぽいのと 茶色っぽいの。 色の違いは 鳩さんみたいに 種類の違いなのかしら!?
それからお庭を見て回って、行った場所に 木の枝で×を付けたり、
建物の中に人がいるのを見つけて 自分もスリッパを履いて入り、
あちこち歩き回って 段差のある部分では やっと上がれる高さに苦戦 したり …!
×を付けるのは その場所を征服 した というゲーム感覚なのかしら!?
建物の中では 上ろうとすると あとになった方のスリッパがどう しても脱げて しまって 最初は激怒!
それでも知らん顔を していたら 先にスリッパを上に置いてから上るという方法をあみ出し、
ちょっと進歩! 自分の頭で考えることの大切さを感 じました。
スリッパを履いていると、この段差でも上れない~!
やっと、売店の方に向かう気になった時は 点字ブロックのようになっている所を
「それ 線路だから 絶対 脱線 しないようにね~!」 と言いました。
売店に行こうと思ったのは とりあえず 水分補給にジュースを買ってあげようと思ったからでした。
〔 順調 順調! 〕 そう思った矢先、売店目前で 今度は階段を上り始め、
「、ジュースは?」 と言っても 「こっちが先!」 と どんどん上って行ってしまいました。
あきらめて着いて行きながら、道の脇に落ちていた大きな木の枝を拾ってマー君に見せると
目を輝かせて それを欲 しがり、すぐに自分の物と交換させられました。
きっと レベルアップ したようで 嬉 しかったので しょう。 草をバサバサやりながら歩いていました。
反対側に見える売店まで 脱線 しないで進め~! でも、階段を上り始めちゃって …
大回り して やっと売店に着いたら、なんと 平日は お休み~!
鯉さんの餌になるものも買おうと思っていたのに ジュースを買う販売機すらなく、
何も買えないまま 池へ …
池のほとりのベンチ下に大きな猫ちゃんがいて、子ども達が こねくり回 していました。
少し持っていた猫の餌をあげてみたけれど、もっと良い物をもらっているらしく食べなかったので、
そこにいた男の子とマー君はその餌を鯉さんにあげていました。
猫ちゃんは たぶんみんなに触られ過ぎてウザったくなったので しょう。
途中から私に甘噛みを しだ し、軽いキックから勝手にだんだん過激になっていって、
急に本気の噛みかたになり、離さなくなりました。 子ども達に じゃなくて良かった!
娘(チッチ)に話 したら、「それってきっと マーブルが焼きもちを妬いたんだよ!」 と言われました。
〔 そうか! そうかもね~! マーブル ごめんね。 だけど 付き合いが違うもの。
愛情は 比較にならないよ! 〕
鯉さんに 猫の餌 あげちゃった!
そうこう しているうちに面談が終わったママが到着!
一緒に ローラー滑り台 に行きました。
「ミッチーと一緒に滑る!」 とは言うものの、上まで行く 階段では 自分が勝ちたいがために
私にだけアスレチックコースをやらせる し、自分だけずっと先を滑る し …
ママが来たから デートは終了となったのか、ちっとも優 しくなかったな~!
追いつくと怒るくせに さっさと滑らないマー君に 閉口!
パパが出張中なので ついでに夕食を食べて帰ったほうが楽 だというママに付き合って
少 し早めながら 回転寿司のお店に寄りました。
ター君 : 「僕はまた 何にも食べられない じゃないか~!」
ママ : 「ごめんね!」 ター君 : 「ううん 言ってみただけ!」 マー君 : 「ガクッ!」
お店を出ると、マー君が 「このまま お家に来て~!」 と言いました。
でも 疲れちゃったので この日はパス!
マー君達が来る時に乗って来たバス停まで送ってもらって帰ってきました。
若い頃、自分が子育てを していた頃 には 何でもなかったことが けっこう疲れてしまうんです。
パパのお母さんからも そんなお話が出たことがありましたが、
孫を持つ人のほとんどから聞かれる言葉に <孫は来てよし、帰ってよし> というのがあって
これは ことわざ というわけではないようですが、名言だな~ と思います。
可愛いから どう しても 全力投球 してしまう!
だから ちょっと無理を して しまったり して、その疲れが 別れた後に ドッと 出て しまう!
決 して 悪口や迷惑というわけではなく、愛情もたっぷりあるのだけれど、
自分の衰えを感 じてガッカリするのは こんな時が多いように思います。
体力の無さは、古くなってきた <携帯の電池> そっくり!
