よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

百年に一度の危機(4)

2009-03-02 23:14:41 | 百年に一度の危機

地元企業の不況を乗り越えるための行政の勇気ある判断

共栄共存のための取り組みが注目される。

日2日「岡山県の総社市」が世界的な不況で減産をしいられている三菱自動車水島製作所(岡山県倉敷市)の部品メーカーを支援しようと、三菱製の新車を購入する市民、法人に1台あたり10万円(先着200台限定)を補助する制度をスタートさせた。

 同市役所には早朝から購入申請する市民らの行列ができ、午前中だけで78人が手続きを済ませたとの報道である。

同市内には、三菱車のボディー部品やブレーキなどを製造する下請け関連メーカーが13社あり、計6000人の従業員がいるとのこと。 総社市長が、市税80億円のうち約1割を部品企業の事業税などに依存しており、「100年に1度の不況の今こそ率先して地元企業を支えるべき」と異例の補助事業を打ち出したものだそうだ。

同市長の勇気あると言うか、おそらく前例のない補助制度だろうと思うが、この補助制度が呼び水になって、少しでも不況打破への雰囲気作りになればいいと思う。

企業側も、市の支援に応えようと部品工場の元従業員や社員らが、同日から小学校や遊園地で遊具の塗り替えなどの奉仕作業を始め、延べ約2000人が「市や市民のご協力に少しでも恩返しができれば」とのことで、今月末まで行う予定だそうだ。

この他にも、岡山県倉敷市も平成5年以前に購入した公用車59台のうち、約50台を同社製に更新する意向を明らかにしており、岡山県は、国内外で販売不振が続く三菱自動車を支援するため、新年度にリース契約を結ぶ公用車約100台すべてを同社製にする方針を決めたとのこと。

この官民の共存共栄の取り組みは注目に値するし、更に全国に拡大して、「日本の百年に一度の危機」脱出の呼び水になっていくことを期待したい。

 

かごしま企業家交流協会

◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/

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