先日、みんなでお昼を食べに行こうという話になり、
仕事の関係で行けなかった3名を除いた 大人8名、子ども2名の 計10名で出かけました。
こんな風に大人数で気軽に行けるようになったのは
マー君パパが 7人の乗りのバン を買ってくれたから というのが最大の理由だと思います。
(車購入の詳細話については こちら の記事の中ほどで ご覧ください。)
高年齢になり、足に自信のなくなった母。
トイレが近くなっている父。
二人は共に 食事に誘っても なかなか 重い腰を上げてくれなくなっていました。
それが こんなにも 容易(たやす)く 行く気になってくれたのは
やはり 足となる 車 が送り迎え してくれるお陰!
バスや電車の 乗り降り、乗り継ぎ、待ち時間のロス …
それらは 健康な人でも 面倒だったり負担に思う時があるんですから、
年配者や 小さな子ども がいる家庭では どれだけ ありがたい か!
自宅から目的地までの 直接アクセスの<楽 さ>や<快適 さ>を 痛感させられた気が しました。
<出不精>の私も同様です。 マー君パパ、ありがとうね~!
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10時にマー君のお家を出発 して、我が家経由で 両親を拾い、計7名で 目的地に向かいました。
姪っ子は自分の車に 娘(サーちゃん)と 母(我が妹)を乗せて、3名で現地へ …!
別々に出たのに 到着は ほぼ一緒になり、
駐車場にはギリギリ滑り込みで停めることが出来ました。
ここに入れないと 近くにある<民間の有料駐車場>を利用 しなければいけないことになるようです。
すでに後ろには数台が並んでいたので あと1分でも遅れていたら危なかったかも しれません。
お店の予約は出来ても 駐車場の予約は出来ないから、待つ気で早めに出て来て 正解で した~!
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この日は 日曜日。
コース料理専門の このお店は 団体客が多いら しく、混んでいました。
部屋数は 34。 たぶん、飛び込みで入るのは難 しいと思われます。
ただ、料理については 予約が必要 というわけではないようで、
行ってから相談 して決めたり、それぞれが好きなものを頼めるのは良いなと思えました。
<お子様膳>や<祝い膳>もあり、一品料理も 7~8品はあるようです。
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待ち時間に このお店の<売り>のひとつである 中庭 を見て回っていると
<お見合い>なのか <両親との顔合わせ>なのか、
明らかに普通の会食とは違う雰囲気のお部屋も見受けられました。
また、<家族連れ>の他、<同窓会>や<接待>と思われる団体もあり、
開店から まだそれほど時間が経過 しているわけでもないのに、
すでに盛り上がっているグループも ありました。
お部屋はすべて中庭に面 して作られているため、四季折々の風情(ふぜい)を楽 しむことが出来ます。
反面、<ガラス張り>のお庭側からは 中も見えてしまう ことになります。
<お見合い>などの場合は お庭をウロチョロする人が多いと ちょっと気になるかも しれませんが、
緑豊かな木々が間に入って そっと隠 してくれていることや、散策人の良識を思えば、
それを押 してまで 覗いたり凝視 したりする人は いないと考えるほうが自然だと思います。
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中庭には <小川>が流れていて、<橋>を渡ると 小さな<渓流>や <水車>があり、
その先の 急な階段を上って行くと <お稲荷さん>が祭られていました。
庭園は 思ったほどには広くありませんで したが、緑が多くて癒されます。
お参りが大好きなマー君は おばちゃん(我が妹)に付き合ってもらって 元気にお稲荷さんへと
上って行きましたが、急に心細くなったのか 少々顔を引きつらせて 早々に引き返 して来て
しまい、その <へたれ君>ぶりには みんなが苦笑!
