久々に時代小説を手に取った。短編集だ。
読み初めてすぐに感じた➰時代物はいいな。肉を食べ過ぎ、洋食が続いて➰和食でほっとするそんな思いだ。
藤沢周平と言えば「蟬しぐれ」かな。理不尽と言ってしまえばそれまで、武士の封建時代の価値観、生き方なのだから。常識的な生きざまなんて、時代によって違う。勝手気儘なサラリーマンを過ごしてきた自分が、時代小説に魅せられるのは、理不尽なんて単純に整理していないからだろう。
標題作は1978年、文壇デビュー間もない頃の作品。蟬しぐれは1986年、もっとも僕が読んだのはせいぜい2005年頃ではないかな。時代小説は有線電話の時代でもインターネットの時代でも、記述が陳腐化などすることなく楽しめる。