人間に寿命があるように、企業の事業にも寿命があるといわれる。
その時に、新たな事業の転換が出来るかが、生き残りのポイントとも言われる。
企業が、既存事業で利益が出せなくなった時に、新たな事業を探さなくてはならない。 事業にも寿命があると言われる。かって膨大な利益をもたらした事業が利益を生まなくなる時がくる。技術の進歩や市場環境の変化、相次ぐ新たな新規参入などによって、競争が激化することなどが原因と言われる。
世界同時不況と言われる今が、その時なのだろうか。日本の製造業が不況に喘いでいる様子は、今が産業構造の変化の時なのかも知れない。この不況もじっと我慢すれば、また景気が戻ってくるとの期待もあるが、しかし、好調時の6割しか回復しないと言われる。4割の減と言うことは、4割の企業が立ちゆかなくなる可能性も含んでいることになる。
利益が出なくなった状況が、一過性のものなのか、構造的な要因のものなのか、今の現象をしっかりと見極め、原因を突き止める必要がある。 既存の主力事業が利益を生み出さなくなれば、別の事業を起こさなければならない。新規に事業を起こすことは、創業時と同じ大変なことになると思われる。企業の命運が掛かることになる。
今、私の周囲の企業でも、何か新たな事業の芽を見つけるための動きをされている所がある。
この新たな展開には、行き着くところは、それを実行する人材なのではないだろうか。ただ、これもチャレンジしないと何も生まれない。これはこれまでの歴史が示している。
大企業の事業展開には、成功事例がある。
・ユニ・チャーム 建材 → 衛生用品
・ブラザー工業 ミシン → 事務機器
・旭化成 化学繊維 → 住宅
・キャノン 銀塩フイルムカメラ → 事務機器
・セーレン 染色加工 → 自動車内装材
・積水化学工業 塩ビ成型品 → 住宅
これらの成功事例が参考になるかは分からないが、ぜひ難局を乗り切って戴きたい。日本の中小企業の技術を守り、維持していくためにもぜひとも。
かごしま企業家交流協会
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