よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

鹿児島での活動・・・動き(9)

2008-10-30 20:10:10 | 鹿児島での活動

・鹿児島で第一線の経営者を「出前講義」方式で派遣しています。

 

・今回は、和歌山県の「(株)寿精密」の米倉廣幸社長に講義をお願いしました。

 

 

講師派遣先は、阿久根市の「鹿児島県立鶴翔高校」でした

 

株式会社「寿精密」は、超精密・高精度な金型の設計製作から試作、量産、溶接、組立加工まで、高い技術能力・設備力で経営されている和歌山県に本社のあの企業で、米倉社長が1986年に27才で創業されたものです。

 

現在は、和歌山県に本社、鹿児島県さつま町に工場(50名)、中国(800名)とタイ国(200名)にグループ会社を設立されております。

 

当日は、鶴翔高校2年生150名に対して、「働くということはどういうことか、社会人とは」というテーマで、自分の経験を踏まえ、講演されました。

 

        

       米倉社長の講演の様子              鶴翔高校生の皆さん

 

○講演内容(概要)

 

・家が裕福でなかったので、高校を卒業後「製造業の社長になる。」という目標を立て、大阪の中小企業に「5年間は辞めない、給料は安くてもいい、仕事を教えてもらう。」との条件で勤めた。

・友人のほとんどが大学に入ったが、爪に油を滲ませて一生懸命働いた。7年働いた時、鹿児島出身の社長から「鹿児島工場の立ち上げ」の声が掛かったので、自分の独立の際に支援して頂くと言う条件で、2年間勤めた。

・1986年、27才で現在の会社を創業し、今に至っている。目標は達成した。次の目標は、「社員を豊かにすること。」だ。

 

・人生は、「目標をつくる。」ことが大事だ。それも「正しい目標、誰が見てもいい目標と言われる目標をつくる。」ことだ。

・自分の目標を立てたら、見方の違う、いろんな人の意見を聞くことが大事だ。そして、考える時間をおいて、いろんな情報を分析することだ。

 

・企業が求める人材は、「正直な人」を望んでいる。

売上げ10兆円、30万人の社員を抱えるパナソニックは「スーパー正直な人」を求めている。

・「嘘を恐れている。」のだ。例えば、工場で不良品を作り、本社に黙っていて、お客さんがその製品でけがをすると、企業全体がダメージを受けることになるからだ。賞味期限をだました「吉兆」の例をみても、その意味はわかると思う。

 

・就職したらどうするかだが、「徹底的にパクル。真似することだ。」 

机の片づけ方、上司への挨拶の仕方を真似る。モノづくりを真似る。良いことは真似る、一番最短でものを覚えられる。

・私の同業者は真似が出来なかったので駄目になった。組織力・開発力のある大企業の真似をする。答えを見ると、後でプロセスは理解できる。

 

・ソウルオリンピックで、背泳ぎの「鈴木大地」は金メダルを取った。

彼は、事前にプール、水温、水質、天井の色などを下見し、30m潜る金メダル候補が気が弱い性格の人だとの情報を得て、奇策にでた、当日は潜りをそれまでの25mから30mにし、ライバルに動揺を与え、ゴールタッチを有利にするために爪を伸ばしてゴールに突っ込んだ。彼は人事を尽くして天命を待つではなく、見事金メダルを分捕った。

・第二次大戦では、日本最優秀と言われた士官学校の教官が、学生に「お前らのレベルでは戦いに勝てるはずがない」、「まずやってみろ。失敗を恐れるな!」と叩き込んだ。

 

・人生は「失敗を恐れてやらない。」ではだめだ。「失敗してもいいから、やってみることだ。」

・何もやらないと変わらない。まずやってみることが大事だ。 

 

・まだ50歳の米倉社長の講演を私も聞きました。目標を立て、自分の夢に果敢に挑戦され、目標を達成されたとのこと。実現までは大変な苦労もあったと思うが、淡々とした話しぶりに非常に感銘を受けました。

 

かごしま企業家交流協会

◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com

 

コメント (1)
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