製造業は一部で底入れの兆しがでてきたとの情報
医療機器メーカーが九州で事業強化の動き
九州経済も底入れの兆しが出てきたとの景況判断が、内閣府、日銀福岡支店それぞれが、これまでの判断を上方修正された。
この2つが、昨日の新聞報道でなされている。理由は、基幹産業である自動車や電子部品が減産を緩和し、生産は最悪期を脱しつつあるためとのことらしい。これを裏付けるものとして、トヨタ自動車九州の須藤社長は「操業はまだ7割程度だが、これから年度末まで大幅な減産はないだろう。」と発言している。ただ、実体面では、鹿児島の製造業者の景況が上向いたとの話は聞かない。まだまだ、メーカーからの発注が形となっていないのが実情みたいだ。
今、自動車産業とは別の面で注目されるのが、医療機器メーカーが、九州で相次いで事業を強化するとの情報である。腎不全向け透析や血液浄化関連の医療機器メーカーの動きが注目される。報道によると、
・旭化成グループは病気の原因物質を除去する血液浄化機器向けなども含め、中空糸膜の生産能力を拡大
・メディアキットは透析用留め置き針の新製品開発
・米バクスターインターナショナルはあらたな腹膜透析製品の生産を急ぐ。
となっている。九州では、同分野の工場は自動車や半導体などの大木母校上が少ない大分県南部や宮崎県に多く、同地域の経済活性化にもつながるのではないか。その意味では、鹿児島県もこの分野への誘致活動が求められるのではないだろうか。
かごしま企業家交流協会
◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/