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[ 行きはよいよい 帰りはこわい ]
わらべうたの 『通りゃんせ』 を 地で行ったようなマー君でした。
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2階の廊下付近は <千と千尋の神隠 し> に出て来る <油谷(湯屋)の廊下> のような
雰囲気を漂わせています。
私達のお部屋は 低いイスのある 広めのお座敷。
予約の際に頼んであったら しく、サーちゃん用の <籠ベッド> も用意されていました。
窓からの眺めには やはり癒されますが、
ガラス窓から入り込む陽射 しを避けるため、サーちゃん用ベッドの辺りに
<屏風>を置いてくれました。
まずは 食事の注文。
ランチ ではありますが、せっかくこの場 に みんなが揃ったんだから ということで、
ちょっと豪華な 9品コースを選択。
この日は たまたま サーちゃんの 誕生100日目 でも あり、 お喰い初め膳 も 注文 しました。
それぞれが好きな飲み物を選んで、サーちゃんに <おめでとう>!
同時に、2日後に控えた 父の <前立腺手術> の成功も祈って 乾杯!
<お喰い初め> とは、
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「一生 食べることに困らないように …」 との願いを込めて 食事をする真似 をさせる儀式。
みんなが挙(こぞ)ってシャッターチャンスを狙っていたところ、
<食べさせ係> の父が 本当に お口に くっ付け、サーちゃんが口を動かしたものだから、
みんなが一斉に 「ホントにあげちゃ駄目だよ~!」。
びっくり仰天は しましたが、ずっと語り続くであろう話題が出来ました。
「今日で100日目で~す。」 「ちょっと味見 しちゃいました~!」
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ひとりポツン! 「なんか羨ましいな~!」
また、
私達のお部屋に付いた 仲居さん が とても良い感 じだったのも印象的でした。
この方は小さい子の扱いにも慣れている様子で、
マー君に 料理運びのお手伝い を頼んだり してくれたので、
嬉 しそうな顔、慎重な顔、はにかんだ顔 …
マー君のいろんな表情を見ることが出来ました。
サーちゃんを でんでん太鼓で遊んであげました。 お姉さんに頼まれて …
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お手伝いを したら、 喜ばれて 嬉 しくなって 思わず <どや顔>に なっちゃいました!
若くてきれいな仲居さんも多いようで したが、
我が家の全員は、ベテラン という感 じの この仲居さんの <笑顔>と <細やかな心遣い>に 大満足!
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お料理の美味 しさは もちろんのこと。
器選び、盛り付けかたなど、日本人の繊細さに感銘することも多いものですが、
お店を支えるのは 働いている人の <サービスに対する意識>の問題も大きい と感 じます。
<ベテラン> というと、その <繰り返 し作業> に慣れ過ぎて しまって
横柄(おうへい)になって しまう方も いらっしゃるものです。
だけど この方は 実にさりげなく細やかで した。
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〔 こんなお店なら また来たい! 〕
お客さまに そう感 じてもらうことが 自分自身の励みになると考える方は、
きっと こんな対応が出来るので しょう。
〔 今度また来ることがあった時には、是非 この方に付いてもらいたいな~! 〕
そんな風に思わせてくださる方で した。
そして、
この方を通 して受けた お店からの<おもてなし心> にも ちょっと感動 していました。
それというのも、
サーちゃんの100日目のお祝いと、父の手術の成功を祈って 最初に乾杯を した際、
このふたりに 薔薇の花を 1輪ずつ いただいたこと。
また、集合写真 を撮る際に シャッターを押 してくださった後、
その中の1コマを 各家族分 焼き増 し し、台紙に入れてプレゼント してくださったこと。
こんなに さり気なく細やかな気配りの出来るお店 って 珍 しいん じゃないで しょうか!?
<気配り> って オーバーにすることでもなければ ゴマを擂ることでもない!
