飽和近づくスマホの次なる端末
国内外で開発競争激化
早くも「ポストスマホ」に向け、電機メーカーやIT企業が、身につけて持ち歩くことができる情報端末「ウェアラブルコンピューター」の開発を競いあっているようだ。
メガネ型や腕時計型など形状が報道されているが、これだけでなく、応用分野にも広がりが出てきているという。今年は「ウェアラブル端末元年」ともいわれるが、果たしてスマートフォンに替わる端末がどうなっていくのだろうか。
ウェアラブル端末の認知度を一気に高めたのは、何といっても米グーグルが開発中のメガネ型情報端末「グーグル・グラス」。
グーグル・グラスをかけながら話しかけると、右目の前にある小型ディスプレーに次々と情報が映し出される。スマホとは違って、手ぶらのままインターネット検索や写真・動画撮影、翻訳機能を使えるのが特徴だそうだ。試作品を手にした人からは「世界が変わった」などと称賛する声が上がっているという。
グーグルの後を追うように、スマホメーカー大手もウェアラブル端末の開発を急いでおり、米アップルが開発中とされる腕時計型端末「iWatch(アイウォッチ)」。ライバルの韓国サムスン電子も、「腕時計型製品」の早期投入に意欲を燃やしているとのこと。
スマホで成長してきたこれら企業が、ウェアラブル端末の開発に力を入れるのは、先進国のスマホ市場が飽和状態に近づきつつあるためだという。
日本でもソニーモバイルコミュニケーションズが、腕時計型端末「スマートウォッチ」の後継機を発表。ベンチャー企業もウェアラブル端末の開発競争をビジネスチャンスととらえているようだ。
スマホやタブレット端末のような端末を「持ち歩くスタイル」から、「身につけるスタイル」への移行はどんどん進みそうだが。
ただ、「ウェアラブル端末がスマホに代わることはできない」という指摘もある。大画面化が進むスマホに対して、小型・軽量化が進むウェアラブル端末について、「動画コンテンツなどを楽しめるスマホのよさを取り込めず、スマホを補完する形で発展していくだろう」と予測する。
果たして、ポストスマホはどうなるのだろうか、興味は尽きない。
今年10月発表のグーグルグラス
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