さて、その「登山猫 ミケ」の本の相談で信州・安曇野の岡田山荘を訪ねました。生憎の雨模様でしたが、夜ちょっと遅めに到着すると、玄関でミケが出迎えてくれました。
いつ、誰が来ても気を遣うことなく宿泊できるように整頓されたちょっとユニークな部屋に案内されました。窓からは北アルプスの山々が展望できるという山好きにはたまらない部屋なのです。
この山荘のことについては本に出てきますので、ここでは省略しますが、実に岡田ご夫妻の山に対する想いが感じられる建物なのです。
お休みまでの時間、ビールを飲みながら話をしていたのですが、ずっとその間、ミケは私のすぐ横に座ってくつろいでいます。どうも自分も話の仲間に入りたい、そんな雰囲気です。
指をミケに差し出すと、ぺろぺろと優しく舐めてくれました。本当に人好きな、見知らぬ人でも気にしない猫です。
先日60座目に到達したと報告しましたが、すでにその後、61座目の山にも登っていました。15歳というかなりの高齢猫なのですが、まだまだ元気でマイペースで登って行くそうです。
さてそろそろ休もうかという時間になると、ミケはドアの下部分に開けてある専用口から出て行きました。でも夜行性の動物なので、これからの時間帯が岡田さんたちにとってはたいへんなのです。
夜中の2時頃になると、鳴いたり騒いだりして、深い眠りにある岡田さんを起こそうとするのです。起きないとそこらじゅうにあるものを散らかしてしまい、仕方ないので起きて相手をしてやります。
なぜか玄関に向かい、ドアを開けろと要求し、ちょっと外に出て戻って来る。するとおとなしくなることが多いそうです。でも、夜中に起こされるというのも辛いものがありますね。