2014年11月18日(火)、新見高等学校南校地で開催された岡山県高等学校教育研究会英語部会秋季研究大会に参加させていただきました。
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大会要綱)
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分科会のテーマと担当者)
午後開かれた分科会「学習意欲を高める授業の工夫」での指導助言者を依頼されたからです。
分科会では、最初3校3名の先生方から各校の事例報告がありました。
それらの報告についての講評と自分が普段行っている授業での工夫などについてお話しさせていただきました。
今回お話をした内容は、普段、自分が教えながら感じている以下のような考えに大体基づいています。
教育というものは、乱暴に例えれば釣りと同じで、いろんな魚がいる中で、このエサですべての魚が釣れるというエサはない。
いろんなエサでいろんな魚を釣っていかなければならない。
多様な生徒(僕の場合は「学生」ですが、以下同様)に基本的に一人で教えるのは難しい。
例えば50人の生徒が教室にいたら、50通りの目的・興味・能力・性格・学習法などを持った生徒がいるということである。
実は本日の研修も同様で、先生方は「英語教員」であるという共通項はお持ちだが、先生方それぞれ異なった要素や環境を持っているので、ここにいらっしゃる全ての皆さんが全部役に立つという話はできない。私がこれからする話の中で、皆さんそれぞれに合った、あるいは役に立つことが1つか2つはあるといいなあと思って話をするので、ご自身で役立つことを見つけていただき持ち帰っていただければ幸いである。
授業という教室内の活動をいかに空間や時間を超えて、他教科とのつながり、教室外(学校活動)とのつながり、学校外(社会)とのつながり、そして卒業後とのつながりを持たせることができるか
自分の学習意欲を高める授業の工夫としては以下のようなことを話しました。
○講義ノート⇔授業内容⇔ブログ の融合(パワーポイントを使う教員が増える中、紙のプリントにこだわる)(違うエサで釣る) ブログへ誘導→何かの刺激になれば…
○「ちなみに」話(必ず興味を持って聞いてくれる学生がいると信じて)
○海外で集めた「おみやげ」類の披露(自分の足で稼いだ資料は、インターネット等で手軽に入手した資料より説得力がある)(同じく、自分の訪問時・交流時の体験談、友人の話などは、インターネットやテレビで入手した情報より強力)
○教科書(授業)内容からの展開(他教科や社会とのつながりを持たせる)(他教科の教科書ものぞいてみるくらいの余裕が欲しい)
○学生の専攻との関連を持たせる(動機づけにつながる)
○必要な場合の個別指導(進学・就職・外部試験対策・留学準備等)
○とにかく教材研究を徹底的に行う+幅広くいろいろなところから情報収集を行う(読書・新聞・SNS・国際交流・インターネットなど)
また現ALTのみならず、元ALTの活用(海外からの直接の情報源)などについても述べました。
まだまだ言わせてもらいたいことはありましたが、与えられた時間でこのような内容を話しました。
以前2007年に、第40回岡山県私学教育研修会での第4部会(国際理解)で指導助言者を勤めさせていただいたことがありますが、岡山県高等学校教育研究会英語部会への参加は今回が初めてでした。
先生方が熱心に研鑽を重ねられている様子に感銘と刺激を受けました。
この度は、岡山県高等学校教育研究会英語部会の先生方、お招きをいただきましてありがとうございました。