日本国内で米軍・米兵が特権的な優遇を受けていることがこの間いろいろ明らかになっているが、米軍に対する国民の目は少しは厳しくなってきているのだろうか。先日の『しんぶん赤旗』(5月17日)の「米兵受刑者 秘密合意根拠に優遇」の記事は「塀の中の話」ではあるが、コトが食い物のことだけにより身近に感じられ、日本政府よ、そこまでするか?とあきれる内容であった。この記事は日本共産党の井上哲士参議院議員が法務省に提出させた資料で明らかになった事実を書いているのだが、今週発売の『週刊ポスト』が後追い取材をし、今朝のMBSラジオで河内屋菊水さんも怒りながら取り上げて紹介していた。
横須賀刑務所は日本で犯罪を犯した米兵受刑者が収容されているただ1つの刑務所だそうで、その食事の内容が日本人受刑者と比べてあまりにも豪華すぎるというのだ。3月のある週の1週間分のメニューが紹介比較されているがその格差は、それはないやろう・・・、というほどのものである。
例えばある日の朝・昼・夕のメニューはこうだ。
日本人受刑者の場合=朝食/鰹フレーク缶・昆布佃煮・白菜漬・味噌汁、昼食/卯の花炒り煮・チキンサラダ、夕食/まぜめし・煮浸し・豚汁・刻み生姜。
米兵受刑者の場合=朝食/フルーツ・スクランブルエッグ・ビーフパティ・フレンチトースト・シリアル、昼食/スパゲティ・ポテト・ボイルドキャロット・ビーツ&オニオン、夕食/ビーフヌードルスープ・ペッパーステーキ・シーズンドゥキャベツ・スライストマト・パインアップルサイドダウンケーキ。
うーむ、よくわからんメニューがいくつかあるが一見して、米兵のほうがなんとなく豪華そうであるということはよくわかる。それに比して日本人受刑者の鰹フレーク缶? 猫じゃあるまいし・・・。刻み生姜? あの紅いやつか、それとも酸っぱいやつか・・・。それでもメニューの1つとは情けない。それに対してペッパーステーキだと? パインアップルサイドダウンケーキ? 何じゃそりゃ? そんなものいまだかつて食べたことないぞ! しかしいかにも美味そうな名前じゃないか。
米兵受刑者のメニューが豪華なのは米軍が刑務所に補充食糧を届けることを政府が認めているためで、それは「慣習となっている食事」を提供することが収容の条件となっている秘密合意が日米両国間で結ばれていることが原因だそうだ。「赤旗」の記事は、「刑務所内での優遇措置は米兵が日本で犯罪を犯しても大したことではないという意識を生み出す」と指摘、国民に隠し立てせず早急に改善をはかるべきだと主張している。
話はずれるが、この日本人受刑者メニュー、まるで精進料理みたいでなかなか健康にはよさそうではないか。よおーっし、これを参考にわが家の晩飯も考えてみるか・・・。