月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

ヒダとヒダのあいだに

2013-12-26 20:55:52 | キノコ創作
『ヒダとヒダのあいだに』  作:鳥居コデルマ
顕微鏡をのぞいたら 素性のわからぬ物体
合わせた視界から目を外すことができなくて
キノコのヒダにいるそいつの正体を僕はたずねた
シスチジアとだけ言って すぐに去った理科教師

ここにあるよ 謎はまだ
ここにあるよ いつまでも

ヒダとヒダとの間には ズラリのっぺりシスチジア
突っ立つ理由がわかるなら 僕は博士(ドク)にでもなる


ひだがくっつき合わないために存在するらしい
そうだとしたら人のワキ毛のようなモノなのか
後で調べてわかったヒダじゃない場所にもあるって
中途半端な答えで 真実から逃げないで

ここにあるよ 謎はまだ
ここにあるよ ごまかさないで

ヒダとヒダとの間には ズラリのっぺりシスチジア
突っ立つ理由がわかるなら 僕は博士にでもなる

ヒダとヒダとの間には ズラリのっぺりシスチジア
突っ立つ理由がわかるなら 僕は博士にでもなる


注:本作は中島みゆき『空と君のあいだに』の替え歌です。


※シスチジアとは、キノコのいろいろな部位に無数に見られる細胞の一種で、種類の同定に重要とされている。もっぱら顕微鏡で観察するが、キノコによってはルーペで観察できるほど大きいものもある。ヒダ上では、胞子を作る「担子器」よりひと回り大きく、突き出て見えるので目立つ。
その役割については諸説あるが、確定的なものはない。

ていうか、ほとんど誰にもわからないような歌作ってどうする気なんだ自分(笑)