月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

『きのこ旅』

2014-10-10 21:03:25 | キノコ本
高い空、白い雲、心地よい風、おだやかな日の光。秋になると、旅に出たくなる。
ああ、でも、でも!秋って、キノコの季節じゃないか!!どっちを選んだらいいんだ!?
旅、キノコ、旅、キノコ、旅・・・野菊の花びらを一枚ずつちぎってどちらかを選ぼうとしているそんなあなたに……コレ!『きのこ旅』!!

日本全国津々浦々、キノコにゆかりのあるスポットを巡る「きのこツーリズム」。近年広がりを見せてきたキノコ好きのキノコ女子が提案する、新しいキノコの楽しみ方だ。

キノコにゆかりのある博物館や美術館、おいしいキノコが食べられるレストランやペンション、きのこグッズがたくさん並ぶ雑貨店に、もちろんリアルきのこがたくさん生える公園や庭園も!

食べる、観る、泊まる、買う……いろんな角度から楽しむキノコは、いつもとは全然違う表情を見せてくれるかもしれない。それに、春夏秋冬どんなシーズンでも楽しめる!

なじみのキノコ仲間でワイワイと。パートナーと2人で。もちろん一人旅だって。

今まで気付かなかった、新しいキノコの楽しさを見つけるためにも、どうですか?『きのこ旅』。


『きのこ旅』  とよ田キノ子 著

たくさんの写真で彩られた本邦初の「きのこツーリズム」ガイドブック。種種雑多な内容を盛り込んだレイアウトは変化に富んでいて、おもちゃ箱をひっくり返したような眺め。それでも雑然とした雰囲気を感じさせないのはさすがプロのお仕事。全体をつつむパステルの色調が女性らしいやわらかさを感じさせてくれる。

第一章『きのこ旅 モデルプラン』
キノコの潜在能力(?)の高い地域をピックアップ!各種きのこポイントをハシゴできるような、魅力的きのこ旅プランを提案する。掲載のエリアは長野、阿寒湖、鳥取、東京、八丈島、石川、そして南方熊楠ゆかりの和歌山。どこも魅力的なきのこスポットばかり!

第二章『いざ、きのこ狩りへ』
リアルなキノコを探していざ行こう、森の中へ!きのこ好き少女「きのこちゃん」とともに、キノコを見つけるのにはどうしたらいいのかを学べる。大きな漫画イラストがかわいらしい。分量こそ多くないものの、きのこ狩りのエッセンスがしっかり盛り込まれており、なかなかあなどれない内容。

第三章『旅先では、お買い物』
これぞキノコ女子の専売特許!厳選したきのこグッズやきのこスイーツを紹介。見てると全部欲しくなる。あっ、財布の中にも秋風が(-_-;)

巻末に特製きのこポストカードのオマケつき!


「立派な“きのこ狩~ル”になるために」。これをマスターされるとネイティブきのこ人の地位が危ない!?
『きのこ探しは旅である。』のページだけ、なぜか熱い文体でつづられていてこれがまた素敵。