2年ほど前、
気づいたら庭に
ブドウのような実 の生る植物 が生えていました。
それが昨年、
木の陰に紛れながら 前年より大きく成長 し、見事なほどの 偽ぶどう を実 らせました。
〔 何だか怪 しげ! 〕 とは思いつつ 癒される部分もあったので 放置。
冬には枯れて無 くなったように見えたのに 春 になったら いつの間 にか
成長 し、気づけば 椿の太い枝の間を通って お隣 りのほうにまで張 り出
していて、こちらに寄せようと引っ張っても ビクとも しませんで した。
幸い、お隣りとの距離は 50cm ほどには保つことができ、開 くことのない
窓 のお蔭も あって助 かりました。
そして、 夏 には こんなに見事に 実 が生りました。
食べられないけど、これだけたくさん実ると 豊かな気分で癒されます。
椿の木の下に根がある この植物。
今年の春は 生えてきたばかりの時に気づき、
掘 り返 して違う場所に移そうと思ったのだけれど、
見た目の柔らかな葉とは裏腹に、しっかりと根付いていて
かなり掘るも 微動 だに しなくて 断念 してしまいました。
そのため せめて お隣りのほうに行かないよう
早い時期 から手前に倒 して 対処 だけは しておきました。
高さは すでに 2m を余裕で超 え、茎の根元の直径は 6cm 以上。
大きな下葉は 43cm にも及んでいます。
ただ、今年は花が少ないようなので 昨年より楽 しめるかは ちょっと心配!
倒 し気味に しても 2m越え! これでも 草!? 葉っぱも大きいわね~!
現在は
蕾、
花 が咲いたもの、
実 に変わっていく途中、
様々な状態が混在 していて もうすでに 楽 しめています。
葉腋から出てきたばかりの総状花序 は ミニコーンみたい!
成長するにつれて 茎軸や花序の柄が伸び 間隔が空き、垂れ下がってきます。
こんなところから出てくる つくし みたいな子も いるのね~!
白い小花も 綿棒みたいな蕾も 可愛い。
大きな葉には不釣 り合いなほど 小さな花たち。
5mm ほどの花は よく見ると けっこう個性的!
花のように見えるのは 実は 5枚の萼片で、中央の緑色の部分は 雌 しべ なんだそうです。
ひとつの茎に 蕾、花、未成熟果。 成長経過 が見えます。
たった一本の雑草 とは思えないほどの 鬱そう感 です。
茎 は 太く 赤みを帯び いくつにも枝分かれ! 未成熟果 が マスカット のようになってきました。
この ちょっと潰れ形状の実 が 熟すと 黒紫色で 紅紫果汁たっぷりの 偽ぶどう になるのね~!
掘 り返 した時に 出てきたばかりの若茎 を ひとつ 折ってしまっていて、
そのお蔭で、1本だけになった この子が こんなに育った感 があります。
その下からは ずいぶん前から 新 しい茎が 2本出てきているんですが、
大きな葉たちに阻まれて まったく伸 びてきません。
当初 は 〔 こんなのが さらに 2本も増えたら大変! 〕 と焦ったのだけれど、
育たないのが可哀想 にさえ思えてきてしまいます。
〔 日光が当たるか当たらないかでこんなに違うなんて ... ! 〕
お日様効果 が 目に見えてわかるような光景です。
育ちの悪い 2本! 元気に育っても困るけど 可哀想 にも思う って矛盾 してるわよね~!
<木> ではなさそうなのに こんなに大きくなり、
赤みを帯びた太い茎や 大きな葉を持ち、
どう見ても 美味 しそうには見えないブドウ似の実が生る、
怪 しげな気配の漂う この植物。
そもそも、
何故 こんなものが庭に生えてきたのかしら!?
冬場 小鳥さんのレストラン があった場所から 1.5m ほどの位置に生えた
この子。 椿の枝が広がっている この辺りは ヒヨドリさんや メジロさんが
頻繁 にやって来ていた場所 で した。 枝に止まれば フン もするから、
その 置き土産 が たまたま育った ということ なんで しょうかね。
それに しても、この存在感 は凄 い!
いったい これは なんて植物?
どんなキーワードで調 べれば いいのかも わからず、
「ブドウのような実 をつける植物 」 で検索 してみたら ...
ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡)
であることがわかりました。
別名 は アメリカヤマゴボウ。
ナデシコ目 ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 の 多年草 と なっていました。
花期 は 6 ~9月。 原産は 北アメリカ。
ポークウィード、インクベリー などと呼ばれている 帰化植物 (外来種)。
日本では 明治初期に渡来 し、山野、川岸、人里、都市近郊 の荒れ地、道端 など
各地で雑草化 しているそうです。 また、この植物には 全部分に毒 があり、毒性
の強さは 根 > 葉 > 果実 の順で、果実中の 種 の毒性 は高い そうです。
根 は 有毒。 山ゴボウと間違えて しまうことが多いのだそうで、誤食すると 嘔吐 ・
下痢 ・中枢神経麻痺 から 痙攣 (けいれん) ・意識障害 が起きるほか、最悪の場合
呼吸障害 ・心臓麻痺 により 死に至ることもあるようで、地上部が枯死 した冬期
が要注意 だとか。
我が家の屋根 にまで伸びてきて実をつけた ヒメコウゾ は もっと食べられそうな
見た目を していた し、センリョウ だって もう少し 食べても大丈夫感 はあった。
だから試 してもみたのだけれど、ブドウに似ているとはいえ 見るからに怪 しそう
な この実は 「どんな味なのか食べてみようかな!」 という気にはならなかった。
10粒 ほど試 してみた人によると、舌のしびれ などがあるようです。
毒は外敵から防御するためのもの。 根に多いのは 掘 られて抜かれて食べられ
たら絶えてしまうからなので しょう。 たとえその子が食べられてしまったと しても、
次からは食べなくなりますもんね! 果実に少ないのは もちろん鳥さんに食べて
もらうため。 種を散布 してもらえば 種は増えます。 自然界は 凄いな~!
ただ、通常は 飲み込んで排泄する 小鳥 さんたちでさえ、誤って種を潰 し 死んで
しまうことがあるらしいので、小さな体にはリスクが大きいようには思えます。
また、果汁は 刺激作用 があるので 直接触れるのは避 けたほうがいいようです。
茹でこぼせば毒 が抜 けて食べられるようになる らしい 葉 に関 してだって
「 じゃぁ食べてみようかしら!」 なんて気は起こらない。
茎の色が緑でない時点で 怪 しく思えて 口にする気にはならないで しょう!
つまりは、排除するか 私のように 触らずに鑑賞するか が いいので しょうね。
外来種で 生態系に悪影響を及ぼすのであれは 排除が望ましいとも思うけど、
この子自体に罪があるわけではないから、これ以上増えないよう見守りながら
様子を見ていきたいと思います。
こんなに大きいのに 草 だなんて 信じられない!
怪 しげではあるけど、可愛さも 癒 し感も 持ってる子だもの
静かに見守ってあげたいな~!
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