親も もちろん パワーのある若い時の子育てのほうが 楽で しょう けれど、
孫は1年でも2年でも、出来るだけ若い頃に出来たほうが 楽だわね~!
だけど、
そんな気持ちを知る由もないマー君の今日の行動は
実に のびのびと していて楽 しそうで、男の子っぽいものでもあったように思えました。
余談ですが、
アメンボ と ミズスマシ って 同 じ生物 だなんて思ったり して いませんよね?
昔は知っていたはずなのに 私はいつの間にか 同 じ生き物のように思ってしまっていたようでした。
マー君には正 しく教えなきゃ と思って調べてみたら、 〔 あぁ そうだったっけぇ! 〕 という感 じ!
そんな風に思い出せたのは 自分のためにも良かったと思えました。
でも そうなると …、ミズスマシ って見かけなくなったな~!
水辺を覗くこともなくなっているし、水中にいるから 気付かないだけ ってことならいいんだけれど、
きれいな水辺が無くなって 生息する場所がないのだとしたら、悲 しいことです。
ミズスマシ : 甲虫目 ミズスマシ科 の昆虫。 川や池の水面をくるくる回って泳ぐ。
体長は 7ミリほど。 背はやや膨らみ、長卵形で滑らかで、黒褐色。
幼虫は水生で、成虫と共に肉食。 別名 (まいまいむし。 うずむし。)
アメンボ : 半翅(はんし)目 アメンボ科 の昆虫。 中脚と後脚が体長より長い。
池などの水面を滑走し、水面に落ちた昆虫を捕食する。
体からは 飴 のにおいがする。 = あめんぼう とも云う。
別名 (みずぐも。 かわぐも。 あしたか。)
初デートは 疲れたけど、 楽 しい時間だったワン!
また いつか、 マー君は お 外を 思い切り 飛び回って、ミッチーは もたないから その1/3 くらいの労力で、 遊ぼうね~!
飛び回っていたマー君 … ということで
1978(昭和53)年11月21日発売、
円広志 さん の 『夢想花』
(作詞/作曲 = 円広志 さん)
「いつの日か あなたがくれた 野の花が ノートにありました
そして私は蝶になり 夢の中へとんでゆくわ」
「とんで とんで とんで とんで とんで とんで とんで とんで とんで
まわって まわって まわって まわる」
「素直な気持ちを あなたに 伝えるすべを 知っていたなら
今は静かに心を閉じて 夢の中へとんでゆくわ」
マー君は 蝶々さんになったのか 鳩さんになったのか!?
楽 しそうに、自由に飛び回っている姿は 普通の男の子。
ヘタ レ君の面は まったく見られませんで した。 こうでなくっちゃね~!
でも ミッチーは 夢の中でないと マー君みたいには飛び回れないのダ!
(※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
第16 回ヤマハポピュラーソングコンテスト(1978.10.01)で グランプリを獲得 し、
同年、この歌で 25歳にてデビュー。
第9回世界歌謡祭でもグランプリを獲得 し、同曲は80万枚の大ヒットとなり、
その後、JR や JALなど多くのCMソングに使用されました。
なお、この歌には 5分でできた とか、<とんで> を9回繰り返 したところで息切れ したとか
そんな裏話があるそうです。
1986(S.61)年5月から 毎日放送(MBSテレビ・近畿)で
「円広志のグルメデート」 という情報番組を持っていたそうですが、
多忙になる中、原因不明の不安感やめまいに悩まされ、1995(H. 7)年3月に降板。
その後 パニック障害と診断されて、数年間 精神疾患により闘病生活を経験されたとか。
今では克服されて、定期的にコンサートを開くなど、歌手活動も継続中。
また、作曲家(実名)としても多くの歌手に楽曲を提供されているようで、
中でも よく知られている歌に 森昌子さんの 『越冬つばめ』(1983(S.58)年) があります。
この歌が流行り始めて 耳にする機会が増え、
まだ 「とんで とんで …」 を数えながら口ずさんでいた頃、
夢の中に円氏が出て来たことがありました。
なぜだか彼は空を飛んでいるのだけれど、落ちそうなのを必死で もがいている様子。
<とんで> という度に 手で空中を掻き、少 し上がっては落ちて また宙を掻く という 低空飛行!
なんだか漫画みたいな映像だったことを思いだしたら おかしくなりました。
本当は 夢の中で、自由気ままに大空を飛び回っているイメージのはずなのに …
だけど、ふとしたことで こんな たわいないことを思い出すというのもおもしろいものですね。
今は私が、マー君について行こうと 必死で <もがき飛んでる> って 感 じかな~!
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