それでも お客様を気分良くさせて 心を掴むもの。
ここは とても 良いお店でした。
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今回は ちょっと高いランチになりましたが、
その分の <おもてない> は 受けた気が しました。
また、今回は 若い仲居さん(期間中だけお手伝いのお姉さん?)達の清々 しい浴衣姿が眺められ、
帰りには柿色の粋な<うちわ>を いただけたのが、通常よりは ちょっと<得>を した という感 じ!
マー君とサーちゃんのエピソードが印象的で、
記憶には しっかりとインプットされた お昼 となりました。
こんなに 高価で 優雅な ランチ、
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ここは ガラス張りのお店 で した … ということで
1977(昭和52)年 3月 5日 発売、アルバム収録曲
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(作詞 = 藤 公之介 さん/作曲 = 大塚博堂 さん)
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ガラス張りの店 陽だまりの席 二つの心がむかいあってます」
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うつむくひざに涙のしずく 過去なら僕もひきずってる」
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過去なんて関係ない! 今のあなたが一番!
<ガラス張り>の部屋から見るお庭はきれいだけれど、
人は、自分を<ガラス張り>状態 に して すべてを見せることが良い というわけでもなければ、
相手に<ガラス張り>状態を求め、すべてを知りたいと思うことが良いわけでもないのだと思います。
その辺りを踏まえて 大きな心でものを考え、男性とか女性とかに関わらず、
相手をそっと包んであげられる人になってほしいものだと思います。
(※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
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博堂さんは、1944(S.19)年 大分県別府市で生まれ、
1972(S.47)年に 大塚たけし という名で 歌手デビュー。
デビュー曲で 「日本歌謡祭'72」 に出場 したり、
2枚目シングルが フジテレビのドラマ 「トリプル捜査線」 の主題歌に採用されたりは したものの
あまり売れず、クラブでの弾き語りなどが評判になって、1976(S.51)年に再デビュー。
この時の年齢は32歳。
かなりの遅咲きながら、大人の世界を歌うアーティスト と して独自の世界を確立 してゆき、
ステージ活動を中心 と して 活発に活動を行っていたそうです。
しかし 1981(S.56)年、脳内出血で倒れ、37歳という若さで急逝。
生きていれば良い歌を たくさん生み出 していたのだろうことを思うと とても残念です。
それでも 彼の凄さについては
没後も、彼の曲を唄い継いでいる歌手達がいるほか、
1994(H.6)年の 13回忌の際にファンの呼びかけで出来た「大塚博堂ネットワーク」 が
翌年、「大塚博堂倶楽部」 と して 結成 し直されて、現存 していることや
5年という短い期間にレコード化された曲が 約80曲もあるほか、
他の歌手に提供 した歌が 約40曲、没後に発表されたものが 約10曲もあるということ
などからもわかると思います。
また、
トレードマークのヒゲとサングラスが 無骨で取っ付きにくい印象を与えるのに、
当時のファン層は 20代を中心とした女性が多かったという その理由。
それは 歌を聞けばすぐにわかり、<愛を唄う吟遊詩人>といわれた所以(ゆえん)についても
納得がいくのではないかと思います。
愛・青春・哀愁・やすらぎ・望郷・旅情 …
彼が歌う歌の世界観の素晴ら しさは
コンサートで涙を流 しながら聴く女性ファンが多かったという伝説にもなっているほど。
ソフトに出す声の説得力は 私も大好きです。
この曲は、
私に 不定期便で歌を送ってくれていた かつての旧友のカセットに入っていたものです。
(彼がくれたカセット話の詳細については こちら の中頃で ご覧ください。)
この方の選曲は どれも感銘を受けるものばかりでしたから、当時から 良い曲だとは思っていましたが、
その頃も 子供というわけではなく、それ以後も こんな体験は していないというのに、
歌詞が秘めている内面的な繊細さなどについては 今のほうが数倍わかるような気が します。
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そして それに合った 曲を作る人も、それを理解 して伝える歌手も 凄いな~!
お読みいただきましてありがとうございます。
ランキング投票に ご協力いただけると 嬉 しいです。
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