昨日は夕方、働き方ネットと基礎経済科学研究所共催の『資本論』講演会に参加。〈社会変革の波を起こそう―時代はまるで『資本論』〉という題目の講演会で、なんと贅沢な3本のお話が聴けたのだ。2時間の間に3本の講演である。
講師とテーマは、①「働き過ぎと貧困をどう克服するか」(森岡孝二・関西大学教授)、②「『資本論』と情報通信技術革命」(野口宏・関西大学名誉教授)、③「『資本論』と人間発達」(大西広・京都大学大学院教授)の3氏。
時間の関係上、お一人30分余りの講演で、わが貧困なる頭ではすんなりと理解できるところ、できないところ、いろいろ含んだそれぞれのお話だったが、現在の日本社会を解きほぐし、これからのあり方を考えていくヒントが実は『資本論』には詰まっているということはなるほど合点のいったところだった。
特に興味を惹いたのは大西先生の講演で、現代の日本社会は明らかにその抱える困難を克服する主体を作りつつあるということ、新しいこれからの社会を担う人間を形成しつつあるといった辺りのお話は、おもしろく聴かせてもらった。
うーん、学ぶべきことが実にたくさんあるわい、と思った日であった。