カドカワが挑む
「N高校」が面白い。
あのカドカワが4月に開校した学校法人角川ドワンゴ学園「N高校」。沖縄・伊計島に同校本校(うるま市)がある通信制高校。
今年4月開講現在の新入生は全国1482人で15、16歳の高校1年生が多く、86歳の新入生もいるという。
校名の「N」はNet、New、Nextなどを意味し、単位制の広域通信制高校(普通科)で、同社が昨年秋に開設を発表し、今年3月、沖縄県で認可されたもの。
生徒は自宅のパソコンなどを使って、教科書を解説した映像教材(1単元につき約20分)をインターネットで視聴して勉強し、テストやリポートによる評価で単位を認定される。年5日のスクーリング(面接など、顔を合わせて行う活動)に出席すれば高校(普通科)卒業資格を得られるという。
何といっても、同校の特徴は課外授業にあり、ドワンゴのエンジニアによるプログラミング授業や、森村誠一さんら現役作家による文芸創作講座、予備校講師による大学進学向け授業を受けることができるという。
いずれもN高生は無料で、独自教材を使い、リアルタイム型のネット授業で行われる。学校行事も、「ネット部活」やゲーム「ドラゴンクエスト」を使った「ネット遠足」も行われというから、非常に面白いというか、ユニークな高校だといえる。
また、大学進学を希望する生徒向けには、全寮制の東大コース(名古屋校舎)、代々木ゼミナールと提携した通学コースもある。学費は、通常のコースが3年間で約65万円。東大コースなどは別途、受講費と寮費がかかる。
「進路の選択肢が広がる。強い動機付けを持った生徒には適している。という肯定意見や一般的な高校生に、映像教材だけで学習を継続するのは難しいなどの否定意見があるそうだ。
いずれにしても、新たな高校教育システムとして成功するかどうか、今後の動向が注目される。
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