月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

つばききんかくちゃわんたけ

2020-03-14 22:40:04 | キノコ
暖かい冬だった今年は春の訪れも早い。桜の花の便りも早々に聞けそうだ。

そしてキノコの世界にも春が巡りつつある。
実を言うと、キノコは冬から春を迎えても見られる種類数は大して増えない。それでも、ピンポイントで探せば居るところには居る。
まだ風は冷たくとも日差しの暖かみが嬉しいそんな中を、そういうキノコを探して巡り歩くのもまた楽しみである。

ツバキキンカクチャワンタケは早春に生えるそんなキノコのひとつ。キノコ好きからは゛ツバキン”の愛称で親しまれている。
ツバキンはまずツバキの花に感染し、落花したあとの花をねぐらにして育つ。そして翌年以降、椿の花が咲いてる頃合いを見計らってキノコを作り、胞子を飛ばして再び花に感染するという、ツバキに特化した独特の生態を持っている。
「感染」と書いたのは、花びらを変色させるため、病害菌と見なせるからだな。ツバキにとって迷惑なのかどうかは正直なところ分からんけど、少なくとも花を楽しむ人間たちには迷惑な連中だよね。

さて、春の訪れを感じさせるツバキンだから、写真を撮るときは背景に椿の花を入れて華やかさを演出するのがこれがもうテッパン。でも実際にはそう都合いい場所に花は落ちててくれないので、たいていの場合は仕込み撮影になるという(笑)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